桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

復職してから4ヶ月経った

桐生あんずです。 復職してから3ヶ月を目途に日記を書こうと思っていたのですが気付いたら4ヶ月に突入していました。 (ちょうど先月にフルタイム復帰したタイミングで書きたかったけどそのまま1か月経ってしまった)

休職報告からしばらく経ってましたが、仕事を再開しなんとか元気に働き続けています。休職前と比べて生活や仕事の様子がどうなったのか振り返る良いタイミングな気がしているので、ここで書き残しておこうと思います。

生活の様子

睡眠を重視するようになった

24時までには寝て、8時台に起きる生活をしています。 休職前くらいは深夜の1~2時くらいまでなんとなく寝れなくて翌日の不安を抱えながら眠るみたいなことをよくやってたのですが、休職と復職期を経て早く寝る癖がつきました。 起床後1時間以上はゆっくりする時間を作って10時前に勤務開始するという生活ルーティンが自分には合ってる気がして、これができるようになっただけでもかなり体調が安定するようになりました。
復職後すぐにポケモンスリープを始めたのですが、睡眠時間が長いとレベル上げが捗って楽しいので早く寝たくなりがちです。このゲームの存在も睡眠をよくするモチベーション向上に繋がっている気がします。

運動習慣はほどほどに維持

復職1か月目は週3時短での勤務だったので、まぁまぁ時間に余裕があったので退勤後に必ず散歩するようにしていました。 また、復帰直後のころは「これからうまくやっていけるだろうか」という不安がつきまとっており、とにかく健康になりたくて何かにすがっていないと落ち着かず歩きまくっていました……。

2ヶ月目は週3の10-18時出勤、3か月目は水曜休みの週4勤務というように勤務時間が増えていく中で、段々運動する時間もほどほどになっていきました。今の状態だと週3以上は40分ほど筋トレと散歩をするように心がけてます。

節度を持ちつつ趣味活動できてる(多分)

復職二ヶ月目のタイミングでちょうど夏コミがありサークル参加しました。

kiryuanzu.hatenablog.com

毎回ギリギリに本作りをしがちなんですが、それで無理をして体調を崩したり他のことに支障をきたすのを繰り返すのはもう嫌だなと思い、少しだけ余裕のあるスケジュールを意識してやりきることができました。休みに5時間以上文字を打つ日はありましたが、徹夜は一切やらなかったのは大きな変化な気がする。
コミケ以外にも、1泊2日の旅行や日帰りで県外へ遠出をするイベントを何度かやったのですが、体調を大きく崩すことはなく生活できていてホッとしています。

ちなみに11, 12月もイベントにいくつか参加する予定です。ただ、師走の間に余裕がない生活を送り続けるのは不安な気持ちが強くて11月中に新刊の制作を仕上げてしまおうかなと考え中です。人と比べたらまだ遅い方だと思うんですが、先延ばし癖をやってしまう頻度は以前よりかは緩和された気がします。

仕事の様子

Twitter の方でも色々書き残してはいたのですが、良い方向に行動が変わりつつある気はして楽しくやれています。

分報チャンネルやめた

休職前と同じくらいの流量の情報を摂取する余裕は今の自分にはないだろうなと割り切って分報チャンネルに関わるのをやめてみました。

周りの方々からの配慮もあるのですが、times がなくても意外とチームの人たちと交流はちゃんとできていてあまり困ってないです。あと、ノイズが減って仕事に集中しやすくなった気がする。自分の性格的につい気になる情報が目に入ると追ってしまい、集中が散って優先度の高い仕事にうまく向き合えてない時もあったかもと思いました。

まずは WIP制限から

復帰直後、上司から WIP制限をまずやっていきましょうという話をしてもらいました。

onigra.github.io

WIP制限を意識することで、目の前にある一つのタスクに集中して終わらせて、次のタスクへと移るという流れを維持することで毎日一つ以上何かを達成するという状態を作ることができました。
さっきも書いたように、復職直後は「自分はこれからうまくやっていけるだろうか」という不安があったのですが、手を動かしてタスクを達成する経験が積み重なっていくと自信が少しずつ付いてきて前向きに考えられるようになったと思います。

まずはとにかく手を動かして成功体験を増やしていくのがよさそう

何度も書くんですが、復職直後は本当に自分への自信がなくて半年ぶりの労働にちゃんと関わっていけるのか不安でした。 まずはコードを書かないタスクからということで esa の情報整理活動をやっていました。
やりだすとesa の機能設計であまり知らなかった部分(キーワード検索しやすい記事にするコツやストックとフローで分けて検索できるなど)に気付けたり、社内の人に情報のキャッチアップ手段をヒアリングして esa をさらに効率よく使ってもらうための運用を考えてみたりと、気付いたらかなり楽しんで進めていました。

他にも「いかにして問題をとくか」を読む勉強会を主催し、読書会のゴールを決めた上で運用可能な状態に落ち着けかせることができたのも一つの成功体験になっていたと思います。(3ヶ月ほど続けてちょうど今週ゴールに到達し無事会を終えることができました)

そういった成功体験を積み重ね、そろそろコードを書く仕事をやってみようということで CircleCI のワークフローを GitHub Actions に移行する対応に着手しました。

半年ほぼまともに仕事のコードに触れてない中でできるんだろうか……と最初は不安でしたがが、意外とコードは読めるし考えることもできてびっくりしました。 GitHub Actions に関して未知な部分も多かったのですが、近い作業をしている人たちに slack で時折壁打ちしてもらいながらやり進めるのを続けていたら1日1個は目標のタスクを達成する流れを維持できました。

それぐらいの頃から、コードの細かい部分に注視して読んだり書いたりするのが好きになってきたように思います。使おうとしているライブラリの処理の中身を一通り読んだり、ライブラリの issue や最近のリリース内容を一通り見るのが癖になってきました。
他にも、会社の Organization リポジトリ全体でコード検索をかけて自分が作った実装と近い処理を見つけて比べてみたり、シュッと直せるミスを見つけたら PR を送る活動をちょくちょくしています。

その活動から発展してずっとお世話になっている ecspresso に fix typo の PR を出せたのがかなり嬉しかったです。

気付いたら GitHub Actions のことがそこそこに好きになりつつあり、自分のリポジトリでちっちゃめの検証環境を作ってワークフロー作りの実験をやったりしています。

これまでと今後

そんな風に3か月ほど過ごして、10月からフルタイム勤務かつプロダクトのチームに所属する生活がスタートしました。これで晴れて完全復職です。 この過程、振り返ってみると「3ヶ月で3連勝」概念じゃんとなりました。

復職プログラムを考えてくださった方々も毎月一つの課題を達成してもらうことは意識して進めてくれていたようでした。この動きに沿って緩やかに復帰ができたのは自分にとって良かったと感じています。

完全復職を果たしたものの、やることは基本的に変わりません。ただチームに入ったことで見るべきものが一気に増え、キャッチアップや優先度決めをより一層やっていかないとチームへの貢献が難しいなと思ってます。
そこの課題感をチームメンバーの人たちにうまく伝えていきながら、自分のやれることを増やして役に立つ活動をできるようになるのが次の目標に見えます。 この動きができるイメージは id:hitode909 さんの記事に出てくる「ゴミを拾ってくれるよい人」像が近そうに思ってます。

そうやって触ったところは庭として認識できているので、どこに何があって、次のイマイチな点はこれである、ということが頭に入る。すると、ちょっと暇があったらちょっとずつ直していけたりする。 暇になったからといって未開の地に冒険に出ていくんじゃなくて、知っているところのちょっとした改善をちょっとだけやっていく、という姿勢を身につけられると、この人はゴミを拾ってくれていてよい人だ、という形でチームに貢献していける。

blog.sushi.money

その流れに合わせて、チーム復帰に合わせて esa で「3ヶ月で3連勝したい」という記事を立て先ほど述べたような指標を置いてひと月ごとに振り返る動きを始めています。

同僚からは「実質6ヶ月で6連勝じゃん」と言われてたしかにそうか……! となりました。人生、3ヶ月で3連勝を延々と続ける物語なのかもしれない……。

という感じに生活をしています。色々ありましたが、復職を経てコードについて考えることが楽しいという実感を取り戻せたのが一番嬉しかったかもしれません。

最後にこれは宣伝ですが、夏コミで出した休職日記の二部作として上記の活動をまとめた復職日記も作ろうと進め中です。今読むと休職日記の内容がそこそこに暗くてびっくりするのですが、これよりかは明るい内容になると思います。

kiryuanzu.booth.pm

ここまで読んでいただきありがとうございました~。