桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

桐生あんず本人による桐生あんずファンブック感想記事

はじめに

桐生あんずです。 2023年12月に世に放たれた同人誌「桐生あんずファンブック」についての感想記事です。

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sakahukamaki.hatenablog.jp

まず謝罪から入るのですが、先月頃「明日に出します」とサクッと書くノリのツイートしてから約1ヶ月が経過していました。気になっていた方がいたらすみませんでした……。

というのも、さまざまな方面からの情報が詰め込まれた同人誌であり「ここを紹介するならここもちゃんと丁寧に伝えたい」といった感じで書きたいことが広がっていく本であり、自分が満足する感想を書くのに労力がいる本でした。そしてある程度のやる気が出ないと書けない状態に至る……。
その中で世に出てしばらく経っても嬉しいフィードバックを度々見かけたり、先日は友人を連れて実家に行き両親にこの本を贈呈するといったイベントもあったりで、そろそろ世に出さねば……という意欲が高まったので記事を出すことにしました。

紹介の仕方

この本では目次が設定されており、以下のようなラインナップとなっております。執筆者ごとのパートにスポットを当てつつ、目次ごとに紹介する形式となっています。 基本的には読後済みの方向けの感想記事となりますが、極度のネタバレ(?)になりそうな話題は省略しています。未読の方も雰囲気で感じ取りつつ楽しんでいただけると幸いです。

「はじめに」

友人の炬燵ちゃんによる「序文」と桐生あんず本人による「巻頭言」の構成です。
これは感想というか制作裏話なんですが、巻頭言を書く時に「この本の背景説明とかどこからどこまですればいいんだ……?」と唸っていました。そこで、炬燵ちゃんの文章を先に読ませてもらうとそこに一通りの背景説明が過不足なく載っていました。この文章があればもう自分は好きなことだけ書いたらいいなと納得し、シュッと巻頭言を書くことができました。書いた時点では桐生あんずファンブックの文章はほぼ未見でしたが、一応この本の体裁を表した文章にはなっていたんじゃないかと思っています。

「概念としての桐生あんず」

paina さんによる「オブジェクトのメモリ構造とリフレクションに関する考察」と Windymelt さんによる「金平糖の妖精」です。
お二人ともここから桐生あんずが出てくるのか!? となるようなタイトルの付け方なんですが、なんとも美しいタイトルでセンスの良さを感じられます。

paina さんとはコミケ活動を通じて長らく交流のあるお方なのですが、今回の文章では休職日記についての感想を大変丁寧に述べてくださって嬉しかったです。
上記の本について「なんとなくべったりと押しつぶされた印象の日々の記録」と表現されているのが、自分がこの本で意識していたイメージそのものだったので伝わっていたのが嬉しい。

Windymelt さんのパートでは桐生あんずが京都にいた頃の関わりの記録について触れられており、当時の視点を知れるのがなんだか新鮮かつ懐かしい。文章中の「アワアワビリティ」という言葉が関係者たちに気に入られてますね。
タイトルの「金平糖の妖精」も最初はどういう意味だろう?となりながら読み進めていたのですが、自分としては大変嬉しく感じる表現として使われておりなんとも言語センスが良い……となりました。またコミュニティの場で会えるのを楽しみにしています。

Rubyistセンパイ座談会」

対談パート1本目ですね。
この会の座談会メンバーはRuby コミュニティで大変お世話になっている tdakak さん、bash0C7 さん、 角谷信太郎さん、炬燵ちゃん(聞き手)です。

優しい大人の方達が桐生あんずについて暖かく見守ってくださっている話がメインなのですが、突然本人抜きの評価面談みたいな会話も出てきて時々ドキッとします。*1自分があまり自覚してなかった部分についての言及もあり、こういう見守られ方をしているんだなあという視点が新たに拓けた会話で大変興味深かったです。

これは今思い出した話なんですが、この本の元祖(?)である「うなすけファンブック」ではうなすけさん本人も対談に参加している形式だったので、自分も呼ばれるのかなーと思ったら基本自分抜きで自分の話をするスタイルでやる感じだったらしくなるほどとなりました。しかしこれはこれで面白い話が色々聞けてよかったなーとなってます。*2
企画者から「どういう人たちに話してほしいー?」と話があり、寄稿希望者の一覧を見て「この人とこの人を繋ぎ合わせておくと面白そうだな……」とパッと思いついた人たちを伝えたら3組の座談会が組まれていました。文字起こし含めると制作時間が結構かかっているパートですごいなと思います。

「オタクとしての桐生あんず」

サキさんによる「オタクとしての桐生あんず」、utgwkk さんによる「女先生(ブルーアーカイブ)」です。

サキさんは初めて参加した RubyKaigi2017 でお話しをしてそこでプリティーシリーズの話で大盛り上がりしてずっと縁が続いています。まだエンジニアコミュニティ関わりたての時にお話をさせてもらって「ここでもプリティーリズムやプリパラの話ができるんだ!!」と大変テンションが上がっていました。その時のことを思い出す話を書いてくださっていて大変嬉しいです。

utgwkk さんのパートではブルーアーカイブという最近推してるゲームの二次創作についての情報がたくさん掲載されています。しかしまだ読めておらず申し訳ない。この記事が書き終わったら読もう……。あと、最近のイベストでヒナが可愛すぎたのでASMR音声を買おうか悩んでいます。
桐生あんずファンブックが制作初期段階のタイミングで「桐生あんずそっちのけでいいから好きなことを書いてほしい」とぼやいていたのですが、その願望を utgwkk さんも叶えてくれて大変感謝です。

「大学生だった頃の桐生あんず」

つっきーさんによる「桐生あんずとラー研と時々私」、ホリィ・センさんによる「『京都の大学生』の象徴としての桐生あんずについて」、片山さんの「桐生あんずと働いた日々」です。

個人的にはこのパートの寄稿者全員が桐生あんずの大学時代のルーツを作り上げた方といってもおかしくないのでかなりドキドキしながらページを開いていました。

つっきーさんのパートでは私が当時入っていた「ラーメン研究会」での思い出が主に語られています。自分の大学生らしい人間関係はここがスタート地点だったと思うので、その場を作ってくれたつっきーさんは本当にありがたい存在です。
10年前に起きたあの事件についてもちゃんと言及されていてこの本でのノリが分かられている……となりました。*3

ホリィ・センさんによる記事では桐生あんずの大学時代での行動から今のエンジニアの職業に就くまでの流れに対して丁寧に分析してくださっています。会誌でホリィ・センの文章を見ることは多々あったのですが私に関する文章をここまで丁寧に書いてくれたのがなんだか新鮮で嬉しかったです。
各所で度々書いていますが、ホリィ・センが作ってくれたサークルクラッシュ同好会によってさまざまな縁がもたらされて今があると思います。(このファンブックの中でも度々サークラ同好会の話題が登場します)

最後に片山さんの記事では、坂ノ途中でのアルバイト時代についての思い出を語ってくださっています。当時のことを思い返すと自分は目を覆うような所業を度々やっていた記憶がありこんなに優しい文章を書いてくださったことに恐れ多い気持ちです……。
当時のさまざまなコミュニティに出入りしていた頃の話を片山さんに楽しく聞いてくださってもらっていたのなら幸いです。
最後の「複雑なものを複雑なままで扱うこと」のくだりはしばらく頭から離れそうにないぐらい素敵なお話でした。

(これは自分の感想ではないのですが、両親は片山さんの大ファンなのでファンブックを渡した時真っ先に片山さんの記事を読んでいました。坂ノ途中の定期便のリーフレットに毎回登場する片山さんの文章も大変気に入っているようです。)

Rubyistワカモノ組対談」

対談パート2本目! この会の座談会メンバーもRuby コミュニティで大変お世話になっている Pasta-K さん、うなすけさん、 魔王さん、ima1zumi さん、炬燵ちゃん(聞き手)です。

座談会メンバーの指定については、最初は Pasta-K さんを抜いた3人のみだったのですがこのメンツだったら Pasta-K さんもいてくれると面白そうだなあと後から思い始めて炬燵ちゃんに後からお願いして4人になりました。

割と共通点が多そうだけれど話した回数は実はまだ少ないというメンツだったようで、よく読んでみるとじわじわと距離を詰めていく会話になっていたのが面白かったです。ちょっと曖昧だけど楽しそうな空気感がツボな対談でした。手応えを気にしているのがみんな真面目でえらい。
ぜひ次回(?)は本人ありのバージョンでやってみたいです。京都とか長野で収録してみるの面白そうですね。

「混沌の象徴としての桐生あんず」

「桐生あんずへひとこと」

かわかみさん、かねこさん、sylph01 さん、相生ゆらさんによるパートです。 まず、一言コーナーも用意されているのが企画者のホスピタリティを感じてすごいなと思いました。制作中に2人ぐらいリアルタイムで増えていたのも声かけ力がすごい。

この中でコミュニティで知り合った順だと sylph01 さんが 初参加時のRubyKaigi2017 で、かねこさんは時期が不明なのですが去年から一気に話題の人となり、ゆらちゃんは 2022年の三重(個人的には2023年の松本でプリティーリズムトークした印象が強い!)、かわかみさんが 2023年の松本の時にヘルパーでご一緒された縁でした。

今まで参加してきた RubyKaigi でずっと楽しく見守ってくださっている方もいれば、去年から一気に距離が縮んでご飯に行ったり、本に興味を持ってくださって料理を実践してくださった方もいてなんだか面白い縁だな……となっています。
今回寄稿してくれたかねこさんは今回桐生あんずファンブックと休職日記2 を求めてコミケに初めて一般参加してくださったそうです。そういう行動力を一気に引き出すのって実は結構難しいことだなと思っていて、すごいなあと思うし嬉しかったです。

「探訪、null のアタマの中の桐生あんず」 & 「あんずちゃんが老後まで安心して推せるアイドルである4つの理由」

前者は yancya さん & null さんによる対談記事、後者はにゃみとらさんによるエッセイ記事です。

まずは前者についての話なんですが、とにかく面白いんですけどどこまで言及していいかは謎です。しかし最後のオチ含めてめっちゃいいんですよ、詳しくは言えないんですが……。
最後のオチ以外の話題だと、全体的に話題の切れ味が良すぎてにこにこしていました。特に「化石燃料」のくだりがとにかく好きです。しかしやはり最後の話題を再演してもらいたくどこかの機会でまたお会いしたいです。(割と本気なので、yancya さんも交えてまた連絡させていただきます……!)

後者のにゃみとらさんの記事も前者とは別の方面で力の入った内容になっています。文章を読んで「自分にこんな魅力があるのか……!?」と照れ恥ずかしい気持ちもありますが、ここまで自分のことを応援してくださる方がいるのは本当に嬉しいです。
私から見たにゃみとらさんは本当に素敵で楽しい方だなあとずっと感じています。今後も仲良くさせていただけると大変嬉しいです。また、巻末のプロフィール帳はにゃみとらさん考案です。プロフィール帳を書くの久しぶりすぎて面白いことを書けた自信がないのですが、楽しんでもらえてたらいいな……。

「保護者座談会」

座談会ラストの回です。この回はさまざまな場でお世話になっているらいむさん、そらは、nyancoさん、炬燵ちゃんの保護者会メンツ(自分でいうのもあれな感じがある)と桐生あんず本人でお送りしています。この記事が一番文量がすごかった模様です。
自分が参加している回ということで収録当時の様子も覚えているのですが、楽しかった思い出と合わせて当時の自分のやらかしを延々と振り返っていてこんなに話せることあったんだな……となりました。具体的なエピソードについては本文の方でぜひお楽しみください。

両親もこの回を読んだのですが、父親からは「要は楽屋オチの世界だよね」と謎の分析コメントをされ、母親は座談会の会話を最初から読み上げようとしてきたので即座に止めました。

デザインについて

表紙イラストは becolomochi さん、表紙デザイン/版面デザインは kewpie さんに作成していただきました。このお二人にデザインしていただいたことに感無量の気持ちでいっぱいです。

becolomochi さんは igaiga さんの「RubyRails の学習ガイド」シリーズ・「Railsの教科書」のイラストも担当されており、ほんわかとした絵柄がなんとも可愛らしくぜひ表紙を描いていただいてほしい……!となり今回お願いしました。突然のお願いに対して丁寧に対応してくださりとてもありがたかったです。
制作時にはブルアカの杏山カズサについて説明する時に「輪っかもお願いします」と伝えたところ、ノリノリで描いてくださったのが良き思い出です。また、京急のデフォルメイラストを依頼する時にモデルとなる電車の写真と合わせて「いがさんの本に出てくる子たちっぽいイラストでお願いします」と伝えたところ一発で想像していた絵柄の子を生み出してくださりテンションが爆上がりでした。

kewpie さんとは、2017年のコミュニティ関わりたての頃から縁が生まれ、当時自分がオーガナイザーをした RailsGirls Kyoto9th のロゴも制作していただきました。その過程を含めてこの7年間お互い色んな出来事を経て、こうやって同じ本に関われたことがとにかく嬉しかったです。桐生あんずファンブックの制作が持ち上がった時に kewpie さんが関わってくれる話を聞いた時にちょっと涙が出そうになるくらいでした。
版面に関しては Slackやターミナルの画面をモチーフにしたデザインを意識されてるとのことで、炬燵ちゃんから教えられた時に「そんな観点を生み出してデザインできるのかっこよすぎる……」とオタクの感情になっていました。

まとめ・「桐生あんず」概念について

これでパートごとの感想が書けたはず……? 感想を書いてみて、どの記事も個性的でなんともすごい本だったなとなってます。 最後に本の全体を通して思ったことを書いて終わろうと思います。

まずはとにかく自分のことについて書かれていて面白い〜となる本でした。こんな本ができる日がくるとは……。 今回一番印象的だったのは、他者による自分への印象についてが繰り返し述べられていたことでした。一番多かったのは「俯瞰の人」という扱いだったように思います。実はそんなに意図的にやってるわけではないのですが客観視で物事を語りがちのようです。これは小4くらいから久米田康治作品が好きなことが影響してる気もするのですが、その話はまた別で書きます。

また、この本を読み返していくほどに他者による「桐生あんず」についての印象がどのようなものがあるかを意識しました。メタ認知の加速を感じる……。
もっと具体的に言うと今までの自分はこういう人間をやっていたんだなという認知の加速です。それはそれで楽しくやってきているけれど、ある程度の分かりが見えてきたことで今までやってきたような行動パターン以外にもチャレンジしたいなと感じるようになりました。
具体的に何をやれるかはまだ考え中ですが、多動的な行動を控えて何かに注力するとかはありな気がしてます。今のところは、特定の技術や仕事に関するアウトプットもできるようになりたい意欲があり初めて技術同人誌を作ってみようと画策するなどしています。*4
意趣返しというわけではないけれど、この認知をもとにして意図的に「桐生あんず」らしくない行動を今後取ってみるのも面白そうだなと今年の序盤はずっと考えていました。 そのように自己の振り返りとして活用できる本でもありました。

といった感じで、桐生あんず本人的にはとにかく情報量の詰まった同人誌「桐生あんずファンブック」でした。企画者の炬燵ちゃんをはじめ、寄稿していただいた皆様本当にありがとうございました。

まだ読んでない方や買ったけど読んでない方、読後済みの方もぜひこの記事とともに読んでみてもらえたら嬉しいです。

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*1:悪い意味ではないです

*2:最後の「保護者組座談会」だけは例外で私も参加してます

*3:詳しくは本書のP47を参照ください

*4:しかし相変わらず同人誌を作っているのでそこまでの変化ではない気がする

コミックマーケット103 にサークル参加し新刊「休職日記2 復職編」を頒布しました

桐生あんずです。昨年の12/31にコミックマーケット103にサークル参加しました。鮮明な記憶が残っている内に参加レポートを書き残しておきます。

新刊・設営の様子

以前からぽつぽつと宣伝していましたが今回は「休職日記2 復職編」という本を出しました。

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前回のコミケで出した「休職日記」の続編作となります。
今回初めて続編作タイトルの同人誌を作ったのですが、前作を知らないと手を出しづらいと思われてしまうかな〜と前日までちょっと心配していました。*1
しかし実際のところは、前回と同様に興味を持って新刊を買ってくださった方が結構いてすごくホッとしました。「前のコミケで休職日記買ってたよ!」と声をかけてくださる方もいたのが嬉しくて強く記憶に残っています。
ほかにも、休職日記無印と2両方とも立ち読みされてから合わせて買ってくださる方も多くいたのがかなり嬉しかったです。

設営の様子

この前の記事でも設営をどうするか色々と悩んでいましたが、A3ポスターは文字メインにしてお品書きはA4用紙にラミネート加工する運用でやってみてまぁ良かったかなあとなってます。通りがかるお客さんの視線が文字ポスターに向かっているのを感じる瞬間がそこそこあってちょっと楽しかったです。

あと、今回は初めての施策として NFCカードに BOOTH のリンクを埋め込んで掲示してみました。使ってくれる人いるかな〜と思ったけど現れずでした……。QRコードでもまぁ良いよねとは思いつつ、こういう小物で遊ぶのはちょっと好きなので次回はもうちょっと見やすい配置を考えて置いてみます。

NFCカードを掲示している様子

その他の感想

サークルスペースに滞在しつつ、何度か抜け出してフォロワーさんや大学時代に入っていたサークルに挨拶周りしてました。西館にも行きましたが道中とにかく人が詰まっててすごかった。気になっていたもこさんの石油王証明書ステッカーを無事ゲットできて嬉しい。

今回は友人の炬燵ちゃんと合体申し込みをし、お隣サークルで彼女が「桐生あんずファンブック」を頒布していました。

どんな感じになるか気になっていましたが、桐生あんず初見の人が突然買ってくれたり普段からお世話になっている人たちが買いに来てくださったりでありがたかったです。
前回はいつもお世話になっているそらはと2人体制でやっていましたが、炬燵ちゃんも加わったことで3人でわちゃわちゃできたのも良かったな〜と思ってます。ファンブックについての感想はまた別の記事でがっつり書こうと思います。

あと、このファンブック本や自分の新刊を求めて初めてコミケに参加してくれたフォロワーもいてありがたかったです。年末にこんな人混みのすごい場に来てくださりありがとうございました……!

そんな感じで今回も楽しんでいましたが、一つ反省点を挙げるならば自スペースの様子がずっと気になってたり人混みを恐れすぎてあんまり本を新規開拓する動きが少なかったな〜とも感じています。次回はもうちょっと見知らぬ本を見つけに行く時間を増やしてみたいです。

まとめ

復職後2回目のコミケとなりましたが、大きく体調を崩すことなく迎えることができて良かったです。
以前より体力もついてきたことで、今年はコミケ以外の即売会にも顔を出してみようかなとちょっと思っています。今のところは久々に技術書典の方にもサークル参加してみようかなと考え中。それに合わせて技術に寄った同人誌も一冊挑戦してみたくて、GitHub Actions ネタで何か書けないかな……となっています。

そんなことも考えつつ、今後も安定して仕事に向き合い続けるのが大前提ではあると思うので、自分のできるペースで同人誌活動の継続や拡大に挑戦できたらと思います。

という感じのC103参加レポートでした。読んでいただきありがとうございました〜。

*1:「復職日記」というタイトルも考えたのですが休職日記という字面が個人的に好みでナンバリングタイトルにしてしまったという経緯があります

C103新刊「休職日記2 復職編」が出ます(12/29からBOOTH で先行販売開始です)

桐生あんずです。

先日から Twitter やブログで何度か言及していたC103新刊「休職日記2 復職編」についてのお知らせ記事です。

内容について改めて説明すると、半年間の休職期間の復帰後の生活を毎日記録した日記本となっています。復帰直後の不安を赤裸々に綴ったり段々と仕事の感覚を思い出して WIP制限の重要さに気付いたり GitHub Actions のワークフローいじりに目覚めたりしています。
前作の「休職日記」とはまた違ったベクトルの専門用語が飛び出す内容となっていますが、知らない単語が出てきても雰囲気で楽しんでもらえると幸いです。ちなみに今回もランス10の話はちょっとだけしています。

また本日から BOOTH で先行販売しています。前回は電子版のみの先行販売でしたが紙本版もあります。前作の「休職日記」と合わせてセール価格で購入できるバージョンも用意しました。
本のサイズ・ページはA5・84P です。もしご興味ある方は手に取っていただけると幸いです。

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サンプル

C103スペース情報

2日目東5ホール・パ03a でお待ちしています!

決済手段(Square によるカード決済を導入しています)や置いてある本の詳細は Webカタログのページもご参照ください。 当日は無料配布形式で休職日記ステッカーというおまけグッズもあります。

それではよろしくお願いします!当日お会いできるのを楽しみにしております~。

RWC、文学フリマ、インフルエンザA型

所属先の開発者ブログの方で書いた RWCレポート記事が投稿されていた。

tech.classi.jp

この時期、とにかく怒涛のイベント続きで大変なことになっていた記憶がある。

RWC参加で4日間ほど島根に滞在。そこから早朝で東京に戻りそのまま文学フリマのサークル参加し、帰宅直後で発熱がありインフルエンザA型と判明しそのまま一週間ほど寝込む生活となっていた。

詳しくは休職日記2の方で当時の様子を書いているのだが、高熱で狂いすぎててイベントの余韻を得始めたのはインフルが完全治癒してからだったと思う。

イベントや遠征自体はとても楽しかったのだが、インフルの体験がとにかく厳しすぎてここしばらくは無茶な遠出をするのは絶対やめようと決意するレベルのトラウマを残す体験となってしまった。

正直言って文フリを欠席する選択肢はあったかもしれないが、過去に文フリで一緒に本を売ってくれた後輩が今年の半ばに亡くなるという自分の心に大きな爪痕を残した出来事があり、文フリに対して思い入れの強かった彼女はきっと行きたかっただろうな……という想いがずっと頭から離れなくなっていた。自分の気持ちに整理をつけるためににも必ず行きたかったというのがある。

そんな思いを抱えつつも、文フリ当日は遠征の疲れで感傷に浸る余裕はあまりなかったような気がする。 ただ、イベントが終わりインフルも完全治癒したころには文フリ前に抱えていた彼女に対するやりきれない気持ちが少しだけ和らいだような気がする。
これで弔いは終わり次に文フリに出ることはしなくてもいいかなーと思いつつ、文フリを通して自分の本を知ってくれた人が思ったより多くて嬉しかったので結局次も出そうな気がする。
でも、次の文フリ東京の開催場所はビッグサイトらしくあの時彼女と待ち合わせした流通センター駅に立ち寄ることはもうないのかもなあと思うと少し寂しいかもしれない。

コミケの設営準備で考えていること

本の入稿作業が終わり、宣伝作業や設営時のグッズ入稿作業もひと段落しつつある。コミケのたびに設営で悩むポイントが度々出てくるので、メモとして書き残しておく。

掲示物のレイアウト問題

前回は以下のような印刷物たちを持ち込んで参加している。

  • B1 ポスター
    • ブースの背後に配置する用の特大宣伝ポスター
    • グラフィックで毎回入稿している
    • ポスタースタンド は PO.SU.TA. を使用
  • A3 ポスター
  • A4 ちらし
    • 手に取って眺められるお品書きペーパー
    • コンビニ印刷
    • 100均グッズでラミネート加工をしている
  • その他の小物類
    • 自分と友達用にサークル主と売り子を見分ける用の名札
    • 本の値札(100均ラミネート加工済み)

書き出してみると思ったより様々な印刷や工作活動をしている……。
この写真を見ると机下に貼ってるA3とA4の印刷物もありますね。 特大ポスターを作るようになった経緯として、サークル参加をするようになって初めて誕生日席になった際大喜びで「これは大きいポスターを置くやつをしないといけないのでは?」と浮足立って作ってみたのが始まりである。そこから大きいポスターを置くとイベントに出てる感(?)が出てワクワクすることを知り、コミケの時は大きいポスターを作るのが習慣になった。*1

今回は A3 ポスターを前回同様にお品書きデザインにするか前回好評(?) だった「休職 料理と留年」という張りをA3縦ポスター化して置いてしまうかどうかずっと考えていた。
実際のところ、A3ポスターは近寄らないとちゃんと情報が読めないのでお品書きよりも大きい文字ポスターを配置した方が遠目からのインパクトはあると思い、とりあえず文字の方にしてみようと思う。しかし、変えたくなるかもしれないのでお品書き版も持っていこうかな……。

少し話は変わるが、先日 Twitter で見かけた「情報量が多すぎると手に取ってもらい辛くなる」を解説した呟きが衝撃的で、情報量を絞るのって大事だな……と考え続けている。

既刊が増えてくると宣伝したい項目が増えていくのでこの画像でのやりたいことがめちゃくちゃわかるよ……となるのだが、立ち寄ってくれる人的にはシンプルな方が目に付くんだろうなとも思う。

今回は本を立体的に配置するためにスマート本棚という道具を買って導入を検討している。しかし、先ほどの情報を見てからこれも立ち寄る人からすると設営に迫力を感じすぎて遠ざかられるのでは……?という不安も地味にある。利用者からの情報求む……。

無配ステッカーどうするか問題

以前「入門魚料理」を作ったときに合わせてステッカーも作ってみたのだが、作りすぎて余っている。(なので通販時におまけ配布する運用になっている)

ステッカーを作る文化、自分がいる業界ではなじみがあるけど文化圏によってはステッカーにそんな興味ない人も結構いるかもしれない気がしている。 というか自分も興味のあるステッカーに絞ってもらうことが増えたし、もらっても使ってないステッカーも結構ある……。(しかしそれも勿体ないのでスクラップブックを作って貼って遊んでみようかなあと最近考えている)

そのように想像すると、手に取ってくれた方に無理にステッカーを渡すのはやりたくないなと思うし、大量に余っても困るので少部数作ることにした。自分用として PC や iPad にペタペタ貼りたいので作りたい気持ちはあるのだ。

という感じで、イベント当日はちっちゃい籠にステッカーを置いてほしい人にとってもらう方式で運用したいと考えています。
通販を利用してくださった方に以前ステッカーを送ったら喜んでいただけるケースが複数あったので、通販では基本おまけ方式で送る運用は続けたいと思います。*2

それとは別の話になるが、友人が作った「桐生あんずファンブック」のイラスト(becolomochi さん制作)が本当に好みだったため許可をいただきマルチシール方式でステッカー制作をした。特に京急の絵柄が大好きで届くのが今から楽しみ。

他にも細かいタスクが色々ある

小銭ケースが老朽化し地味に壊れてて危なかったり、数年前に100均で買ったブックスタンドがひび割れたりしており買い替えねば……となっている。あと名札をなくしてしまったので作り直さねば……。

という感じで考えることが地味にある状態が続いているが、それはそれでこの準備期間を楽しんでいるともいえるので引き続きやっていこうと思います。

お品書きツイートも公開したので応援よろしくお願いいたしします:pray: 29日から電子版・通販版も開始予定です。

*1:置く場合は横のサークルに迷惑をかけない配置を心がけましょう

*2:大変ありがたいことに送料込みで買ってくれるモチベーションの高い支援者さんが多いのかなと想像しています。もしいらなかったらそっと BOOTH のメッセージ機能で伝えてもらえると嬉しいです……。

新刊の実物がやってきた

想定よりも早く新刊が家にやってきた。

 

並ばせてみた図

 

今までの新刊は印刷会社経由の会場搬入で会場に丸ごと全部送ることが多かったけど、今回は #評論島0日目 というイベントでで少し早めに本を出す予定があったので分配して家にも送るようにしたのだった。早めに本の姿を見られるのはちょっと嬉しいので今後もそうしようかな。

 

昨日の記事でも書いたが、本を脱稿しても細かい準備についての考え事が尽きずずっとソワソワしている。具体的なところだと、お品書き作成やポスター・ステッカー入稿作業で Photoshop とにらめっこする時間が続いており睡眠時間に影響を与えてしまっている。その状況から更に彼氏が最近ずっと引いている風邪を微妙にもらってしまい風邪の引き始めの気配を感じている……。

そんな体調の危なさや今後の動きを整えるために、大事をとって今日は復職後にもらった傷病休暇を1日使ってみることにした。今後またインフル等で倒れたときのために残しておきたい気持ちもあったが、今こそ休むタイミングなのではと直感が伝えてきていて休んでみた。

脳は動きそうだが基本療養体制をとる過ごし方をしたところ、うーん暇だ……と感じる時間が多かった。日中は長めに寝ようという感じもなれず、とりあえずボーっと画面を見て過ごしていた。このまま22時台ぐらいに布団にはいって9時間ぐらい寝ておくと良い気がする。

今日の過ごし方を書いてみて思ったけど、ちょうど今年の1月くらいはとにかく休みたいという状態に陥っていたはずなのでそこから「仕事をやらない日って暇だ……」と思うぐらいの気持ちになれたのは良い変化なのかもとは思う。

脱稿後にクリスマスを迎えられると気分がよい

今年はなんとか極道入稿から免れることができ*1、余裕をもってクリスマス的なご飯を作ることができた。

 

たぶんほぼ初めてポテトサラダを自作した気がする。加熱する作業はホットクックの無水で茹でるモードを15分セットしてやってみた。レンチンでもまぁいけるんではとも思う。下準備に手間を感じてしまうけれど、苦手なきゅうりを抜くことができたり好きな味付けに調整できたりするのは良いかもしれない。

 

ついでに過去の様子も遡ってみた。

実は去年もクリスマス前に入稿できていて割とがんばってご飯を用意できていたようだった。制作に余裕があったというよりかは、当時作っていたフルカラー本は22日が限界の締め切りだったためと思われる。サーモンのカルパッチョいいな。

 

一昨年はとにかく大変そうで25日が終わりそうになるタイミングでクリスマスご飯を仕込んでいた。

 

 

クリスマス前に本を脱稿できたとしても、残りのポスター・ステッカー入稿や宣伝作業、設営グッズの調整など考えたくなることがどんどん出てくるのでそんなに気持ちが落ち着くわけでもなかったりする。

ただ、一日ぐらいは落ち着いてご飯を作るぐらいの余裕はできるので来年以降もクリスマス前に脱稿しておきたいな~と感じるのだった。

*1:といっても普通締め切りの2日前で早割というわけではない