桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

休職してました

桐生あんずです。

タイトル通りの話なんですが、今年の1月半ばから6月まで休職してました。

小規模にやっているSNSやお世話になった知人たちには既に伝えていたのですが、ブログや Twitterで書くのはちょっとした後ろめたさがあり終わったら書いてみるかとずっと考えてました。ついに書くことができるようになりちょっとホッとしています。

休職中のこと

いわゆるメンタル起因の私傷病休職というやつで、休職直後はかなりしんどかったです。少し動けるようになっても数日動けなくなるといった繰り返しでしばらく過ごしていました。その時はあんまりネットを見れる気にもなれなくて、ブログを書くのもかなりハードルが高い行為になっていました。

産業医の先生からの「とにかく今は休むことが大事です」という指示に従って休み続けていたところ、3月中旬くらいから少し動けるようになって YAPC や RubyKaigi などにスタッフ参加でお手伝いをしたり友人の家に泊まりに遊びに行くといった外での交流ができるようになっていきました。
その時に事情を知らなかった人も知ってくれていた人もいつも通り接してくれたのがとても救いになっており感謝の気持ちを伝えたいです。

少し回復した後も一進一退という感じで過ごしていき、なんとか7月から復職することができました。

働くことについて

人によっては休みがあればあるだけ遊べるタイプの人もいる、と聞いたことがあって自分もそっち側かなあと休職前は思っていたのですが実際はちょっと違ってました。 今は休める環境にいさせてもらえてるけれど、ここからまた今までのように働くことはできるのか?と不安になることが何度もありました。 Twitter などを見ていて元気に働いている人の姿を見るとかなり不安や焦りを感じるようになっていました。

この感情についてはかなり悩まされたのですが、休職中に読んだ先崎学先生の「うつ病九段」を読んで自分と近いようなことを感じてる人がいたんだと知れて少し気持ちが楽になったのをよく覚えています。

惨めだった。あまりにも惨めだった。たしかに入院中も九月もひたすら散歩の時間も自分がひどく惨めに思え、地団駄を踏み、クソッ、クソッと思いながら歩くのが常だった。しかし、この時に感じた惨めさは、そんなものとはまた違う、リアルな惨めさだった。元気になった分、嫉妬するだけのエネルギーが出てきたということもあるかもしれない。なんで俺だけこんな……。そう思うと涙が出た。
(うつ病九段・79ページより引用)

正直今も少し不安ですが、職場の方々が復帰プログラムを考えてくださったり、慣らしとして今は時短勤務をさせてもらっています。このままリハビリを続けて元に戻っていきたいです。

そのほか思ったこと

休職中思ったことは色々あるのですが、見るからに貯金が目減りしていく期間があったのが辛かったことの一つでした。

友人ののみぞうさんが書かれている記事でそれについて詳しく説明してくださってるのですが、休職中は給料は出ないため健康保険によって振り込まれる傷病手当金が出ることになります。

note.com

しかし、申請した傷病手当金が振り込まれるのが二か月以上かかる可能性があること、私傷病休職の場合は社会保険料は払い続けなければいけないこと、休職の証明に必要な診断書(約5000円くらい)を自腹で払う必要があることなどの理由で、結構お金が飛んでいきます。
なので貯金がない人にとっては地味に辛いポイントだなーと感じました。友人が休職を考えていたらこの話はしておきたいなとなりました。

病気やけがで休職して収入がなくなった人は、申請すると健康保険の方から傷病手当金というのが出ますんで、それをあてに生活する人も多いと思います。

しかし、社会保険料は別で払い続けないといけないので(今まで給料で天引きされていたものが、天引きされる給料がなくなるので請求書として届く※タイミングは会社によるらしい)私の場合だと差額はヒトケタ万円/月くらいになりましたね…もちろん人によるとは思います。しかもお正月挟んだせいか初回の支給に3ヶ月以上かかった。色々タイミング悪かった。
休職してました|のみぞう

これは自分の不手際ですが、休職直後は事務手続きをする元気が全くなかったり通院時に申請に必要な診断書を作ってもらうのを忘れていたりで、傷病手当金の申請までにも地味に時間をかけてしまいました。
そんなこともあり、自分の場合は1月分の傷病手当金がきたのは4月でした。 もし休職を考えている方がいらっしゃったら傷病手当金の申請だけは無理してでも早めに行うことをおすすめしたいです……。

さいごに(と宣伝)

あまり大きな声で言えないまま半年間休んできましたが、会社の同僚や友人たちの関わりのおかげもありなんとか社会復帰することができました。

また、この半年間あまりブログを書けなかった代わりに毎日個人で日記を付けていました。その日記を本の形式にまとめたものをコミックマーケット102で頒布したいと考えています。2日目の東5ホール・フ50b にいる予定です。

今回はこの記事を読んで気になってくださる方もいそうな予感がするため、電子版を先に販売しようと思います。(以下のリンクから飛べます)

kiryuanzu.booth.pm

そんな感じです。色々ありましたが、改めて生活を頑張っていけたらなと思います。