桐生あんずです。
時間が流れるのは本当に早いもので、大学の卒業と東京への就職を機に、2017年12月にアルバイト勤務で入社した株式会社坂ノ途中を退職することになりました。
最終出社は2020年3月24日(火)でした。
合計で2年4ヶ月ほど在籍しており、その中で色々学ぶことが沢山ありました。今回の記事ではその話をしたいと思います。*1
きっかけ
入社する前にバイトとして半年ほど働いていたプログラミングスクールが突然消失したことで時間に余裕ができたので個人でWebサービス開発をしながらインターネット活動をしていたところ、RailsGirlsのコミュニティの繋がりを通じて会社のエンジニアの方から声をかけていただきアルバイトとして入社しました。
また、上記の職場で一緒に働いていたid:taca10 さんとも再会を果たすというミラクルな出来事もありました。約2年経った今でも同僚として仲良くしていただき、すごくお世話になっています。
やったこと
坂ノ途中は、環境負荷の小さい農作物の流通や通販をしている会社です。
その中でも、「farmO(ファーモ)」という農業者と飲食店や小売店などの買い手をつなぐ、B2Bのマッチングや受発注を簡単にできるWebサービスの開発に関わっていました。
勤務形態は週2~3勤務で、長期休みのタイミングでは週3~4でコミットするように切り替えるなどしていました。
大学に関しては「学業優先で頑張ってください!」とチーム内の方々にとても気を遣っていただき、試験前には1~2週間ほどお休みを取らせていただくことなどもありました。
業務面では、チーム内のエンジニアはチームリーダーの方と私の2人体制だったこともあり、サーバイサイド側もフロントエンド側も両方とも触りつつ機能追加やバグ修正のタスクに着手するのが基本的なお仕事の流れでした。
サービスのUIに関しても発案からコーディングまで一通り進めることもよくやっていて地味にUI力も付いていったような気がします。
農家さん・バイヤーさん向けのサービスに関わること自体はもちろん人生の中で初めてでした。
サービス開発に関わっていく中で農家さんの現状を把握したり社内のビジネスサイドの方々の意見を取り入れながら、対象となるユーザーの方々がより便利に使えるように機能実装を進めていく経験は今後の仕事の中でもかなり為になるものだったと思います。
具体的な部分だと、受発注機能や納品書のPDF出力機能の開発に携わることがあり、その上でどのような導線・UIを用意することでより質の高いユーザー体験を作っていけるかどうかを考える機会が多くあったのが記憶に残っています。
入社してすぐの時には、以下のようなエントリを書いていて当時の初々しい状況が伝わってきます。
今この記事を読み返すとリアルに顔がちょっと熱くなるレベルで恥ずかしくなってしまうのですが、今から4ヶ月ほど前にこのエントリを読んだ大学生の子がエンジニアの学生インターンとして応募して入社してくれたという大変嬉しい出来事があり、結果的に会社のHRに貢献できて良かったなと思うことができました。ブログの力ってすごい。
インターンの子、自分が過去に書いたエントリから会社のことを知って応募してくれた模様でインターネットの力の凄さを思い知らされた(普通に嬉しい)
— 桐生あんず@月曜日南モ31b (@anzu_mmm) 2019年11月21日
入社した当時は「Railsのコードをギリギリでコピペして個人のWebサービスをなんとか作れる程度の完全未経験の文系学生」そのものだったので、最初の数ヶ月は分からないことが沢山あり、ご迷惑をおかけした部分があり当時のことを思い出すと申し訳ない気持ちになります……。
ですが、業務での経験や独学、就活でのインターンを重ねていくうちに仕事のスピードが徐々に早くなっていき、チーム内の人からも「最近どんどんスキルが上がってきてるように見えます」と褒められることが増え、ビジネスサイドの人達から自分の成果に関してすごく良い評価を伝えてもらえる出来事が何度もあり、自分がやっている仕事に対してじわじわと自信が持てるようになりました。
ここ数ヶ月のタイミングでは、前述のインターンの子が週1でやってきてくれるようになった為、メンターっぽいことをやってみたり、コードレビューのタスクにも触れる機会が多く、バリエーション広くやらせていただくようになり本当に楽しかったです。
最近のバイト先、コード書くお仕事に加えてコードレビューのタスクが回ってくることが増えたりインターンの子を可愛がったりするなどやることのバリエーションがどんどん広がっていて楽しい
— 桐生あんず@月曜日南モ31b (@anzu_mmm) 2020年2月5日
思い出
バイト先の方々は本当に優しい人たちばかりで、リアルやSlack上でいつでも気軽に技術に関する質問や雑談に乗っていただいたり、学業や就活の状況に関してもずっと気にかけていただいたように思います。
内定が決まった時にちょうどバイト先にいて、その場で感極まって泣き出すというアレな状況になった時に部屋にいた方々に拍手してもらったエピソードが今でも根強く記憶に残っています……。
嬉しくてバイト先でめっちゃ泣いてしまい部屋の人たちみんなから拍手されてしまった
— 桐生あんず@月曜日南モ31b (@anzu_mmm) 2019年6月4日
試験前でナーバスになり「いま大学で学んでいる法律の勉強は将来役に立つんだろうか」という旨の悩みについて日報チャンネルに投稿した時も、以下のようなアドバイスをエンジニアの社員の方にしていただきすごく励みになったことも覚えています。
そして忘れてはいけないのが毎日お昼に作っていただけるまかないです。野菜メインで栄養もあり、出社する日はかなり健康的で過ごせていたような気がしています。
ラストまかない pic.twitter.com/7lgs9K3AZa
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2020年3月24日
会社のエンジニアの方(id:daaaaaai さん)にお魚を捌いていただいたこともありました。
会社にまぐろ1匹が来ていたことを今知って残っていた心臓を眺めています pic.twitter.com/NjX5MIy0G5
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2019年2月15日
このように、坂ノ途中にアルバイトとして所属している間は今までだったら体験することができなかったような食事面に関する興味深い出来事が多くあり大変楽しかったです。
このように振り返っていくと、様々な局面で親身に関わっていただいたエピソードが他にも沢山あったことをどんどんと思い出して寂しくなりますが、ここで得られた経験を糧に次の職場でも頑張っていきたいと思います。
社員の皆さま、本当にありがとうございました。京都に帰ってきたときはまたお会いできる機会を作りたいです。
これからについて
就活時のエントリでも触れていますが、Classi株式会社に2020年4月から新卒エンジニアとして入社します。
今まで関わってきたサービスとは、技術スタック・サービスの規模感などかなり違いがある模様なので今後新しく学んでいくことが沢山ありそうでドキドキしています。
とりあえずまずは会社で使われているらしいAngularの公式チュートリアルを写経したり、Vue.jsのガイドのドキュメントを読み進めたりしています。
この約2年半の中でエンジニアとしての経験を積むことはできましたが、まだまだひよっこであることには変わりないので自分のペースで頑張っていこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
蛇足
大学3回生の頃にスーパーの品出しのバイトを続けられる自信が全くなく3日で辞めたという社会不適合者エピソードがあるのですが、エンジニアのバイトは約2年半も続けていて、結構すごいことなのかもしれないなと振り返っていてふと思いました。
今後も10年、20年ぐらい続けることができていたらもっと良い話なのでまだまだやっていきたいです。ウオ〜。
スーパーの品出しのバイトを3日で辞めた人間がWebエンジニアのアルバイトを2年4ヶ月続けられたの、かなり凄い話なのではと自分を褒めたくなってきた
— 桐生あんず@月曜日南モ31b (@anzu_mmm) 2020年3月23日
それでは、ありがとうございました。
*1:チームの方々にプレビュー記事の段階でご一読いただいてから投稿しています!!