桐生あんずです。タイトル通りのお話です。
1,はじめに
2018/12/8~12/9に「RailsGirlsKyoto9th」という、女性のプログラミング初心者向けのRails勉強会を主催させていただきました!
去年の3月に開催されたRailsGirlsKyoto7thでは参加者として関わらせていただきましたが、1年半の時間が経ち、今度はまさかのオーガナイザーの立場として関わらせていただくことになりました。
本当に素敵な体験をさせてもらったので、色々語りたいことがあるのですが、せっかくなのでまずは今回オーガナイザーとしてどんなお仕事をしたのかをお話してから、そこから今回の良かったことや思ったことについて書かせていただきます。
ではよろしくお願いします!
2,オーガナイザーとして主にやったこと
企画立ち上げ
実は去年の12月くらいからオーガナイザーをやってみたいという気持ちがじわじわと産まれていました。
でも、どこからスタート切ればいいんだろう?と思いつつ、今年参加したRubyKaigiやLT発表をさせていただいた大阪Ruby会議01でお会いした関西のエンジニアの方々に「RailsGirlsKyoto9thやってみたいです」となんとなく話を降るようになり、共通の知人内で「あんずさんがRailsGirlsをやろうとしている」という話が出始めるようになった時、こんなことがありました。
KC3でWebプログラミング興味あるけどまだ始めたことがない1,2回生の子と話してみて、やっぱり京都でRailsGirlsまたやりたいなと思ったのでちゃんと具体的に動き出します(動き出し始めました)
— 桐生あんず (@anzu_mmm) September 16, 2018
今年の9月に参加したKC3という関西の情報系学生サークルの交流イベントで女の子たちと話したことがきっかけで一気にスイッチが入り、7thの際に運営側として関わっていらっしゃったid:nyanco15さん(当時のオーガナイザー)とid:Pasta-Kさんに連絡を取り、開催日をガッと決めて本格的に始動しました。
立ち上げのまでの流れはこんな感じです。やけに長くなってすみません。そしてモチベーションスイッチをつけてくれたKC3さんありがとうございました。
1,2ヶ月ほどかけてせっせと準備をし、そしてあっという間に当日に……
1日目はみんなで飾り付けをしました
開催場所は、7thの時と同じくNota.Incさんのオフィスをお借りしました!本当にありがとうございました。
RailsGirlsは2日間構成で、1日目は夕方からスタートし参加者とコーチの方で一緒にRailsの環境構築をします。
その合間や終わった後に、アイスブレイクとしてみんなでパーティの飾り付けを行いました。実は7thの時もやっているので、プチ恒例行事となりました。
風船を膨らませてマスキングテープで壁にくっつけたり、折り紙でリングや折り鶴を作ってテーブルや液晶の上に飾ったりしました。
本日はRailsGirlsKyoto9th1日目(環境構築デー)でした!環境構築の合間や終わった後は、コーチと参加者で一緒になって飾り付けも行いました☺️(風船の上をよく見ると……?)
— RailsGirlsKyoto (@railsgirlskyoto) December 7, 2018
関係者の皆様、2日目も楽しんでプログラミングしていきましょう! pic.twitter.com/oNwWHCcI6a
7thの時は風船をちゃんと膨らますことができていたのに、肺活量が減ったのか9thの時は頑張っても全く膨らまなくてしょっぱなからオーガナイザーの情けないところを見せつけてしまうというお恥ずかしい場面もありました……。
オープニングの挨拶
こんなLTスライドを2日目前夜にせっせと作っていました。(結果的に睡眠時間が3時間になりました。)
うまく話せるかちょっと不安でしたが、RailsGirlsの魅力の断片を伝えることはできたとは思うので、話すことができて良かったです。
ロゴデザイン制作依頼とロゴグッズの作成
RailsGirlsイベントの看板ポイントにもなるロゴですが、京都のフリーランスのデザイナーさんのid:kewpie_designさんにロゴ制作を依頼させていただきました。
【お仕事】12月に京都で開催されるRails Girls in Kyoto #9 にロゴデザインでご協力をさせていただいています!京都開催ということで和をモチーフに、今までとは少し違うテイストでデザインさせていただきました。グッズにもなるようで楽しみです!https://t.co/Uyqx3isUNv pic.twitter.com/fbdtGkfXVb
— kewpie (@kewpie_design) November 3, 2018
京都のお寺の円窓のデザインを取り入れて、宝石のルビーのデザインを組み合わせることで、京都とRailsGirlsの雰囲気を醸し出した本当に素敵なデザインだとすごく思います!
id:kewpie_designさんとは、実は偶然にも7thの時にフォローしていただいた頃から親交が始まり、今現在もずっと仲良くさせていただいてもらっているのでこうやって一緒にRailsGirlsのイベントに関わることができる機会に恵まれ、個人的にすごく嬉しかったです。
グッズ作成に関しては、
- ステッカー
- Tシャツ(GMOペパボさんスポンサー)
- アクリルロゴブロック(GMOペパボさんスポンサー)
- 吸着ターポリン(GMOペパボさんスポンサー)
- アイシングクッキー(Nota.Incさんスポンサー)
の上記5つの作成をさせていただきました。こう見るとめっちゃ多くてすごい。グッズスポンサーを担当していただいたGMOペパボさん、Nota.Incさん本当にありがとうございました!
RailsGirlsKyoto9thのステッカーです!今回のロゴデザインはすべて、京都のフリーランスのデザイナーのkewpieさん(@kewpie_design )に作っていただきました! #railsgirlskyoto pic.twitter.com/fUjDgwQjzT
— RailsGirlsKyoto (@railsgirlskyoto) December 8, 2018
Nota Inc.さんスポンサーのアイシングクッキーがお披露目されました!!! #railsgirlskyoto pic.twitter.com/9bujMgahSA
— RailsGirlsKyoto (@railsgirlskyoto) December 8, 2018
スポンサーのGMOペパボさんに作っていただいたロゴイベントグッズです!ペパボさん開発サービスのsuzuriで作っていただきました!
— RailsGirlsKyoto (@railsgirlskyoto) December 8, 2018
1枚目からTシャツ、アクリルロゴブロック、吸着ターポリンです!
このページから購入することができます!https://t.co/M3vYai0Bgt pic.twitter.com/K4iWyInpED
どのグッズも本当に可愛くて、実物を見た時に「作ることができて本当に良かった…!!」とちょっと感動しました。
アフターパーティでアイシングクッキーの実物が公開された時は、みんなで「えっめっちゃ可愛い!!!!」としばらく盛り上がっていました。
イベントは終了しましたが、ペパボさん作成のグッズに関しては、railsgirlsのsuzuriページにて閲覧・購入することもできます!
Rails Girls Japan ( railsgirls-jp )のオリジナルグッズ通販 ∞ SUZURI(スズリ)
様々な方々(スポンサー・コーチ・スタッフ等)とのやりとり
今回は、7thの際にもスポンサーになっていただいたNota.Incさん、はてなさん、HappyElementsさん、9thでは新たにLINEさん、GMOペパボさんにもスポンサーになっていただきました。本当にありがとうございます。
スポンサーLTも本当に大盛りあがりでした。
みんなでお昼を食べた後は、はてなさん(スピーカー: @onkさん)とhttps://t.co/M9cfRhzKNyさん(スピーカー: @akiroom )さんのスポンサーLTタイムでした!
— RailsGirlsKyoto (@railsgirlskyoto) December 8, 2018
その後には今回スポンサーをしていただいたHappyElementsさん、LINEさん、GMOペパボさんの紹介も行いました☺️ #railsgirlskyoto pic.twitter.com/BU9awQfv7w
イベント準備期間でスポンサーさんやコーチの方々を集める段階の際、ちゃんと集められるかすごく不安だったのですが、7thから親交のあった方々やRubyKaigiや他の技術イベントで知り合った方々にスポンサーの繋ぎをしていただいたり、コーチとして参加していただいたり、たくさん協力していただきました。
今まで好奇心と勢いで参加していたイベントばかりでしたが、そこで縁が生まれた人たちとこうやって新しいイベントを一緒にやる展開が発生するのは、言い方がアレですがめちゃくちゃエモい気持ちになりました。
もちろん今回のイベントで新しく知り合えて仲良くなることができた方々も何人かいて、これからまたみんなでご飯に行ったり、ITイベントでお会いできたりする機会のことを考えるとすごく楽しみです。
スタッフとして参加していただいたid:nyanco15さん、id:spring_akiさん、id:mas-higaさんにも様々な助言をいただきました。初めてでわからないことばかりで迷惑をかけたこともあったと思うのですが、それでもずっと暖かく見守っていただき本当にありがたかったです。
全体的に楽しいイベントになりました
参加者の皆さんがどんどんherokuへのデプロイに成功しています! #railsgirlskyoto pic.twitter.com/rRKtKwjqDs
— RailsGirlsKyoto (@railsgirlskyoto) December 8, 2018
7thの時にもやっていたくす玉でお祝いの風景です。みなさんすごく嬉しそうでした。毎回楽しそうにくす玉を持ってきてくれるid:Pasta-Kさんのプレイングもめっちゃ良かった。
関西RailsGirls恒例のカヌレです☺️ひがき(@higaki)さんありがとうございました! #railsgirlskyoto pic.twitter.com/smZW2OiSAN
— RailsGirlsKyoto (@railsgirlskyoto) December 8, 2018
関西RailsGirls恒例のカヌレ。カヌレおじさんことid:mas-higaさん、ありがとうございました!参加者やコーチの中はカヌレを初めて食べる人もいて、「えっこんな食感だったの」とびっくりする人もいて面白かった。
アフターパーティもみんなでワイワイしました。
学生同士や先輩エンジニアさんと一緒になって就活の話をしたり、エンジニアのキャリアに興味を持ったことを熱意持って語ってくれる社会人の方、インターネットのすごい人の面白情報を共有する会や、新しい勉強会を立ち上げるぞ!!とムーブメントが発生したり、とにかく大盛り上がりでした。
オーガナイザーはいろんな人に励まされたり褒められたことで、嬉し泣きしかけて二回ぐらい涙ぐむアレな人になってました。中締めの言葉をやらせていただいた時も、感極まって泣きかけてました。泣きすぎや。
アフターパーティが始まっています! #railsgirlskyoto pic.twitter.com/SnXqjZ6Vxk
— RailsGirlsKyoto (@railsgirlskyoto) December 8, 2018
スマブラしてます #railsgirlskyoto pic.twitter.com/YunFfsj4Yb
— しみだれココアくん (@pastak) December 8, 2018
最終的にはスマブラをする会になりました。めっちゃ楽しかったので自分もスイッチとソフト欲しくなりました。
会の雰囲気は全体的にこんな感じです。もっと詳細が気になる人は私に直接聞いてください!!!
やってみて思ったこと・考えていたこと
会の報告だけで5000字になっていて既にそこそこ凄い文章量になっていますが、後少しだけ語らせてください。
RailsGirlsのオーガナイザーをやりたいと思ったのは「私が参加したRailsGirlsで味わった素敵すぎる体験をいろんな人にも味わってもらいたい」というのが最初のきっかけでした。本当に素敵すぎたので。
ただ、その当時はRailsGirlsの中で重要になってくる「女性向け」「初心者向け」という要素について深く考えることができていなかったと思うので、本格的に準備を進めるにあたって一度深く考えてみました。
このイベントは魅力的なコーチの方から直々にプログラミングを教えていただいたり、Web業界についての面白さもたくさん教えてもらえる大変の貴重な場なので、性別が男性の人であっても、その恩恵を受けて問題ない部分はあるのかもしれない…、と少し唸りつつ考えていたら、RailsGirlsOsaka5thでコーチとして参加していたid:JunichiItoさんがこのような記事を書かれていました。
イベントが終わった後のアフターパーティ(懇親会)で、Rails Girlsに何度も参加されている女性コーチの方に「女性限定じゃないとダメなんですか?男性も参加できるようにしちゃダメなんですか?」と尋ねてみました。 すると、以下のような回答が返ってきました。
(注:すいません、以下の回答は若干うろ覚えなので、回答してくれたコーチの意図を正確に反映できていないかもしれません)
・日本のITエンジニアの世界は、まだまだ比率的に男性の方が圧倒的に多い
・いろんな勉強会や初心者向けのイベントもあるが、そういった場所でも男性が多いので、(主催者がいくら「女性でもOK」と強調しても)女性にとっては敷居が高い
・たとえば、逆の立場になって、料理教室に通うことを考えてみてほしい。料理教室は通常、女性が多い。
・「女性の中に男性が1人」という状況でも、躊躇なく参加できますか? ・そんなときに「男性のための料理教室」というイベントがあったら、気軽に参加しやすいと思いませんか?
なるほど、たしかに料理教室の例で考えると、「男性のための料理教室」の方が僕にとってはハードルが低いように感じますね。
Rails Girls Osaka #5 に参加して、女性限定イベントであることの意味を考えた #railsgirlsosaka - give IT a try
この記事に書いてある「男性のための料理教室」という言葉を見て、すごく腑に落ちました。
自分の場合、今までのネット体験のせいで年上でも異性でも遠慮なくドカドカと話しかけてしまう性格なので、「男性が多いコミュニティに行きづらい女性の心理」について深く考えられなかったことにも気づきました。
自分自身は、性格のせいなのか異性や年上が多いところでもドカドカと入ってしまうんだけど、そういう場に入りづらい人の方もいるのだろうし、対象を限定することで参加しやすいイベントにする意義はあるんだろうなと思う
— 桐生あんず (@anzu_mmm) December 7, 2018
今回の参加者の方々に直接聞くことはしませんでしたが、「初心者の女性かつプログラミング未経験」という、参加者の対象を限定した条件だったからこそ、安心して足を運んでいただいた方々はいらっしゃったかもしれません。
私の友人で、RailsGirlsのコーチ経験のあるid:hidesysさんもアファーマティブ・アクションに観点を置いてわかりやすく考えを述べていらっしゃるので興味のある方はこちらもぜひ。
最終的に何が言いたいかというと、RailsGirlsという場の特性のおかげで、ITエンジニアの道に興味を持ち始めた女性は確実にいると感じています。
私自身も、7thに参加したことでWeb業界に強く魅力を感じ、プログラミングやWebサービスにハマり続けて気づいたらこんなことになっていました。
また、それは別に私が特に珍しい存在なわけではなく、RailsGirlsがきっかけでエンジニアの道に進んだ人、進もうとしている人をイベントで実際にお会いすることが何度もあります。
そういった事実を踏まえると、RailsGirlsのコミュニティが支えになっている人たちは確実に存在していて、今後もIT技術者の女性を増やす場として回っていくのだと思います。今回その一端を担うことができていたとしたらすごく嬉しいし、今後も色んなポジションで盛り上げていきたいです。
オーガナイザーもすごく楽しかったのですが、教えるのも大好きなので機会がある時はコーチの立場も経験してみたいです。
今回オーガナイザーをしたことは、エンジニアとして技術的に成長する話とはまた違うと思いますが、様々な立場の方とコミュニケーションを取りつつスケジュール調整や会計管理に気を配り、イベントの運営をやり切ったことは本当に頑張ったなあと思える自分がいて、ちょっとだけ自信の糧になりました。
とは言いつつ、本来は不器用でまだまだ未熟な大学生だと思うので、1人の力では絶対にできなかったと思います。
今回の会がここまで素敵なものになったのは頼り甲斐のあるコーチ・スタッフの方々、学習意欲と好奇心に溢れた参加者さんたちと一緒に作りあげることができたからだと強く感じています。
という風に、オーガナイザー自身もすごく楽しいイベントになりました。参加者の方々、コーチやスタッフの方にも楽しんでいただけていたら、本当に嬉しい限りです。
ありがとうございました!!!!!
合わせて読みたい
7thでオーガナイザーをしてくださったid:nyanco15さんの記事です。今回もスタッフとして様々なサポートをしていただきました!!!! id:nyanco15さんのサポートがなかったら、適当になりすぎて破滅していた時があったかもしれません。
また、会期中のNotaオフィス環境の平穏は主にこの方のおかげによって保たれていた気もします。本当にありがとうございました。
次また京都でRailsGirlsがある時も一緒に何かできたら嬉しいです!
今回、フリーコーチをやっていただいたid:hokkai7goさんの記事です。朝のコーヒータイムの時にいつまでたってもおにぎりを食べ終わらそうとしない私を心配してくれたり、アフターパーティでは沢山褒めてくださったりで、ちょっとだけパパみのある人だ…!!と心の中でこっそり感じていました。ありがとうございました。
日本酒好きな人集めておざぶいきましょう!