桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

自衛隊大規模接種センターでモデルナ接種1回目を経ての感想

桐生あんずです。

8/1(日)の大手町の大規模接種に参加してきたので、接種日から今日までの経過を残しておこうと思います。ちなみにここ数日の更新が途絶えていたのは副反応でぐったりしていたのが主な理由です。

ワクチン接種前

自分の住む自治体では予約がまだまだ困難そうで、市内で受けるのは難しそうだなと判断して自衛隊の大規模接種センターを利用することにした。あと推しているTwitterアカウントの人が感想を呟いていたことで興味が以前からちょっとだけ湧いていたのもあった。(他人の影響を受けすぎている)

そのようにして思い立ってから7月の初旬辺りにWebの受付サイトで予約を試みたが、サイトが混雑しており失敗してしまった。その後、また7月下旬に入り「今回もダメな気がするけどやってみるか〜」と思いながらダメ元全開で予約待機し、30分ほど経ったところでついに予約ページに繋がり予約に成功することができた。

ワクチン接種当日(8/1)

受付をする際には市から郵送された接種券・マイナンバーカード・運転免許等の住所証明がちゃんとできる身分証明書、予診票を求められた。最初の2つがないと基本的に受けられないので絶対に持っていく必要があるが、予診票に関してはなくても会場内で書くことができるので持ち合わせてない場合は係員の人に案内してもらって記入スペースで書くことができる。置いてあったボールペンも消毒済みと使用済みで分けられていて感染対策をちゃんと意識している様子だった。

受付後の基本的な流れとしては指示を待ちながら待機列に並ぶことになるのだが、どんどん呼ばれて次の部屋へと移動することになる。割と早めのスペースで移動することになるので、焦って物を落としたり自分が並ぶべき列を間違えたりしていないか割とドキドキしてしまった。実際に前にいた女性が移動時にハンカチを落としていったので拾って渡す出来事もあったりした。(今思うと感染対策的に大丈夫なのかというのはあるけど、そのときは自分も焦って手が動いてしまった……)

接種時もトラブルはなかったのだけれど、元々採血や注射の痛みが苦手なので打ってる最中に「大丈夫ですか?」と聞かれた時に「あっはい大丈夫です……」と弱々しい声で返してしまい「打つときはやっぱり怖いですよね〜」と担当の方にちょっと微笑ましい感じに見られてちょっと恥ずかしかった。

会場の中にはやはり人は多かったが、密にならないように係員の人たちが指示をしてくれて比較的安全な環境だったようには思う。指示にスムーズに従うことができたら30分足らずで会場から出ることができる印象だった。会場内でそこそこ歩くことにはなるので足腰が弱い方はちょっと辛いかもしれない。

接種したすぐ後はまだ元気があったので「コミケの待機列みたいで面白かったな〜自衛隊の人たちもオーラあったな〜」みたいなことを思いながらTwitterでもノリノリな感じで呟いて帰路についた。

その後、家に帰ってしばらくしてから左腕が痛くなり、同時に微熱も発生していた。

寝る時間帯には更に腕が痛くなり、下手に寝返りを打ったら痛みで覚醒しそうになるくらいには悪化していてしばらく寝れない状態が続き苦しんでいた。

ワクチン接種翌日(8/2)

翌日は更に悪化していて、左腕をぶつけたりこすったりすると声が出るレベルで痛みが発生するようになっていた。それに加えて、頭痛や、37.0度前後の微熱、倦怠感などが発生して風邪にかかったようなしんどさが続いていた。

イブを飲んで凌ごうとしていたけれど、完全にしんどさは消えることはなく数時間後にはまた元に戻ってぐったりしていた。さすがにこの状態で仕事をするのは厳しいと思い、仕事は休んでゆっくり過ごすようにした。 夜になっても中々副反応が引かない状況になっていたのでこれは明日も休んだ方がいいのでは……と思いながら寝床についたのだった。

ただ、腕の痛みのせいで寝れない状態が続き、そうなってくるとネガティヴなことを色々考えるようになってしまい1日休んだだけでも社会から隔絶されてしまったような気持ちに陥り明日も休むことになってしまって本当に大丈夫なんだろうかと落ち込んでいた。今考えると、普段有給を使うときはこんなに悲しむようなことはあまりないので本当に体調が悪かったんだなと思う。

ワクチン接種翌々日(8/3)

接種翌日よりかは副反応は軽くなっていたような感触があり、昨日寝る前に考えていたネガティヴな感情はほぼ消え去って「副反応が出てしまうのは仕方ないし、今日もちゃんと休んで明日から頑張ろう」と思えるぐらいには気分が上向くぐらいには回復していた。 引き続き微熱と倦怠感は続いていたが、上記の精神状態にまで持っていけるぐらいには元気になり、夜になる頃には家事がある程度普通にできるぐらいには回復していた。

ワクチン接種翌々々日(8/4)

朝にはすっかり元気になって無事出勤することができた。元気に働けるようになったことがあまりにも嬉しすぎてアイカツの曲を熱唱しながら仕事していた。いばらの女王とオトナモードが好きです。

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まとめ

接種当日はノリノリで打ちに行ったけれど、思った以上に副反応が出てそこそこ酷い目にあったので舐めてかかっちゃいけないな〜となりました。1回目でここまでしんどいと2回目は全く動けなくなりそうで気が重いけど頑張るぞ〜という気持ちです。

歯列矯正の第一段階としてカリエールとリンガルアーチを装着した初日の感想

桐生あんずです。歯列矯正シリーズの記事です。

前回の進捗

  • 器具装着の準備のために奥歯に青ゴムを1週間ほど装着した

kiryuanzu.hatenablog.com

今回やったこと

タイトルにも書いているけれどカリエールとリンガルアーチを装着した。 名前だけと分からないので簡単に説明すると、カリエールは上顎の犬歯から奥歯をひとかたまりに奥に動かすための装置で犬歯から奥歯にかけての位置関係の調整を行い、第二段階の矯正に向けて犬歯と前歯ライン(中切歯と側切歯)の間に隙間を空けるために使われるものとされる。

www.jimbocho-ortho.com

リンガルアーチは下顎の奥歯に固定式の輪っかをかけて歯の裏側でアーチ状に装着する器具のこと。本来は奥歯の生えるスペースを確保するための装置なのだが、今回はカリエールの効果を強めるためにリンガルアーチで用意した下顎の奥歯の輪っかにフックをつけ、エラステックというゴムを先ほどのフックとカリエール側の犬歯にあるフックをかけてゴムの力によって歯を動かすのが目的となっている。 www.nampo-dental.com

(ここまではある程度ネットで調べながら紹介しましたが、この記事を書いているのは矯正し始めのただの素人なのでより正確な情報を求めている方は専門家の記事を参考にしたりかかりつけの矯正歯科に確認してください:pray:)

初日の感想

装着時には無理やり口を開ける器材をつけながら施術することになるのでちょっと痛い時があり、我慢できず手を上げたら痛くならないように角度を変えるなど配慮してもらえてありがたかった。それでも痛さは完全に消えなかったので「うお〜これで歯並びがよくなるので我慢するんや〜」みたいなことを心の中で念じていたら緩和されたような気がする。(完全に精神論っぽい対処なのだけれど、整形経験がある人はこういう気持ちで乗り切っている人は多い気がする)

付けた後は思ったよりも痛くなくて、口の中に異物感があるのとちょっと喋りにくいなと感じたぐらいだった。その後すぐにゴムかけのやり方を教えてもらい、何度か試した結果奥歯のフックからやるよりも犬歯のフックの方からかけたらスッとゴムを装着できることがわかって自分でもすぐに付けられるようになった。

青ゴムの時とは違い、「これは普通にご飯も食べられるのでは……!?」となって帰り道にキッチンオリジンのうな重弁当を買って家で食べた。食べ物が器具に挟まる感覚はやはりあったけれど、水を飲んだり歯磨きしてたらなんとかなるレベルではある。ただ、思ったより挟まりやすいので普段の食事はまだしもお菓子全般食べるのが面倒そうだな〜という印象。(減量したいのでお菓子断ちをしている現状だけど、矯正によりなおさらお菓子に対する欲求が減った気がする)

時間が経つとゴムの違和感が強くなってきて時折痛みを感じるようにもなり、猛暑の中で病院に行った疲れも出てきて数時間ほどぐったりしていた。ただ、これは疲れの要素の方が大きい気がするので明日以降はそんなにしんどくはないような予感がしている。

まとめ

全く痛くないわけではないが、青ゴムの時と比べると痛みは少ないという印象。ゴムかけは食事や歯磨きのたびに取り外しする必要があるため、めんどくさいと思う人は多そう。個人差はありそうだけど処置が終わるのは3~6ヶ月ほどかかるとのことで、慣れるまでは気になるだろうな〜というのが現時点での印象。また気になることができたら更新していこうと思います。

FEの思い出

桐生あんずです。

先ほどFE風花雪月のDL版を買ってダウンロード待ち中なのでFEの思い出を軽く振り返ってみる。

 

自分が小学3年生の頃にファミ通(本誌ではなく任天堂ハード縛りの月刊誌の方だったはず)で烈火の剣のレビュー漫画が紹介されていて、当時は戦略ゲーのプレイ経験は全くなかったけれど子供ながらにゲームのキャラの見た目がみんなかっこよくて気になってしまい親に頼んで買ってもらったのだった。

小学生でもリン編(序章~10章)はチュートリアルレベルの難易度だったので難なく進めることができたのが、エリウッド編はそこそこに難しく、かなり時間をかけて進めた記憶がある。子供の自分はキャラが死んだまま話を進めるのがどうしても耐えられなくて、一人でも死んだらセーブして中断を選んで章の始めから毎回やり直していた。

中でも、27章の「運命の歯車」が本当に難しく、その章は大量にやってくる敵を迎え撃つためのベースを形成するのだが、一定のターンが経つと最初の定位置から新しい敵(しかも強い)が湧き、しかもドラゴンナイトなので素早く攻撃を仕掛けられて誰かが死んでしまうというパターンの沼に陥ってしまっていた。様々な策を講じながら延々とその章を局半年ぐらいかけてその章をクリアした記憶がある。その章の後もエリウッドをあんまり育ててなくて苦労した記憶がある。

ちなみに3人の主人公の中ではリンが一番好きだった。リンの声が大本眞基子さん(カービィの声)になった時は大変嬉しかったのを強く覚えている。

その後は封印の剣をやってはみたものの、正直烈火の剣よりも難しくて終章すらたどり着けなかった記憶がある。ただ、攻略本や設定集はたくさん買っていて(あるきかたシリーズや公式の分厚いやつ)キャラの名前はほとんど暗記していたぐらい好きだった。

次に買った聖魔の光石は今までプレイした封印・烈火シリーズよりもかなり難易度が下がりレベル上げのためにフリーマップで繰り返して戦える要素もあったためすんなりクリアすることができたのだった。支援会話ではエイリークとヒーニアスを結婚させたりしていたはずだが、今だったらエイリークとゼトを結婚させるだろうな……とふと考えている。(なぜか当時はメインの貴族キャラ同士をくっつかせようと必死になっていた)

 

その後しばらくして、大学生になってから覚醒をやり始め、キャラが死なないモードがあることに衝撃を受けたけれどそれ以外にも快適にプレイできる要素が色々増えていて驚いたのだった。その後はFEシリーズにはあまり触れなかったのだけれど、会社の人たちから最新作の風花雪月が大変良いことを教えてもらったので今回改めて風花雪月をやることにした。黒鷲の学級からプレイするつもり。この記事を書いていたらダウンロードがそろそろ終わっていそうなので始めていきます。

束の間の惨事

桐生あんずです。

以下のように包丁で指を切ったので今日の日記は短めです。

なんか今日は疲れてるな〜となり18時台に退勤して少し休んだ後に夕飯の用意をし始めてフランスパンを切ろうとしたら、疲れのせいか注意力が散漫になっており気付いたら左手の人差し指を切ってしまっていた。

最初は痛さのあまり我慢できず「あ〜痛い痛い痛い!」みたいな言動を5回ぐらい続けていたら共同生活者がやってきてくれて少し落ち着き、止血の手伝いもしてもらってなんとか落ち着くことができた。その後すぐに血は止まって触らなければ痛みもないぐらいに回復した。キーボードが微妙に打ちにくいけれど思ったより大惨事にはならず済んだので本当に良かった。刃物の扱い、疲れている時にやるとこういうミスを起こしやすいので気を付けたい。

コバエと闘い〜終焉(仮)〜

桐生あんずです。

先週はコバエが家にいる苦しみを味わい続けていたのだけれど、いくつか変化があったので書いてみる。

序章の記事はこちらから。

kiryuanzu.hatenablog.com

序章記事の投稿後、コバエの繁殖を防ぐためには湧きそうな場所に熱湯をかけた方がいいことを教わったので定期的に排水溝に熱湯をかけることにした。

また、フォロワーから教えてもらった「おすだけベープ スプレー 120回分」を毎日2,3回撒く習慣をつけ始めた。ただし、どうしても現れる時があるためその時はベープを再度撒くようにしている。そうすると、以前はあった自部屋で仕事中に目の前をコバエが飛び交ってくるという悲惨な事態を避けることができるようになったため快適度を上昇させることに成功した感触がある。

前回の記事でお酢やめんつゆを使ったコバエトラップに関しては、1匹も捉えることはなく「台所にゴミがただ置いてあるだけに見えてつらい」という話になったので撤去することにした。台所に関してもスプレーをまいたり排水溝にお湯をかけていることで見ることはかなり減ったように思う。

確実にゼロにするにはもっと徹底して対応する必要はあるとは思うのだが、仕事中に出現して目の前に飛んでくるという最悪の事態は無くなったのでかなり楽になったように感じる。

アドバイスをしてくださったフォロワーの皆様大変ありがとうございました。

そこにあるもので美味しく作る

桐生あんずです。

昨日、夕飯にハンバーグを作ろうとしたら具材の玉ねぎがないことに気付き代わりに長ネギを使って和風系の味付けにしたら思ったより美味しくできてびっくりした。(長ネギ、普通につくねにも使われているらしいので意外すぎる具材ではなかったりするのもあるとは思う)

普段は1週間分のメニューを考えて計画的に作ろうとしているけれど、こういったミスに出くわしてきたときにとっさの判断で具材を代用して想像していたよりも美味しいものが生成されるというプロセスが発生させることで普段よりも料理の喜びが増す現象、突然現れた問題に対して手際よく解決できた際の気持ち良さに近い気がする。

似たような話として、今日は夕飯にタチウオとキスの揚げ物を作ろうとしたが思ったより退勤時間が遅くなり片栗粉やらを色々準備すると時間がやばそうだな〜となり、以下のレシピでシュッと塩素揚げをやってみたらちゃんと美味しく食べれたのでよかった。

recipe.rakuten.co.jp

計画的に料理を用意するのも生活のためになるとは思うのだけれど、こういう思いつきで想像よりも美味しく食べられた経験を日々増やしていけると料理への快感を感じるタイミングが増えそうな気がしている。

プリティーリズムオーロラドリームを6年ぶりに一気見した感想まとめ

桐生あんずです。

先月くらいからプリティーリズムオーロラドリーム(以下「AD」に省略)を毎日見続けていて今日最終話を見終わった。見たのは今回が初めてではなく、プリパラにはまりだした大学生時代にレインボーライブを見てからその流れでADを見たのだけれど、終盤の展開に大変感動して思い出深い作品になっていた。

6年経って改めて見ると色々見方が変わってくることに気づいたので改めて感想を書いておく。

 

ADは1クール目では主人公のあいらとりずむの友情物語やcallingsたちとの恋愛フラグが繰り広げられ、1クール目の最後ではソロ大会に参加しあいらの才能の片鱗が見え出してその姿を見たりずむが自分の実力に不安を抱きつつも3人目の主人公であるみおんが突然参戦するといった流れになっている。

1クール目の前半では、まだパンチが薄い印象はありつつもあいらの相手役のショウさんがめちゃくちゃ面倒で「デートかと思った?」と突然説教してくる展開が発生するなど普通の女児向けアニメではない雰囲気をじわじわと醸し出してくる。

あいらとみおんの友情を順調に育んでいきつつも、1クール目ラストの話である「勝利の栄冠(ティアラ)は誰の手に!?」では前述の通り二人の今後の関係性に不穏な展開が発生しそうな伏線を残しつつ、みおんというあいらとりずむとは全く違った性質の新キャラがライブで参戦するという情報量が大量に盛り込まれた展開となっており、ここまでADを見ていた人間は確実にここで引き込まれるように思う。

さらには、2クール目最初の話である「アンディの涙」では匂わせつつも詳細には明かされなかったりずむの母親の神崎そなたの過去の情報を一気に出してきて、りずむの家庭環境の深刻さが突然判明し視聴者はさらに引き込まれるようになるという物凄い流れを用意している。この回の脚本はレインボーライブにもメインで参加していた井内秀治さんで菱田監督とも関係が根深い方なのだが、この人の脚本の回(第38話「ミラクル・スノーの降る夜に」第46話「対決! あいらVSりずむ」)は切ない要素が普段より盛り込まれているのだけれど暖かさもあって印象深く感じる。

2クール目は主にみおんの成長がメインで、母親不在のりずむと同じようにみおんも両親とずっと離れて暮らしているゆえの孤独心が強く、誰にも心配されないようプロとして大人らしく振る舞おうとしているのだが、同世代のあいらとりずむの存在によって仲間の絆を信じるようになっていく過程が丁寧に描かれている。

ここの描写も個人的には好きで、みおん自身はまだ14歳の女の子なのに大人の立場で仕事を遂行してプロとして振る舞い続けることの強さがあり、その中で初めて心から通じ合える仲間を持つことができて精神的に変化しつつもプロとしての自分も忘れずいき続けようしているバランス感を保っておりすごいかっこいいキャラだな〜となった。

3クール目からはMARs結成から芸能活動編が始まりコミカルな展開も増えていく。ライバルのせれなとかのん(通称: せれのん)もメインで登場するようになってくるのだが、この二人もすごくバランスのとれたキャラだと感じている。

2クール目の最後の大会では主人公たちはせれのんに負けてしまう展開があり、一歩表現を変えたらヘイトが溜まりやすいキャラになるかもしれないのだが、お笑い芸人キャラという要素をうまく使ってギャグパートに入り込みつつも主人公たちと同じように成長する話(第32話「爆笑! せれのん浅草漫才修行」)も盛り込まれていて主人公組と同じくらい応援したくなってくるレベルで好感度が上がっていったキャラだった。

3クール目のMARs芸能活動編は、1,2クール目とは少々毛色が変わってくるのだが既にキャラクターへの理解と好感はかなり高まった状態で見ることになるのでずっと見ていたい気持ちになるのだが、4クール目前になると話をたたむ準備がされるようになり、ロシアから神崎そなたに育てられた少女・久利須かなめの登場から始まり、それぞれのキャラがソロで大会に挑む話がスタートする。

久利須かなめのプリズムショーでは感情を無にすることでライバルのプリズムジャンプを模倣するスキルが登場するのだが、プリパラ1期のファルルも感情がないからこそできる模倣の連続メイキングドラマを繰り出す展開があり、その展開とかなり近い要素を感じる。また、キンプリの後編映画(以下: キンプラ)でも如月ルヰがヒロのprideを模倣してくる展開があり、やはりかなめの模倣スキルが土台になっているように感じる。(後述するが、キンプラは他にもADを意識した展開が多くて改めて見るとなるほどな〜となった)

4クール目からは一気にシリアス度が高まり、あいらとりずむがそれぞれオーロラライジングを跳ぶために離れて修行を行い、みおんはオーロラライジングを越えるジャンプを見つけ出すために海外へと旅立ってしまう。この中で印象深かったのは、りずむは13年間もの母親不在の状況から救いを見出すためにオーロラライジングを飛ぼうとするのだが、あいら自身は家庭環境による葛藤もなく自分のためというよりかは現役時代オーロラライジングを跳ぶことができなかった阿世知社長を救うために跳ぶことを決意するという展開になっていることである。

あいらは1クール目でもりずむと阿世知社長のために「サムシングブルー」と呼ばれる花嫁を祝福する側のドレスを着てプリズムショーを踊るなど、前述の理由からどうしてもオーロラライジングを飛びたいりずむやプロとしてトップでいたいみおんと比べると自分自身のために動くというよりかは、他者のために動き続ける主人公として成立している。だからこそ、50話の「新プリズムクイーン誕生!」では阿世知社長や仲間たち、そして自分のプリズムショーを見て夢を持ってくれたファンたちへの想いを込めて全員がオーロラライジングを跳ぶことができるオーロラライジング・ドリームを完成させる道を進んだのはすごくうまくできているように感じた。プリティーリズムADはあいら視点で見ると常に誰かを救おうとする物語になっていて、母親不在に苦しんだりずむやプロとして孤独でい続けようとしたみおん、そしてオーロラライジングを巡る過程で苦しみ続けた阿世知社長を救うことで物語をうまく終わりに向かわせていく。

最終話では、あいら自身が強い気持ちを持ってMARsの活動を復活させてプリズムショーを通てファンに夢を与えていくように動いていくのもすごくあいららしい夢の持ち方であり、主人公として成長したことが伝わる終わり方になっているのも本当に良かった。

過去にADを見た時もプリズムクイーンカップの顛末はかなり印象深かったのだけれども、今回もずっと画面を見放せず真剣に見てしまっていた。先ほどキンプラの要素はADのプリズムクイーンカップ編にかなり影響を受けているのではと書いたのだが、箇条書きにして述べておくと思いつくだけでもこれぐらいあるように思う。(映画公開当時のfusetterなどで何度もまとめられていると思うので今更書くことはないと思うのだが一応書いておく)

  • みおんがブエノスアイレスに向かい山で修行するシーンとカズキの修行シーン
  • あいらがオーロラライジング・ドリームを跳ぶ時に空中に浮かび上がる演出とカズキのプリズムショーの演出
  • りずむがオーロラライジング・ファイナルを跳んだ後失格になる展開とカズキの失格になる展開
  • かなめの行動にショックを受けてプリズムジャンプを跳べなくなったあいらとルヰとの邂逅によりプリズムジャンプが跳べなくなったシン(これに関してはきっかけが大きく異なっており結果が同じというだけ)
  • みおんのプリズムジャンプの台詞(「私、生まれた!」)をシンが言っている(「僕、生まれた!」)
  • あいらとみおんの採点結果とヒロとルヰの採点結果(どちらも片方が片方に対して手を取って勝利を伝える結果になっている)

他にもAD時代のプリズムジャンプを跳びまくっていたり、キンプラでプリズムの女神として機能している神崎そなたがヒロを導く展開などがあるのだけれど一旦ここまでにしておく。

ちなみに、ディアマイフューチャー(以下:DMF)のあいらはショウさんに振り回されすぎて男運なさすぎではというイメージがあったり逆にりずむは男運が良すぎた結果結婚までしていたり、阿世知社長もとある結末を迎えてこの作品全体の物語のヒロインだったな〜と思い出す点が色々ある。ただ、今DMFを見返すと思うところがまた変わってきそうなので大変気になる。

当時は大学の先輩からブルーレイを貸してもらったりTSUTAYAで頑張って借りて見ていたけれど、今はdアニメで一気見できるようになったので大変良い時代になったと思う。

という感じで、プリティーリズムシリーズはいつ見ても色あせない作品なので気になる人はぜひ見てください。一度見た人も新しい発見があるはずです。