桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

Team Geekを読んだ

経緯

先週の金曜に会社から研修用の本を約10冊ほどプレゼントしていただいた。

その中に「Team Geek」が入っていて、前々からTLやブログなどでお勧め書籍として紹介されて気になっていたのと、研修の担当の方からも「もし読んだことがなかったらぜひ」と推していただいたので早速読んでみることにした。

 

感想

本の中には「謙虚・尊敬・信頼」というキーワードがよく登場する。この3つのキーワードをまとめてHRTと呼んでいて、チーム内にこの振る舞いを根付かせることの重要性と実践内容について幅広く取り上げられていた。

本当に様々な現場のエピソードや反省例のトピックが多く紹介されていていちいち紹介するとキリがないのだけれど、文章から伝わってくる著者の熱量に関しては「ハッカーと画家」を読んだ際のワクワク感を思い出される所があった。

その中でも、1,2,5,6章の内容がかなり印象に残っていて、新卒の時点でも心がけて動くことができそうな話が多くあって興味深かった。

3章はマネージャー視点の話がメインで今の段階だと「マネジメントをしている人はこういうことを考えているのか〜」というノリで読める初見っぽい話が多くて新鮮だった。数年後に読むとまた違った視点で読めるのかもしれない。

 

あと「パッチ歓迎(だまってコードを書けよハゲ)」のミームもこの本を読んで初めて理解してそこそこ強く印象に残っている。(109ページの10行目)

 

読んだ後に人の感想を見て回っていたら、「もしチームで共通の本を一冊読みましょうという話になったとしたら下地作りとして有力になり得るかも」と言われたりもしていた。

自分が入った会社ではHRTについてよく言及されていて、その思想に対して理解を深める目的として読むならば今のタイミングで読んでおいて良い本だったように思う。

また、社内のコミュニケーション等で何か困ることがあった際にこの本で書かれていたことをふと思い出すだけでもメンタルのコントロール等もやりやすくなりそうな予感がしている。

 

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか

 

 

 

週末にニトリで椅子を買ったり本を読んだりした

社会人になってから初めての週末を過ごした。

土曜にニトリで一万三千円(税抜き)ほどの椅子を買って、部屋にあった机の向きも変えて軽く模様替えをしたことで、着々と過ごしやすい環境ができつつある。

www.nitori-net.jp

 

日曜は椅子に座りながらTeam Geekと改訂新版JavaScript本格入門の二冊を交互に読んだりお昼寝をしていたらすぐに夜になってしまい、ご飯を食べた後に録画したNHKのラジオ体操を両親と見ながら体操をした。そのあと読書を再開し、ある程度読み進めてから深夜2時くらいに寝た。

 

大学時代の頃は平日にまばらに休みながらバイトに行きつつ、土日はほとんど飲みに行ったり人に会いに外出しまくっていて生活のメリハリがよくわからない感じになっていたので、今の生活の方が案外健康的かつ時間をうまく使えそうなのかもしれない。

そうは思いつつも、東京の会社で社会人デビューしたはずなのに長野の実家で引きこもり見習いプログラマーをやり続けるのは異様な感じがあって、早く事態が収束してほしい気持ちになっている。

ただ、今日のニュースを見ている限り4月末まではこのままな予感がしてきていて、色々考えるより今はこの状況を受け入れて実家で本を読んだりコードを書く生活をやっていくしかなさそう。

 

 

新卒入社してから最初の週が終わって思ったこと

新卒入社してから最初の週が終わった。

 

実際には三日しかまだ経ってないというのもあるけれど、入社式やチームの方々との顔合わせや研修課題を進めている内に、あっという間に時間が過ぎてしまった感覚がある。

 

入社して即実家でリモートをしているという不思議な状態には置かれている中でも、会社のSlackでチャットやビデオ通話でコミュニケーションができているおかげであまり会社の方々と心理的距離はあまり感じずに過ごすことができている。

また、テキストコミュニケーションがメインになっている上に関わっていただく方々からフランクに接していただけていることで、入社してから数日の時点からインターネットでのノリの文体口調をちょくちょく出してしまいがちで、失礼な振る舞いをしていないか少し心配だけれど、優しい人たちばかりでなんとか救われているような気がする。

 

Slackでは社員の方のtimesのチャンネルがとにかく沢山あり、ちょっと見てみると1時間ぐらい前に自分の行動に言及してくれていて褒めてくれていた、ということが何度かあって嬉しかった。

褒める文化がめちゃくちゃ確立されている。

ただ、timesを見るのが遅くて自分について言及していただけていることにすぐ気付けなかったり*1、褒めていただいた際の内容を見返したい時に遡る必要があったりみたいなことがあって、自分の名前がSlack内で呼ばれた時にトリガーされて承認情報が保存されて一覧で眺めることができるサービス(便利な社内版大承認みたいなやつ)があると良さそうだなと妄想を膨らませていた。

来週も頑張っていきます。

*1:Slackの設定でマイキーワードを用意しておけばこれはなんとかなりそうだったのでとりあえずそうした

実家のリモート環境を整えていく

Twitterで昨日以下のように好き勝手言っていたら毎日自分のTwitterをネトストしている父親から少し心配されて退勤後にケーズデンキへ買い物にいくことになった。

昨日父親におつかいに行ってもらおうとして失敗したType-CからHDMIの変換器の購入に成功して、ついに明日から仕事でサブモニタが使えるようになるので嬉しい。

www.apple.com

ついでだから無線で使えるイヤホンマイクも欲しいという話をしていたら、ケーズデンキの店員が父親にAirPodsの購入を進めまくってくれて買ってもらえることになった。(家庭内共用という名目ではある)

 

明日ちゃんと使えるか気になったのでstand.fmに早速登録してマイクテスト投稿してみた。多分使えそう。

 

椅子に関しての問題も言及していたら「コロナが心配だしこの際だから椅子もニトリで週末買いに行こう」と約束してもらえて環境がどんどん改善してきて嬉しい。

 

とは言いつつも、早速社会人になってすぐに実家で親のスネかじりをしまくってるのは異様な状況な気がするので東京に戻る日をちゃんと決めて初任給が出た時に何らかの贈り物をするなど考えた方がいいなと思っています。(4/16までには戻る予定です)

 

リモート初入社(at実家)

新社会人として初出社の日だった。東京に行く日を引き伸ばした結果、実家の自部屋でリモートから入社式を迎えることになって、中々ない体験だったと思う。

自分視点だと、椅子の座り心地が悪い以外はまぁまぁ耐えられて、社員さん達はみんなすごく優しくて頑張っていこうという気持ちになった。

ただ、両親視点だと中学校時代に四六時中ネトゲをしていた様子とあまり変わらないように見えているっぽくてあまり好感を持たれていないのかピリピリしている空気を感じてしまいこれを4月中ずっと続けるには厳しい感じだった。

 

あと、父親にType-CからのHDMI拡張子ケーブルを頼んだらライトニングケーブルの端子からHDMIに繋ぐ拡張子の方を買ってきてもらってしまい厳しい感じになってしまった。(純正だったので6000円した)

会社のリモート飲み会の後にそれが発覚して破滅しかけている酔っ払いのまま対応してしまい更に厳しい空気になってしまい、来週中には東京へ戻らないと家庭崩壊しそうな予感すらするので気を付けようと反省している。

 

実家リモート、朝昼晩にご飯が出ることと疲れた時に実家の犬を触って癒されることははめちゃくちゃありがたいけれどその他は気を遣う点が多すぎてお互い疲弊していきそうな感覚があるので学びがあるなーと思った。

今週中はどっちみちいることになるので、これ以上家庭内が悪化しないようにできるだけ気を遣いつつ仕事の方も頑張りたい。

2年4ヶ月の間アルバイトで勤めていた株式会社坂ノ途中を卒業しました

桐生あんずです。

時間が流れるのは本当に早いもので、大学の卒業と東京への就職を機に、2017年12月にアルバイト勤務で入社した株式会社坂ノ途中を退職することになりました。

最終出社は2020年3月24日(火)でした。

合計で2年4ヶ月ほど在籍しており、その中で色々学ぶことが沢山ありました。今回の記事ではその話をしたいと思います。*1

 

きっかけ

入社する前にバイトとして半年ほど働いていたプログラミングスクールが突然消失したことで時間に余裕ができたので個人でWebサービス開発をしながらインターネット活動をしていたところ、RailsGirlsのコミュニティの繋がりを通じて会社のエンジニアの方から声をかけていただきアルバイトとして入社しました。

また、上記の職場で一緒に働いていたid:taca10 さんとも再会を果たすというミラクルな出来事もありました。約2年経った今でも同僚として仲良くしていただき、すごくお世話になっています。

 

やったこと

坂ノ途中は、環境負荷の小さい農作物の流通や通販をしている会社です。

その中でも、「farmO(ファーモ)」という農業者と飲食店や小売店などの買い手をつなぐ、B2Bのマッチングや受発注を簡単にできるWebサービスの開発に関わっていました。

勤務形態は週2~3勤務で、長期休みのタイミングでは週3~4でコミットするように切り替えるなどしていました。

大学に関しては「学業優先で頑張ってください!」とチーム内の方々にとても気を遣っていただき、試験前には1~2週間ほどお休みを取らせていただくことなどもありました。

 

業務面では、チーム内のエンジニアはチームリーダーの方と私の2人体制だったこともあり、サーバイサイド側もフロントエンド側も両方とも触りつつ機能追加やバグ修正のタスクに着手するのが基本的なお仕事の流れでした。

サービスのUIに関しても発案からコーディングまで一通り進めることもよくやっていて地味にUI力も付いていったような気がします。

 

農家さん・バイヤーさん向けのサービスに関わること自体はもちろん人生の中で初めてでした。

サービス開発に関わっていく中で農家さんの現状を把握したり社内のビジネスサイドの方々の意見を取り入れながら、対象となるユーザーの方々がより便利に使えるように機能実装を進めていく経験は今後の仕事の中でもかなり為になるものだったと思います。

具体的な部分だと、受発注機能や納品書のPDF出力機能の開発に携わることがあり、その上でどのような導線・UIを用意することでより質の高いユーザー体験を作っていけるかどうかを考える機会が多くあったのが記憶に残っています。

 

入社してすぐの時には、以下のようなエントリを書いていて当時の初々しい状況が伝わってきます。

kiryuanzu.hatenablog.com

 

今この記事を読み返すとリアルに顔がちょっと熱くなるレベルで恥ずかしくなってしまうのですが、今から4ヶ月ほど前にこのエントリを読んだ大学生の子がエンジニアの学生インターンとして応募して入社してくれたという大変嬉しい出来事があり、結果的に会社のHRに貢献できて良かったなと思うことができました。ブログの力ってすごい。

 

入社した当時は「Railsのコードをギリギリでコピペして個人のWebサービスをなんとか作れる程度の完全未経験の文系学生」そのものだったので、最初の数ヶ月は分からないことが沢山あり、ご迷惑をおかけした部分があり当時のことを思い出すと申し訳ない気持ちになります……。

ですが、業務での経験や独学、就活でのインターンを重ねていくうちに仕事のスピードが徐々に早くなっていき、チーム内の人からも「最近どんどんスキルが上がってきてるように見えます」と褒められることが増え、ビジネスサイドの人達から自分の成果に関してすごく良い評価を伝えてもらえる出来事が何度もあり、自分がやっている仕事に対してじわじわと自信が持てるようになりました。

kiryuanzu.hatenablog.com

ここ数ヶ月のタイミングでは、前述のインターンの子が週1でやってきてくれるようになった為、メンターっぽいことをやってみたり、コードレビューのタスクにも触れる機会が多く、バリエーション広くやらせていただくようになり本当に楽しかったです。

 

思い出

バイト先の方々は本当に優しい人たちばかりで、リアルやSlack上でいつでも気軽に技術に関する質問や雑談に乗っていただいたり、学業や就活の状況に関してもずっと気にかけていただいたように思います。

内定が決まった時にちょうどバイト先にいて、その場で感極まって泣き出すというアレな状況になった時に部屋にいた方々に拍手してもらったエピソードが今でも根強く記憶に残っています……。

試験前でナーバスになり「いま大学で学んでいる法律の勉強は将来役に立つんだろうか」という旨の悩みについて日報チャンネルに投稿した時も、以下のようなアドバイスをエンジニアの社員の方にしていただきすごく励みになったことも覚えています。f:id:kiryuanzu:20200324012032p:plain

そして忘れてはいけないのが毎日お昼に作っていただけるまかないです。野菜メインで栄養もあり、出社する日はかなり健康的で過ごせていたような気がしています。

会社のエンジニアの方(id:daaaaaai さん)にお魚を捌いていただいたこともありました。

 

このように、坂ノ途中にアルバイトとして所属している間は今までだったら体験することができなかったような食事面に関する興味深い出来事が多くあり大変楽しかったです。

 

このように振り返っていくと、様々な局面で親身に関わっていただいたエピソードが他にも沢山あったことをどんどんと思い出して寂しくなりますが、ここで得られた経験を糧に次の職場でも頑張っていきたいと思います。

社員の皆さま、本当にありがとうございました。京都に帰ってきたときはまたお会いできる機会を作りたいです。

 

これからについて

就活時のエントリでも触れていますが、Classi株式会社に2020年4月から新卒エンジニアとして入社します。

corp.classi.jp

今まで関わってきたサービスとは、技術スタック・サービスの規模感などかなり違いがある模様なので今後新しく学んでいくことが沢山ありそうでドキドキしています。

とりあえずまずは会社で使われているらしいAngularの公式チュートリアルを写経したり、Vue.jsのガイドのドキュメントを読み進めたりしています。

この約2年半の中でエンジニアとしての経験を積むことはできましたが、まだまだひよっこであることには変わりないので自分のペースで頑張っていこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

 

蛇足

大学3回生の頃にスーパーの品出しのバイトを続けられる自信が全くなく3日で辞めたという社会不適合者エピソードがあるのですが、エンジニアのバイトは約2年半も続けていて、結構すごいことなのかもしれないなと振り返っていてふと思いました。

今後も10年、20年ぐらい続けることができていたらもっと良い話なのでまだまだやっていきたいです。ウオ〜。

 それでは、ありがとうございました。

 

*1:チームの方々にプレビュー記事の段階でご一読いただいてから投稿しています!!