ふとした思い付きで大きい買い物がしたくなって iPad Pro 12.9インチを先月買った。
触ってみたかった動機として、まずは Apple Pencil 2世代でお絵描きをしてみたいというのがあった。また、今まで使っていた iPad Air たちはそこまで大きいサイズではなかったので 12.9インチの世界だとどれぐらい体感が変わるんだろうと気になって iPad Pro 12.9 インチを思い切って買ってみた。今まではずっと Air しか触ったことがなかったので Pro を触るのも初めてだった。
やってきた感想としては、「とにかくでかい」の一言に尽きる感じだった。あと気を抜いて落とすとすぐに画面が割れそうな気配がしたので急いで以下の画面フィルムとカバーを買うことに。
お絵描きの体験がちょっとでも良くなるようにとペーパーライクフィルムを試しに買ってみたところ、Air + Apple Pencil 第一世代時代はつるつるとした感覚だったところから一気に鉛筆のような質感でお絵描きできるようになった。ペーパーライクフィルムを付けない状態での Apple Pencil 第二世代の感触を試し忘れてしまったのでちゃんとした比較はできないけれど、第一世代と比べても持ち方や書き味がアナログの鉛筆っぽくなったような気がする。
せっかく iPad Pro 12.9 がやってきたので何か色々試したい気持ちになり買ってから以下のような習慣が新しく生まれた。
- iOS標準のメモ機能のアプリで手書きの日記をつける
- CLIP Studio で何でもよいので絵を描いてみる
- 思いつかなかったらマルを 数十個書いたり直線をたくさん引いたりしている
- Kindle で読書する
- ブルーアーカイブを始める
基本的な操作は先代 iPad と変わらないけれど、とにかく画面が大きいおかげで各アプリの使い方が以前よりかなり快適になっているように感じる。特に読書に関してはめちゃくちゃ効率がよくなってこの二か月ぐらいでたくさん本を読んだ。せっかくなので読んだ本を何冊か紹介する。
テスカトリポカ
知人に勧められて読んでみたところ面白かった。麻薬や闇社会の話が大量に出てきて治安が悪い要素が多めでそういうのが好きな人は読んでて楽しいはず。参考文献にダークウェブ・アンダーグラウンドが入っていたのも納得感あって笑ってしまった。タイトルからもわかる人にはわかるようにアステカ神話の話が盛り込められていて FGOでテスカトリポカの存在を知った人が読むとおっとなるのかもしれない。(自分は FGOやってないのでどうなのかよくわかっていない)
三体シリーズ
とにかく長かった!!!!のだけれど、引き込まれる面白さがあってシリーズ通して4日間ぐらいで駆け抜けて読んでしまった。読み終わった後に感想を読み漁っていた中で見つけた以下の記事で「三体は2巻までは BL で3巻は百合」という言説はとてもわかる。 nlab.itmedia.co.jp あまりネタバレを書きたくないのでどこまで話すべきか悩ましいのだけれど、AAが程心の彼女面するシーンがたくさんあって癒されていました。そういうキャラが男を作りまくっているという設定があるのがなお良い。二巻の主人公的ポジションであるルオジーも好きなキャラで、最後まで見せ場がたくさんあって嬉しかった。もうちょっと時間が空いたら公式二次創作の三体Xも読んでみたい。
その他
一個ずつ書くのが疲れてきたので過去ツイートをいくつか貼っておく。
嶽本野ばらの純潔読んだ。長めな内容ではあるけど、京都時代に見てきたコミュニティたちのことを少し思い出す内容でほんのり懐かしさを感じながら楽しめてするすると読めた。2015年時に発表した内容とラストが違うらしくてどんな内容なのか気になる
— 桐生あんず@新刊BOOTHで出てます (@anzu_mmm) 2023年2月4日
先週辺りに山本文緒の「無人島のふたり」と「自転しながら公転する」を続けて読んだけどどちらも別のベクトルで印象に残る作品で良かった。他に出してるエッセイや小説の題材を見ても大学時代の自分だったら今よりものめり込んで読んでいただろうなという感じでもっと早く存在を知りたかったなあとなる
— 桐生あんず@新刊BOOTHで出てます (@anzu_mmm) 2023年2月5日
うつ病九段、最近読んだエッセイの中で1番良かったかもしれない。最後の数ページの迫力がすごくて脳が痺れてしまった。将棋の世界は全然知らなかったけどこの筆者の方の本色々読んでみたいなとなったhttps://t.co/CJ3TltAq8I
— 桐生あんず@新刊BOOTHで出てます (@anzu_mmm) 2023年2月19日
母親に勧められて山本文緒氏の本をいくつか読んでいるけれど、エッセイ・小説ともに共感しやすい人間臭さがちりばめられていて読みやすくて楽しい。再婚日記も最近読んだけれど良いエッセイだった。2000年代のはやりものがいろいろ紹介されててちょっと勉強になる。
惜しいのは彼女が亡くなってから作品を知ったことである。この人が書く2023年のエッセイも読んでみたかったなあ。