桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

友人宅の犬を3Dスキャンさせていただいて3Dプリンタでフィギュアを作った

タイトル通りの記事です。初めて生き物を3Dスキャン&3Dプリントしてみて面白かったので備忘録として記事に残しておく。

以下が今回の成果物です。

3Dスキャン

手元にあった iPhone13 で Scaniverse というアプリを使って撮影した。

scaniverse.com

当たり前だけど、被写体が完全に静止しきってる時に撮らないとぐちゃぐちゃな見た目になってしまう。上記の動画を作るまでに4~5回ぐらい撮影を試してて、身体はちゃんとスキャンできても顔だけ動いてキメラみたいな状態になるデータもあった(それはそれで非現実っぽい感じで面白いなと思ったりする)。
3Dプリンタまでしないなら関係ないと思うけど、被写体以外の物体がくっついてしまっていると切り取るのが難しくてそこも考慮しながら撮る必要がある。最後のデータは横になってほぼぐっすり寝てくれている時でなおかつ障害物がない場所だったおかげで撮ることができた。それまでのデータはどこも惜しい箇所があったためこれが奇跡の1枚だった感じがある……。

3Dプリント

先月頃に彼氏と共同購入した Creality K1C という3Dプリンタを使って出力した。
ちなみに彼氏の方は3Dプリンタを駆使して既に様々な小物を作ってるのだが、私はまだ作りたいものがそんなに思いつかなくて Thingverse で有志によってフリー配布されていたイモータンジョーのシンボルマークしか出力したことがない。
マッドマックスシリーズにハマっている友人たちにプレゼントするために何度か印刷を繰り返し、いい仕上がりと良くない仕上がりを比較するぐらいの遊び方しかまだできていなかった。

以下の記事を参考にしつつ、Scaniverse で作ったデータを Fusion の方で整形して出力することができた。

modelabo.net

この過程は Fusion の操作が分からな過ぎて彼氏に全部やってもらっている……。元データから床部分とクロップしても除けなかったオブジェクトの部分の面を切断して整形してもらった。
操作を横から見てて床部分を消すためにはあの数値をいじればいいんだなとか線と線をつなげて面を作るんだなという感覚的な部分はほんの少しつかめた(ホンマか?)ので次回以降データを作るときは自分一人で挑戦したい……。

最初は横幅5cm ぐらいのサイズで出力してみた。9分ぐらいで出来上がって思ったよりちゃんとプリントできてることが確かめられたので 次は 10cm で試してみた。こっちは20分いかないくらい。小さい方は極小ミニチュア感があってかわいらしいが、大きい方は更に毛並みのジグザグ感や耳の質感が再現できてていいじゃんとなった。写真で見るよりも実際の手触りを確認してもらった方が感動が大きいかもしれない。

感想

今回モデルになっていただいたおもちは普段から飼い主さんのアカウントで写真を毎日見にいくぐらいの推し犬で、リビングと自室にフィギュアを飾ることができて割と言葉にできないくらい喜んでいる……。今回は3Dスキャン&プリントさせていただき本当にありがとうございました。

今回は黒のPLAで出力しているが、おもちの色合い的に白の方でも違和感ないかもなのでやってみたい。目の塗装や積層痕をなくすストーンスプレーを使うと更にまた違った仕上がりになりそう。

3Dプリンタでモノづくりするの、自分の性格的には便利小物を作る方向よりも Scaniverse で実際の物体を3Dスキャンして出力させる方が向いてそうな気がするので今後も試していきたい。現実的なところだと、魚とか料理の写真になりそう。