桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

ペルソナ4クリア感想(ネタバレあり)

同僚からペルソナ4を勧められて始めてみたところ、面白すぎて10日間ぐらいで1週目をクリアしてしまった。本当に良いゲームだったので感想を書き残しておきます。

persona4.jp

ゲームシステムを簡単に説明すると、日常パートでは知識や勇気といった5つのパラメータを上げながらキャラクターと交流を深めてコミュニティレベルというものを上げていき、非日常パートではペルソナを配合して手持ちのペルソナや仲間のペルソナを強くしていってダンジョン攻略を進めていくという感じ。
王道寄りのRPGなのだけれど、ときメモドラクエモンスターズのような要素も入っていて意外とこういうゲームってあんまりやったことないな……となっていた。

個人的には日常パートの男女混合青春ものの雰囲気がたまらなく好きで、夏休みに原付で海に行ったり文化祭でミスコン大会に強制出場させられるみたいな展開がベタなんだけど楽しすぎてこの生活をずっと続けさせてほしい……と後半になるにつれ寂しさが増していった。 こんなに楽しい生活が1年で終わってしまうなんて主人公は最後に帰りたくない気持ちが高まってシャドウを発現させてしまうのでは?と展開を想像していたけれど別にそうはならなかった。(調べたところ、アニメでは一応それに近い展開はあるらしい)

一番好きなキャラは直斗で、とにかくこういうタイプのキャラがフェチすぎて仲間になってからずっと愛で続けていた。ペルソナではどうやら複数のキャラと同時に交際できる(ペルソナ4では6股できるらしい)ようで、それも面白そうだけれど直斗が一番すぎて悲しませたくなく直斗一筋のままクリアしてしまった。ED後の後日談で更に可愛くなっていたり外伝のダンスゲームで新衣装が出てるのが嬉しすぎる。

りせのコミュニティのストーリーも最後の方でとても共感ができてよかった。アイドルとしての「りせちー」の自分は本当の自分ではないと否定し休業に至ったけれど、最終的には本当の自分なんていなくて、アイドルをやっていた過去の自分も今の普通の女の子として過ごしている自分も全部まとめて自分であると気付いて、休業から復帰する流れがとても良かった。

ペルソナ4では、認めたくない自分がシャドウというモンスターになって襲いかかってきて、そのシャドウとしての人格も自分であると認めることでペルソナと変わり仲間となって共に成長していく……という過程がストーリーの主軸となっている。キャラクターそれぞれが皆葛藤しながらも自分の抱えている弱さや大事なものに気付いて成長していくのが王道の青春ストーリーという感じでとても楽めた。

その一方で、真犯人の足立透は大人側の立場でこの世の絶望について説いてくるのも印象的である。社会人の立場になると元気のない時にこういうことを考えるのは正直わかってしまう。悪の側の人間だけれど、背景を知った上だとこの末路を辿ってしまうのは少し切ないものはある……。とは思いつつも足立が捕まらない共犯エンドで終わらせた時の虚しさはすごい。

ストーリー以外にも、BGM が本当に良くてゲームをしていない時でもずっと脳内で流れ出すくらいに耳に残っていた。戦闘パートや日常パートのBGM全てが本当に良い。 真ENDのエンドロール曲「Never More」も一度聞いただけなのにすごく耳に入り込んできて思い出すたびに寂しくなってしまう。「このまま電車のれば二度と会えない気がして」という歌詞があのエンディングの一幕を綺麗に表現していてすごい。実際には本編後の外伝で再会できているけれど、ペルソナ4のプレイヤーという視点では彼らに会えるのはあのエンドロールでもう終わりとなるのでとても寂しくなる。
キャラと世界観が好きすぎてペルソナ4の正統派続編が出たらめちゃくちゃ喜ぶけれど、とても綺麗に終わらせてくれたのでこれぐらい余韻に浸らせてもらえているだけでも本当にありがたいかもしれない。

ここまで響いたゲームはFE風花雪月以来で、次にこんな良いゲームに出会えるのはいつだろう……となっている。本当によいゲームだったので終わってしまい寂しさが残っている。
コミュニティも全てMAXにはできてないのであまりにも寂しさに耐えられなくなってきたら2週目を進めても良いかもしれない。

そういえばアトラスのゲームをちゃんとプレイしたのはペルソナ4が初めてかも?と思って Wikipedia でアトラスのゲーム一覧を眺めたところ、幼少期の頃にハマっていた GBC/ GBA ゲームのハムスターパラダイスシリーズがあって驚いた。
これも確かに育成要素と街の事件を解決するパートがあって今思えばちょっとペルソナっぽかったかもしれない……と気付いてしまった。(開発チームは被ってるかは謎だけど)