桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

期末試験を終えての振り返りと法学部の試験勉強のやり方

桐生あんずです。先週の土曜日から始まっていた大学の期末試験が終わりました。

1週間プログラミングに関わることはお休みして大学の試験勉強&本番の試験という流れをずっとやっていたけれど、政治学や、日本史、法学などを中心とした法理念や学説を叩き込む勉強が中心だったのでプログラミングのことをやりたいのにやれないストレスもあいまって気が狂いそうになっていました。

大学4回生にもなり、試験への耐性もついてきた…と思いたいのですが毎回心も体も疲弊してしまうのであんまりついてないと思います。でも、試験のための勉強のやり方はなんとなく身に付いてきたかもしれません。
最近、周りをみていると法学部でいることの苦しみを語る若い後輩がたくさんいて1,2回生時代の自分ととても重ねてしまい辛い気持ちになります。その後輩たちのためになるかはわからないのですが、今回はどう勉強していったら法学部でも単位をうまく取ることができるのかを先輩からの伝聞や自分の経験を元にしつつ、簡潔にまとめていくエントリにしたいと思います。

大学にうまく馴染めなくて単位が取れない人のための単位取得メソッドっぽいエントリは1年近く前にも書いたのですが、今回はその続編的記事として読んでいただけたらと思います。(今更ながらタイトルだけ読み返して思い出したけど私って去年までは卒業できるかすら分からないレベルだったんですね。泣けてきた。)
kiryuanzu.hatenablog.com
前回は「難易度の高そうな試験科目をやらず、出席点やレポート点の多い科目を狙っていこう」という趣旨の話メインでしたが、人間どうしても試験を受けないと単位がもらえない時期がきます。ということで今回は試験科目メインの対策を考えていきます。
そんな感じで、箇条書きで自分が今回行った試験対策を紹介していきます。 (これは、あくまでも私のやり方なので相性が合わない法学部生はいると思われます。そこはご理解お願いします。)

・一夜漬けをやめる

単位がなかなか取れない法学部生のみなさま、普段どのように勉強をしていますか。これは私の予想にすぎないんですが単位を落としまくる6割くらいの人たちは一夜漬けして頑張ってみたけど残念ながら取得できなかった人たちなんじゃないかと思います。ぶっちゃけると私がそうです。

もちろん、暗記中心の科目で覚えることが少なかったり、試験問題が確実にわかっている科目でしたら一夜漬けでも十分乗り切れると思います。ただ、私が通う大学の法学部の専門科目は試験範囲が超曖昧かつ膨大なことが多いです。これを一晩でやるのは専門知識が元々ある人or要領がいい人以外ではないと普通に単位をもらうことは無理だと気づきました。そして私は要領が良くないです。

正直、大学で勉強する内容は人生において役に立つかわからない科目が多いです。第一次世界大戦の独ソ関係を覚えたところで将来役に立つことってほとんどなくないですか。だから、やる気が湧かずギリギリになって一夜漬けで頑張って覚えようとします。でも結局ヤマをかけていたところが出ない時もあるし、ここは出ないだろと思って勉強しなかったところが出ることもあります。そのような事態を考えると、どんなに学ぶ意味が見出せなくても最低でも3日、最長で1週間前から覚え始めることが私にとっての単位を取る鍵なのかもしれないと気づきました。

なので、今回は最低でも3日前から授業のレジュメを読み込んでまとめる作業を始めることにしました。結果的に、これ覚えられるのかな?と思っていた単語や判例が意外に頭の中に残ってて、そのような勉強方法で挑んだ科目の試験に関しては白紙答案で出すことは今回一切ありませんでした。
というわけで、一夜漬けで単位が取れない人は1週間~3日前からレジュメを読み込んでまとめる作業をやってみましょう。当たり前の話っぽいけど単位が取れないということは今の勉強方法が間違っているか先生が鬼畜かのどちらかです。一夜漬けができない脳であることを受け入れて試してみてください。(もしかしたら周りの友達に一夜漬けで乗り切る人が結構いるかもしれませんが、そういう人は法学についての予備知識があるか要領が良くて頭のいい人たちなので参考にしないほうがいいです。)

チームプレイをしよう

上述のエントリでも述べたかもしれませんが、私は授業に関することで人に頼みごとをするのがめちゃくちゃ苦手です。人の努力を利用して自分が楽をしているのではという罪悪感が湧いてくるからです。ただ、どうしても一人で授業を受けて試験勉強するのは難易度が高い時があります。そういう場合、やっぱり一緒に授業を受けている知り合いがいるかいないかで大きく変わるんですよね。4回生になったということもあり、来年度中に卒業も就活もできないとまずいので申し訳ないながらも今回は後輩や同期に頼る行いを増やすことにしました。

だけど、頼るだけなのは忍びない…ということで先輩からもらった楽単リストや過去問を後輩や同期に情報提供しつつ、見せてもらうといったトレード交換っぽい感じにして罪悪感を減らしました。実際、そうやって互いに協力することでお互い頼りやすくなって情報交換もしやすくなります。私みたいに罪悪感をこじらせて人にお願いするのが苦手なタイプの人は先に交換条件として何か情報を所持しておきましょう。

これも当たり前すぎる話だと思うんですが、難易度の高い試験科目の場合授業のレジュメが1回分ないだけでも致命的な場合があります。授業に行って自分でレジュメを手に入れ書き込むことが一番気持ち的には楽なんですけど、文化祭の準備で忙しくなる、具合が悪い時、等どうしても授業にいけない時は出てくるのでその時は人に頼るのが単位を取るためには大事な取り組みです。そのお礼に情報交換をしたりお菓子をあげるとWin-Winな人間関係が築けるかもしれません。

過去問をやろう

正直過去問をやるかやらないかで試験対策ってめっちゃ変わってきますよね。過去問の問題形式を見つつ、レジュメのどの部分を重点的に覚えていくかを探る作業が試験勉強において超重要です。だから過去問をチェックしないのは論外です。
あと、気づいたんですけど授業を取り始めた時から大学のmanabaページから先に過去問をプリントアウトしておいて、過去問の中身をチェックしつつ授業を受けたら重要ポイントを理解するにおいてめちゃくちゃ効率いいのでは?来期試してみます。

丸暗記は極力しない

私は割と丸暗記は好きなんですが、ぶっちゃけコスパ悪いし法学部の専門科目に向いている試験科目ではありません。でも別に暗記が悪という訳ではないです。問題をコスパよく解くためには記憶力が必要です。

法学部の専門科目の場合、制度趣旨や判例、学説を覚えることがメインだと思われます。正直私は数年前まで覚えると言ってもどう覚えたらいいかわかりませんでした。そんな中、プログラミングの勉強を趣味でやり出してしばらくした時、プログラミングの勉強と法学の勉強は結構共通点があることに気づきました。

プログラミングの場合、教本やチュートリアルをこなして写経するのは確かに勉強になるけどコードを丸暗記するだけなのはあまり大きな意味はなくて「このメソッドやこのコードの流れはどういう意味合いがあってどういう時に使うことができるか」を念頭に考えて理解する学び方が大事だと思います。これは法学も一緒でただ虚無になって条文を覚えるよりも。「どんな問題が出てきた時にどんな制度を使って、どんな判例を持ち出してどういった主張をもってどう解決すべきなのか」をイメージしながら制度趣旨や判例を覚えるとするっと頭の中に入ってくることがわかりました。
つまり法学部の専門科目の単位を取るためには高校でやったような歴史、政治経済、倫理の科目でやったようなただ事実を丸暗記していく解き方とかなり相性が悪いのです。
ということで、「この問題を対処するためにはこの武器(制度趣旨、判例、学説)が必要だ」とイメージして覚えていくと重点的に覚えたほうがいい判例や学説、制度が見えてきます。
例えば、売買契約で商品に隠れた瑕疵が発覚した問題が発生したときをイメージしてみましょう。損害賠償請求をするためには瑕疵担保責任を求めることになるけど、特定物か不特定物かを検討しなきゃとか、法定責任説か契約責任説をとるかどうかとか、そもそも売主に帰責事由はあるのか、とか問題を解くにおいて必ず考えるべき要点に触れることになるのです。そのような要点理解がいわば所持すべき武器であり、テストでもちゃんと書けるぐらい覚えるところなんだと思います。

要は自前の論理思考能力を駆使しつつ問題に対抗するための要素を把握しとけ〜って話ですね。自前のパワーも大事だけどそのためにはやっぱり覚えることが大事です。
法学部の場合、覚える内容が専門的なことが多いため勉強量を増やさないとどうしても単位が落ちる結果になってしまうんだと思います。辛い。

おわりに

法律系専門科目に試験に苦しむ法学部のみなさま、参考になりましたでしょうか。
ちゃんと単位をとってる人たちからしたら「当たり前すぎるでしょ」といった話ばかりだと思います。また、この方法を使わずともゴリ押しで単位を取ることだってできると思います。ただ、効率よく安定して試験で単位を取るためには人の力を借りたり暗記の仕方を工夫しないと難しいなあとこの1年で気づきました。
成績発表がくるのは3月はじめで、一体どうなってるか謎ですが4回生補正の力も加わってちゃんと単位がもらえていたら嬉しいです…。(結局補正頼み)
単位取得に悩む、法学部の方々も法学部ではない方々も頑張っていきましょう。ではでは。

追記(2022/1)

無事この後大学を卒業することができ、これらの経験を元にした本を作りました!
興味がありましたらぜひチェックしていただけると幸いです。
kiryuanzu.booth.pm
kiryuanzu.hatenablog.com