桐生あんずです。 先月の9/26(金)・9/27(土)に Kaigi on Rails 2025 に一般参加しました。
印象に残る発表ばかりで、できる限り丁寧に感想を書きたい気持ちがあるのですが日が経つごとにどんどん出すハードルが高まっている気ががしてきた……。塩漬けにする前に出さねばとなり、当日のツイートを見返しながら振り返ろうと思います。
セッション編
moro さんの3方向(発話、スライド、スライド下のこぼれ話)の情報出力のスピードがすごすぎて圧倒されていました。この発表のテーマの「継続して変化し続けること」はこの後の登壇者の方々の発表と度々リンクしていて、聞いた後もじわじわと沁みてくるものがあった。
moroさんの情報出力の速度すごいな……となってる #kaigionrails
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月26日
設計を教える・教えられる側の世界観の説明がかなり分かりやすく、全体通して業務で取り入れていきたい考え方のお話でした。
まず全部一人でやってもらうのではなく、設計・手順の計画のフェーズを「作戦」と称してチームでレビューしながら一緒に進めるのはかなりよさそう。
「逆算」の考え方もしっくりきてて、進める上でまず完成形を描いてから手を動かすのは改めて意識していきたいとなりました。
逆算の話、来週から意識していこう……#kaigionrails_red
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月26日
実は、KoR終わったすぐの週でちょうどチームで設計レビューについて考える機会があり、大場さんの資料と joker さんの資料をチームメンバーに共有しつつ話す機会もありました。人の進め方について気になる所があるけど伝え方が難しい……となっていた時にお二人の発表での言語化にかなり助けられました。
expaさんの発表、FormObject自体の話からは逸れてしまうのですが文字・画像の大きいスライド構成を意識されているのが印象的でした。現地でもかなり見やすくて、自分も技術的な発表をやる時はこの構成を心がけようとなりました。
expaさんのスライド、文字が大きいのとパターン分けで簡潔な図解を作ってくれててとても見やすい#kaigionrails_blue
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月26日
yumuさん、私の所属先の新卒メンバーの方ともすごく仲良くしてくださり「みんなで発表を応援しにいこう!」という流れで最前列で見させていただきました。自分でよかったのか……!?
関西Ruby会議08での登壇では dRubyの分散オブジェクトによるマルチプレイヤー迷路ゲームについてお話しされていたのが記憶に新しいですが、今回はお仕事で開発運用されているサービスにまつわる機能分離の判断基準のお話でした。
メモをとるのに集中するよりも、yumuさんの話しているところをじっくり聞きたいな〜となりずっと見守っていたのですがあっという間に15分経っていた……。
5つの判断軸を元に分離推奨・要検討・分離回避の判断を進めるといった流れのお話だったのですがかなり網羅的に抑えないといけないトピックを15分でまとめきっていたのがすごいなとなりました。
yumuさんの発表、かなり幅広い内容のものを15分でまとめきってて図解も分かりやすいな……となっていた あっという間に終わってしまった #kaigionrails
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月27日
KoRの個人開発枠のお話、毎回心にくるものがあるというか自分も個人サービスを愛でようという気持ちが高まるので聞けて嬉しいです。
一般利用者には静的サイトしか触れないことでセキュリティリスクを最小限であること、スケーラビリティ面も安心な面わかるな〜となりました。(自分の運用するポッドキャスト配信サービスもそのような仕組みになっているため)
ちょうどよく個人で運用できるレベルのサービスであることって長く続ける上でかなり大事だと思います。
ちょうどよく運用できる個人開発よいですよね #kaigionrails_blue
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月27日
学生時代にインターンとしてお世話になった坂ノ途中のeiichiroさんも今回登壇されていてとても感慨深かったです。今の所属先のメンバーの方々ともたくさん交流してくださり感謝でした。
発表の最初であった「野菜も不確実性との闘い」というワードや例外業務を扱うための苦労話を耳にして、自分もインターン時代に関わった実装のことを思い出してしみじみとしていました……。
スライドの文字が目に優しいカラーリングだったり、話題転換のタイミングで彩りのある写真も用いられていたのが印象的でした。
野菜も不確実性との闘い #kaigionrails_blue
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月27日
えいえいさんの発表を聞いて坂ノ途中のことをしみじみと思い出してしまった……。学生バイトの時では目の前の実装のことでいっぱいいっぱいだったけど、今思うと野菜を扱う上で特殊な要件がたくさんあって他ではできない経験をさせてもらったなあとなった#kaigionrails
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月27日
スライドのカラーリングが目に優しいかつ野菜の会社っぽい色合いで良い #kaigionrails_blue
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月27日
最後に忘れてはいけない同僚の id:da1chi24 さんの発表。社内発表でも2回ほど聞いていたのですが、度々ブラッシュアップされていき15分で大変濃い内容に仕上げられていてすごかった。
Web Components を Railsに導入する事例紹介で、「導入済みの箇所のマークを花丸で表現してみてはどうか」と提案したところがっつり取り入れてくれたのが嬉しかったです。
関西Ruby会議08の私の登壇の時は社内でずっと応援してもらっていて、今度は id:da1chi24 さんが KoRの舞台に立ち、私の方から応援に行くことができたのが個人的にめちゃくちゃ嬉しいです。今後もお互いやっていきましょう!
諸々編
三浦半島.rb メンバーとして盛り上がることができてよかった
前日にこのような記事も仕込んだのですが、今回の交流機会として三浦半島.rb の帽子をかぶって関われることを大変楽しみにしていました。
私以外のメンバーの方も缶バッジやステッカーを装備してくださっていた方が結構いられたのがかなり嬉しかったです。それらを通して会話のトピックの一つとなっていたとしたら幸いです。
また、ホワイトボードにマグロ会の宣伝文を書いてくださったhachiさんありがとうございます!!
ホワイトボードに書いた #miurahantorb #kaigionrails pic.twitter.com/QDopsHO9X5
— ハングリィ・ライク・カネゴン (@hachi8833) 2025年9月27日
東葛.dev 運営&柏.rbメンバーのこうのさんにお会いすることができ、大吉祥寺.pmのスライドめちゃくちゃよかったですというのを伝えられたのも嬉しかった。アーカイブ公開が楽しみすぎる……!
こうのさん含め、懇親会や廊下では 柏.rb メンバーの方々ともお話しできる機会が何度かあって嬉しかったです!次回こそは urawa.rb の面々の方ともお話ししたい……!!
桐生あんず電波局リスナーとの遭遇
何度か桐生あんず電波局を聴いているよという声をいただくこともあり嬉しかったです。作業用BGMとして使われているのすごいな……!
今回のイベントで桐生あんず電波局リスナーの方にお会いできたのがかなり良かった、作業用BGMの一つになっているとのことで嬉しいです
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月28日
最近はなかなか忙しくて週1更新できずにいるのですが、今回の参加含め話したいネタが積まれつつあるので明日明後日ぐらいで話すぞ〜となりました。
まとめ
そろそろまとめに入ります。
KoR、アテンド対象の人たちが楽しんでるかどうか見つつ動くみたいなことをしてたけど自分自身もめちゃくちゃ楽しんでいた。個人サービスにも業務のコードにも向き合っていきたい
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月27日
ここ数年、後輩の引率を頑張ることもカンファレンス参加のモチベーションの一つになってたけど、コロナ禍の時とは変わって交流の機会も大きく開かれるようになったし後輩の皆さんちゃんと自発的に交流できる人たちなので過保護にならずこれからは最低限で良いのかもしれないとなった
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月27日
今回は新卒メンバー4名と一緒に参加しつつ、あと彼氏もRubyの人になったということでちょくちょく同行していました。自分なりにイベントを楽しみつつも、とにかくいろんな人の引率っぽいことをしていたのですが皆さんちゃんとすすんで交流されていて自分が気を回しすぎるのも過保護すぎるのかもな……とふと思いました。
ここ数年は引率を頑張ることもカンファレンス参加のモチベーションとしていましたが、あまり気張らずに最低限フォローするぐらいの温度感を目指してみたいな〜とも思いました。最低限に留めるぐらいで、紹介できそうな人はどんどん紹介して繋げていきたい気持ちです!
去年のKoRに参加して関西Ruby会議にプロポーザル出そうと思える流れがあったけど、今年のKoRに参加して来年こそはKoRの方にもプロポーザル出すぞという気持ちになれた 自分なりに1年間過ごしていきます
— 桐生あんず (@anzu_mmm) 2025年9月27日
また、今年は関西Ruby会議08に全力を注ぎすぎて Kaigi on Rails にはプロポーザルを出せなかったのですが2日間の様々な人の言語化を浴びて来年こそは出そうと思いました。
本当に出せるのか?と思いつつ、今年の動きをうまく維持できたらなんか出せそうな気はする……という謎の自信は湧いてきている。これで出せなかったら恥ずかしいことを書いている。
実際、関西Ruby会議08 の登壇を通したことで、今までよりも登壇者側の目線が少し想像できるようになったような気もしています。何を意識してスライドを作り、話されているのかといった部分にも着目しつつ聞けるようになった感覚があります。
遠く手の届かない景色だったものが少しだけクリアになった感覚かもしれない。ポエムめいてたのでまた別のタイミングで話します。
今業務で向き合っていること、個人のポッドキャストサービス運用など今手元にあるものを続けながらより良いものに変えていくことを意識して生活をしていきたいとなる機会でした。
このような素敵なイベントを作り上げた Kaigi on Rails 2025 のスタッフの皆さん、本当にお疲れ様でした!