桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

動物のお医者さんを読んだ

マンガparkで動物のお医者さんが期間限定で全話無料になっていたので読んだ。

manga-park.com

全119話でそこそこ話数があるのだけれど、最初から最後まで安定感のある面白さで手が止められず1日で読み終わってしまった。

かなり昔から知られている作品のようで、TLでも作品名を何度か目にすることはあったのだけれど今日読むまでほとんど詳細は知らないままだった。(どこかの作品で「シベリアンハスキーが出てきて可愛い」と言及されているのは見たことがあるのだけれど何の作品でその情報を見たのはか思い出せない)

小学生の頃、異様に猫マンガが流行っていてその流れで動物エッセイ漫画を読み漁っていたのだけれどその時期に当作品を知っていたらあまりの面白さに衝撃を受けて数日に1回は読み返すぐらいにはのめり込んでいたと思う。*1

 

一番印象に残っている回は登場人物の親戚で飼われているヨークシャーテリアが皮膚病にかかっていたことが判明し丸刈りにされてチワワみたいな見た目になってしまった話。絵柄が強烈で普通にリビングで声を出して笑いそうになってしまった。

昔の漫画ゆえなのか動物への扱いがそこそこ雑で喧嘩沙汰になって血まみれになっている話が割とあったのも印象的だった。

基本的には平和な動物マンガではあるのだけれど、時代柄なのか進んで喧嘩させたり人間の企みによって軽くひどい目に遭わされたり(人間側もよく動物からひどい目に遭わされる)、それでも共存関係を築いて楽しくやっている世界観のようだった。

作品内で登場する動物は死ぬことはないのでそれで大丈夫なのだと思う。死なないと分かっているので読者側も安心して見てられるので良い。

 

人間側も魅力的な登場キャラクターが多く、特に菱沼さんと漆原教授はずっとブレないめんどくさい人間を貫いていてかなり好感を持ってしまった。実際にモデルがいるっぽいのもすごい。

菱沼さんの就活事情やお見合いや恋愛に対して色々言われる話は、そういう時代だったんだなという感じで見ているとかなり大変そうな状況なのだけれど、菱沼さん自身は最後までマイペースに過ごしながら研究を続けているので悲壮感をあまり感じさせなったのは少し良かった。

 

このようにどんどんと感想が溢れ出てくるぐらいには面白いと思えた作品なので、1日で読み切ってしまったのがなんだか勿体無かったような気がしている。

もし数週間経っても読み返したくなったら書籍版の単行本を購入しても良いかもしれないと考えているけれど、ひとまずはアマゾンプライムで配信されている実写ドラマ版の方を見て心を落ち着かせている。

 

*1:正確にはエッセイ漫画ではないけれど