桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

技術書典7で「なれる!? Webエンジニア~文系2留大学生のWeb業界就活記~」という本を出した話

桐生あんずです。タイトル通りの話です。

先日、技術書典7という技術書同人イベントのお祭りに参加し、「なれる!? Webエンジニア ~文系2留大学生のWeb業界就活記~」という本を出させていただきました。

techbookfest.org

techbookfest.org

kiryuanzu.booth.pm


 

状況

今回はサークル参加として本を出したわけですが、実はイベント自体初めての参加でした。同人誌イベントに出す本の寄稿やDTPをさせていただくことは今までもありましたが、一人で本を作って印刷所に入稿して当日に売り子までする体験も実は今回が初めてで、全てが初めてに近いままイベントを迎えることになりました。

本制作と入稿作業もスケジュールの関係でめちゃくちゃ大変だったのですが、その話はまた後で。

初参加かつ初フル同人活動という状況の中、様々な体験をすることができ現在も余韻に包まれています。どんなことがあったのか、「サークル売り子編」「買い出し編」「本制作と反響内容」というトピックに分けて書いていきたいと思います。

 

サークル売り子編

池袋サンシャインシティが多くの参加者で溢れる中、サークル参加っぽい人たちにおそるおそるついて行ったところ無事サークル入場することができました。

入場する際に本イベントのデザインロゴの絵が入ったキラキラの参加証をいただいて、「ああ、ついに技術書典にきたんだなー」とワクワク感がどんどん高まっていました。

まず設営をしないと何も始まらないので、今回フォトグラメトリー本の委託新刊を持参して参加してくれた大学の友人と一緒に設営をします。

ちなみに、設営自体も初めての経験で、さすがに何も考えないまま当日を迎えるのは恐怖だったので、以下のエントリを参考にしながら前日に設営グッズをダイソーで買い込んで設営リハーサルを行ったりもしています。

note.mu

jumpei-ikegami.hatenablog.com

 

 

リハーサルが功を為したのか、ほんの少しだけ差異はありつつもイベント当日はスムーズに設営を行うことができ一安心でした。その後間も無く、開始の時間になり技術書典7がスタートしました。

始まった直後のタイミングでは、売り子として振舞うことにかなりの緊張を覚えつつも、普段お世話になっているコミュニティの方々が自分の本を買いに来ていただけるイベントが続けて発生し、本を買ってもらった嬉しさと見知った人たちと話せた安心感でじわじわとイベントの雰囲気に慣れていきました。

上記のような体験のおかげで、本を買いにきてくださった初対面の方々とも次第にスムーズに話せるようになっていきました。

買った理由をその場で教えてくれる方も何人かいて、「自分も2留で就活していたので共感して買いたくなりました」「今就職活動中なので」というような、今就活中の方や過去に自分と近い立場だった方々に興味を持っていただけたようでした。

中には、本を買っていただいた数時間後にまたブースにやってきて「すごく良かったです。自分は情報系の大学卒ですが、文系大卒の新入社員の子たちに読ませたいと思いました」という感想を口頭で伝えてくださった方もいたのがとても印象的な体験でした。

 

また、一般参加者さんとの交流以外にも、自分のブースと両隣のサークルの方々とも交流があったりも。

 (右隣の方は悲しいことに原稿を落としてしまったとのことでしたが、ちゃんとイベントに来てフリーペーパーを用意されていてすごく偉いなと思いました)

左隣の方も、サークル参加自体は初めてということでしたが以前からイベント慣れされている方のようで、前回の技術書典の雰囲気を教えていただいたり設営をちょっと変えようとした時に必要な設営道具がなく困っていたところ、余っている道具を貸していただいたりとても優しい方々でした。

その方々は「ぼくらのスクラムウォーズ」というスクラム開発での体験談を複数人の方が合同誌形式でまとめられた本を出されていて、最終的には物理本は全て完売していました。横から見ていると、5分に1冊は買われていくスペースでめちゃくちゃすごかったです。

scrum-wars.booth.pm

そんな体験があったおかげで、同人即売会独特のお隣さんコミュニケーションを肌で知ることのできる楽しさもありました。

自分のブースで売れた数は50部刷った中で物理本を38部、DL版を3部買っていただくことができました。完売ではなくとも、在庫を京都まで手荷物として持っていけそうな数になり一安心でした。

技術書典に参加している自分が知っている中でのサークルの方々と比べると少なめの部数ではあるのですが、実はここまでの部数を同人イベントで購入していただけたのは初めてでこっそり感動していました。

 

買い出し編

売り子業が楽しくなりすぎた結果、開始の11:00から15:45までずっと売り子をし続けていました。しかし、そろそろ買い出しにいかないと本を買えないままイベントが終わってしまうという悲惨なことになりそうな予感がしたので、イベント終了の1時間前である16時ちょっと手前からブースを離れて買い出し行動がスタートしました。(十分遅い時間な気がします)

買った本は以下の通りです。

 まだまだ全部読み切れていませんが、「旅するエンジニア2」を読んでみたところ、海外旅行の体験談からノマドワークの知見、車中泊メソッドなど様々な知見が詰め込まれていて楽しかったです。

booth.pm

超初心者向け実用LINUXコマンド集」も、知らなかったオプションコマンドやコマンド自体もいくつかあって「へ〜こんなコマンドあるんだ、まだ使ったことないな」と感じながら楽しく読み進めています。

booth.pm

基本的には40~60ページの本ばかりなので2週間以内には全部読み終わりたい気持ちです。

会場を歩いていると、インターネットのいつもの人たちと遭遇し、プチ同窓会のような気分に。

 

3FのRuby島に遊びに行ったところ、就活中お世話になった方々とも遭遇することができ話し込んでいたところ、気付いたら時間は16:40になっていました。「これは早くブースに戻らないと……」と焦り、2Fにあるブースに戻りました。

また、買い出し中も3人ほどブースで本を買っていただけたようで、中にはお知り合いの方もいたとのことで「挨拶できなかったー!!」という惜しい気持ちになりました。次会うときは直接お礼をお伝えさせていただきたいです。

 

本制作と反響内容

今回出した本ですが、先月投稿した就活エントリの内容を元にして40ページほどの書籍としてまとめた就活アドバイス・エッセー本になります。

kiryuanzu.hatenablog.com

 

執筆環境秘話

終わったからこそ話せることですが、実はかなりの極道入稿で、出来上がったのは9/22(技術書典当日の3日前)でした。

章立て形式の本制作も印刷会社への入稿作業をすることも初めてで、入稿締め切り1週間前になったとき「本当に本を出せるのだろうか……」と涙目になっていましたが、本文の執筆作業はScrapboxで行い、製本としての出力はRe:VIEWというツールで行ったところ、今までの本制作(Googleドキュメント・Indesign)よりもかなり効率化して進めることができました。

Scrapboxで見出しごとにページを立て、整理しつつ本文を組み立てていきましたがかなり可視化しやすく本当に助かりました。以下の画像が実際の執筆現場です。

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執筆現場集

Re:VIEWもかなり丁寧なドキュメントが用意されており、初めて触って2日しか経っていない状況でしたがかなりスムーズに製本用のPDFファイルを出力することができました。

 

本の反響内容

宣伝も含めて本についてのプチ解説をしよう……と考えていましたが、本の読者(この表現を使えるのがすごく嬉しい!!)の方々にすごく丁寧で素晴らしい感想記事やツイートを投稿していただき、できる限り紹介する形式で本の内容もお伝えしていきたいと思います。

blog.3qe.us

id:Windymelt さんによる書評記事。私の本についてかなりわかりやすく要約した上で、彼自身の所感も加えられており、ここまで丁寧にブログで書いていただけたのが大変嬉しかったです。

 

Twitterの方でも、本を読んで共感していただけたとの旨のツイートやWebエンジニア志望の方へのおすすめ書籍として感じてもらえたツイートもあり、毎日エゴサして丁寧に読ませていただいている状況です。(ネトスト気質なので)

 

 

 

 

 

他にも紹介したい感想があるのですがここだとまとめきれなさそうなので後日トゥギャッター等でまとめたい気持ちです。

 

その中で、相変わらず私のネット活動を監視している父親がBOOTHで本を購入してくれたのですが、送ってくれた感想が思った以上に今回の本についての方向性を理解していてびっくりしたので掲載します。

 

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父親長文感想LINE

今回の本の裏テーマとして「できるだけ具体的なインターネット内輪話は出さずに自分のような文系大学生がどのような段階を踏んで就活すべきかをできるだけ一般化したアドバイスに落とし込んだ本にする」でした。(川、破滅という単語が入っていなかったのが分かりやすい特徴かもしれません)

実際のところ、自分の具体的な就活エピソードは入れつつも、「自分でもできるかもしれない」と思ってもらえるような体験談やアドバイスをできるだけ入れたつもりです。「就活アドバイス」というジャンルであるならば、具体的な企業の面接体験談やおもしろ内輪話を入れることも可能だったかもしれませんが、それは今後の自分の方向性とは違うような気がしたのと関わっていただいた企業に失礼になる可能性があると思い、そちらの紹介も入れることはしませんでした。

そのような方向性を意識しつつ本を執筆した状況でしたが、IT業界に対して知見の少なかったはずの父親がちゃんと意図を汲み取っていたのが少し意外でほんの少し感動してしまいました。

 

上記のような反響をいただいており、本を出してこの数日間は何度もエモい気持ちにさせられています。

初めて技術書典で本を出すことになりましたが、こんなに楽しい同人イベントは初めてで次も絶対に出たいと考えているつもりです。(出たいと思っていても抽選落ちしてしまう可能性はありそうですが……)

 

 というわけで、本当に楽しいアウトプット活動をさせていただいたイベントでした。

さいごに

BOOTHで電子版が500円で絶賛販売中です!!!!!!!!!!!!!よろしくお願いします!!!!!!!!!

kiryuanzu.booth.pm

(もうすぐイベント分と合わせると販売数が100部突破しそうでとてもドキドキしています)

近況(Kyoto.なんか、川)

桐生あんずです。ここ1週間ぐらいブログ書けてない!!となったのでビルコンに向かう新幹線の中で雑に更新していきます。

 

  • Kyoto.なんかに行った

kyoto-nanka.connpass.com

2年前くらいからこういうイベントがあるんだなーと遠目で眺めていたのですが、ついに初参加することができました。

発表する内容に関しては、どんな技術分野でもOKという広範囲の勉強会な雰囲気でしたが、自分目線で見るとコアな技術内容の発表が多く、圧倒されつつ聞いていました。

バイト先でお世話になっているチームの方も発表されていて、懇親会の時に自分もスムーズにバイト先でやっている開発について話すことができて大変ありがたかったです。

来年は東京の企業で正社員のエンジニアになることから、「今のバイト先の環境からどれぐらいの変化(業務内容や、触れる技術の範囲など)があるだろうか」ということを最近よく考えていて、それらについて懇親会で現役エンジニアの方々にほんの少し相談できて良かったです。

今から行くビルコンでも来年入る社の方々とお会いできそうなので時間があれば聞いてみたい気持ちになっています。

 

  • 八瀬に行った

atnd.org

こちらも2年前からずっと気になっていたけど初参加でした。

前日のKyoto.なんかのメンバーの一部の方が八瀬に参加されることを知っていたので、その方々に「川、初めてなんですけどどういう準備が必要そうですか」と聞きまくっていたところ、そこそこの人が川に入って水遊びをしているらしいという情報を得て、やる気が高まってしまい川に入れるような格好を用意したり、八瀬に向かう前におもしろグッズを買おうという話になり参加者の子がドンキで水鉄砲のおもちゃを買うのを見守ることなどをしていました。

川もすごく楽しかったけれど、前日にみんなで川で何をやるか話すのも遠足前夜の空気で思い出深かったな、と今振り返っています。

東京に行く前に京都での良い思い出を沢山作っておこうと思い、上記2つのイベントに行った感じでしたが、結果的にすごく楽しい思い出になったので良かったなーとエモい気持ちになりました。今も写真や動画見返すだけで楽しい記憶が蘇ってきて楽しい。

 なんだかんだで来年も行ってそうな気がします。

 

そんな思い出深い出来事を沢山体験した直後ですが、今日からビルコンなので3日間破滅しないよう(とても大事)気をつけつつ楽しみたいです。

法学部で2留した大学生が2019~2020卒Web系エンジニアで就活した感想

桐生あんずです。

今回は就活の話です。先日内定が出て、無事承諾をさせていただき就活を終わることになりました。(内定先のお話に関してブログに書いて大丈夫かどうかお聞きしたところ、快く許可をいただけました。詳しくは記事の後半で書きます。)

 

お祝いの言葉を送ってくださった方々も本当にありがとうございました!!

あまりにも長い期間の出来事だったのでどこから書くべきか唸りながら文章を書いていますが、できるだけ簡潔に、その上で自分が感じたことを書いていこうと思います。

1,筆者の状況

2014年に京都の私立大学の法学部に入学して今も絶賛登校中の大学6回生です。

何でそんな人間がWeb系エンジニア目指したの、という話ですが以下のエントリの出来事が大体最初のきっかけです。

kiryuanzu.hatenablog.com

要約すると、

Web系の勉強会に思い切って参加してみたところ、自分が昔から大好きだったインターネットを作っている京都の人たちと知り合うことができた。しかも話を聞いていると、すごく楽しそうに仕事をしている。こんな世界があるなんて知らなかった!

自分もこういう大人になって仕事をしてみたい!!!!!!!

以上です。

 

このモチベーションが原動力になり、大学の友人から誘われたプログラミングスクールで3ヶ月ほどアルバイトしたり、そのバイト先が潰れてしまい時間ができたのでずっと構想を練っていたWebサービスをローンチするなどしていました。

そういったことをしているうちに、今のバイト先に見つけていただき、Railsエンジニアのアルバイトを1年半ほど続けさせていただいております。

それと並行して、RubyKaigiという素晴らしいカンファレンスに出会い、そこで出会ったエンジニアの方々の影響を受けてWeb業界への憧れを更に強めるようになっていき、そちらに絞って就活をする気持ちが完全に固まっていきました。

自己紹介はこんな感じです。

 

就活の状況と受けた会社の傾向

タイトル記事にも一応記載していますが、正直に白状すると実は1年くらい就活していました。

 

期間

・2018/1~7(2019卒)

・2018/12~2019/6(2020卒)

就活をちゃんとやっていた人からするとスタート時期が少し遅めなのでは?と突っ込まれそうな感じですね……

また、留年も続けていたためあまり実感が湧かない状況ですが、いわゆる就職浪人みたいな状況を体験したことになります。去年の頃はかなりナイーブになっていた記憶があります。

受けた企業ですが、自分が好きなサービスの企業(toC向けメイン)やRubyKaigiなどのカンファレンスで興味を持った企業を中心に受けていました。

自分の中では「入りたいと感じた企業」を受けることしか頭に入れてなかったのですが、人にそれを話すと倍率の高い企業を多く受けていた模様で、就活が長引いてしまったのもそれが少なからず関係しているのかなと思いました。もちろん自分のスキル面が企業から見て不足していたなどもあると思います。

 

受けた数

2019卒時代

10社(最終選考落ち: 3社)

2020卒時代

9社(内定: 1社, 最終選考落ち: 2社 最終選考辞退: 1社)

他にも本選考自体は受けず、面談のみさせていただいた企業の数を含めると約24社ほどと関わらせていただきました。

具体的な期間、受けた企業数の状況に関しては以上の通りです。

せっかくなので当時のことを時系列順から振り返りたい……と思ったのですが、膨大な量になりそうなので、ここでは就活中に記憶に残っている出来事をピックアップして総括寄りな雰囲気で書いていこうと思います。

 

2.1, 就活中の振る舞いで意識したこと、印象に残っているエピソード

・会社訪問と求人周り

2019卒時代の最初の月はカンファレンスやインターネットで仲良くなった人たちのつながりで数社ほど会社訪問に行っていました。

他の業界の会社訪問がどういう雰囲気かあまり分からないのですが、オフィス内で1時間ほど面談をして会社見学をして、一緒にご飯を食べに行きたい方がいる際はこちらでアポを取って飲みに行く、という流れをよく経験していました。

当時は好奇心が炸裂した結果とにかく動き回っていた状態だったのですが、今思うと企業の雰囲気を少しでも知ることができる。かなり大事な機会だったと思います。

あと、逆求人やサポーターズを活用して就活をするエンジニア学生が多いことを就活が終わりに近づいてから知りました。個別で連絡を取って会社訪問をするのも身になる経験でしたが、そういった逆求人イベントに早い時期から進んで参加して様々な企業の方と面談をしてマッチングを確かめていくのは、かなり良い就活のスタートダッシュになると思います。

逆に、遅く始めてしまうと採用枠が少なくなり採用までの難易度が上がってしまうといったことも多いにあり得るらしいです。

技術力がある場合、あまり関係のない時もあるとのことですが早めで越したことはなさそう……。

 

面接形式と交通事情

自分は京都に住んでいるので、オンライン面接/面談を実施していただくことが何度かありました。

東京の企業を志望する際、交通費代がかなりかかるのでそういった形式を取っていただけるのはかなりありがたかったです。

しかし、自分の場合リモート形式だと接続の問題で会話のテンポがつかみづらくなり、面接特有の緊張も重なって元々ある吃音が酷くなってうまく話せず終わってしまった、ということも何度かありました。

これは自分の性格の問題もあると思うのですが、上の方の面接に進めば進むほどそういった状況に陥りやすく、面接が終わった後に自己嫌悪タイム~~(不貞寝4時間)といったメンタル状況に陥り、その場合は必ず落ちてしまっていたのでかなりキツい経験でした。

そのような記憶を掘り起こしていくと、リモート形式の面接は自分にとってあまり良い思い出がないような気がしています。*1

上記のような経験を踏まえて、2020卒就活を始めた頃からは「もうできるだけあまり失敗をしたくない」という気持ちになり、向こうからオンライン形式を選べることを提示していただける場合でも東京まで実際に足を運んでオフィス訪問形式で面接を受けていました。

これはかなりコストのかかった選択だったので、経済的に不安のある学生の方にはあまりお勧めしたくないのですが、自分の場合はその方が実際うまく面接で話すことができる機会が多く感じられたので悪い選択ではなかったと振り返っています。

 

しかし、夕方ごろに面接が終わってそのまま新幹線に乗って23時半ごろに京都駅に着く、という生活を週1~2くらいでやっていた月はかなり体力的に厳しかったです……。特に、夜遅くに新幹線に乗っている間が虚無の感情になってくるので、「これはヤバい」と思いNitendo SwitchのDL販売で「プリパラ オールアイドルパーフェクトステージ!」を購入して時間を潰す癖を付けたら少しだけ緩和されました。

 また、東京にいる時はできるだけ友達をご飯に誘ったり気分転換に映画を観ることもよくやっていました。疲労を貯めない程度にそういった楽しいイベントを盛り込んでいくとストレス解消になって良い気がしています。

 

といったようなこともあり、面接形式を選ぶ場合、自分の調子に合わせてうまく切り替えていくことが大切だったと感じています。

 

・エンジニア面接でよかったと思われる振る舞いや面白かった話

プリパラの話をしたら調子が出てきました。良い話を書いていきます。

エンジニア志望として企業の面接を受ける中では、当たり前ですがエンジニア職の方々が面接官として登場して、お話する機会が多くあります。

面接では、自分の作ったものやバイトでの開発話、コミュニティとの出会いやRailsGirlsでオーガナイザーをやったことなどをちょくちょく話していたのですが、どの方々もすごく楽しそうにお話を聞いてくださり、大変嬉しかったです。

よく就活で問われがちな留年の話に関しても、「そういう人」が多い業界だからと優しく汲み取っていただきました。それよりかは、今頑張っていることや好きなことに対して話すことが重要なように感じました。

そういった話もありつつ、企業の人事の方から「現場の人たちにすごく好かれそうな性格をしている」と言ってもらえる度にすごく嬉しかった記憶があります。

 

また、面接官の方がRubyコミュニティで仲良くなった人の同期の方だったり、RubyKaigiでお話したことのあるエンジニアさんが面接官で登場されることが記憶の限りだと4回ほどあり、「え、○○さん……!!?」と顔を見てびっくりしてしまうといったような、ちょっと不思議な空気になることがありました。

某社のオフィスに訪問した際、「あの歩いてるお二人、よくインターネットで見るすごいエンジニアさん達では……!?何か重要な会議があるのかな」とテンションが上がる中面接に呼ばれたら、そのお二人が面接官として現れて衝撃を受けたこともありました。

 

面接というと、フォーマルかつ緊張してしまいがちな空間のイメージ(実際緊張してうまく話せないこともあります)ですが、そういった中で楽しいと感じられるイベントも多くありました。

そういった中で、自分も楽しく、相手の方にも楽しいと思っていただけていそうな面接の場合はよく通っていた記憶があります。あまり無理にかしこまるより自然体で楽しく話せる空気を作ることは結構重要だったのかも、と今思います。

 

・最終面接の壁と企業の軸

上のような楽しい話も多くありましたが、1年くらいやっていることもあり悩む期間もありました。

上記の受けた企業の数の方でなんとなく察していただけるかもしれませんが、自分の場合、最終一歩手前の現場マネージャークラスのエンジニアの方との面接を通過できたとしても、役員レベル方との最終面接ではどうしても落ちてしまっていました。

ちなみに一番の本命だった企業が2019卒時代最後に受けた最終面接で、面接して1週間過ぎてからお祈りメールがきたときはめちゃくちゃしんどかったです。

その翌日にRubyKaigi2018があり、エモリハウスで会ったエンジニア女性の方に就活の事情を話したところ、「私も今入ってる会社に4回落ちたけど5回目で入ったよ。1回ぐらい落ちたってまだまだこれからだよ、頑張って」といったお言葉をいただき、第一希望の企業に落ちた悲しみを思い出しながらも、とても勇気をいただけて頑張っていこうという気持ちになりました。

そのあと、アレコレしながら「このままの調子だと卒業は無理そうだし、2020卒で就活した方が良いかもしれない」という決断をし、そうこうしているうちに2019年に突入していました。

しかし2019年になってからも最終面接までは行くものの、落ちてしまうことが2度ほど続いていました。去年本命の企業だった企業も再び最終まで行きましたが、そこでも緊張で頭の中が真っ白になりしどろもどろになり落ちました。

わかる人にはわかりそうな言い方をすると、約1年の間で歌舞伎座タワーに7回(その内1回は会社訪問)足を運びました。結果は残念であれど、一つ一つの面接の中で得るものが沢山あり、すごく良い思い出だったと思っています。

 

ここまでくるとまだ自分の就活の振る舞いに関して、まだ言語化できていない問題もあるように感じ始め、自己分析もかねてちょうどその頃iPadを新調して手に入れたApple Pencilを利用して就活絵日記的なものを付けるようになりました。

 

そういった日記をつけていく中で、エンジニア面接で技術の話やインターネットのコミュニティの話はできても、「あなたが選ぶ企業の軸は何ですか?」「会社を選ぶ時に一番大事にしていることは何ですか? 」と役員レベルの方や人事の方に聞かれると、その企業の人達にとって良い答えをしようとした結果(例: 「toC向け企業でユーザーに楽しんでもらえるサービスに関わりたい」)、その話を深く掘り下げることになった際に、

プロダクト・サービスの意義や今強く感じている問題点、自分が改善したいと感じることなどを自分の言葉でうまく話せなくて失敗してしまう、というパターンが多くあることに気付きました。

それ以前に、自分が今の就活の中で軸として考えていることって何だろうと追求した結果、以下の画像のようになりました。

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今見返すと字がめちゃくちゃ汚いですね。かなり殴り書きで書いた覚えがあります。

これだけ見ると自己本位寄りだなと唸ってしまう部分もあるのですが、それでも私は中学生の頃からインターネットに救われて、当時関わった大好きなインターネットにいたような人達と一緒に仕事をして、技術のことを深めながら企業に貢献できるような働きがしたいという想いが根底にあるのでは、と言語化できました。

 

「でもこれを面接で正直に話して大丈夫なんだろうか??」と不安になっていたところ、Rails-Follow-up-kyotoのイベントがあり、いつもお世話になっているエンジニアの人達にこの画像を見せたところ、「これは絶対に話した方がいいよ!すごくしっかり考えているのが伝わってくるから向こうもわかってくれると思う!」と背中を押していただき、それなら話すしかない、と決意しました。

そして、次の週にあった面接でiPadの画面を使って自分が書いたメモを見せながら自分が企業でやりたいこと・就活の軸の話をしました。

まず結論から話させていただきますが、その企業から内定をいただきました。

 

 3,内定先について

その企業では教育の分野に深く携わるサービスの開発を行なっており、選考を受けて行く中で、「教育」と自分の結びつきをずっと考えていました。

その中で一番強く言葉にできたのは、「自分は中学時代は学校に対して辛い思い出の方が多い。だけど、インターネットの繋がりのおかげで辛いことがあっても学校に通うことができたし、そのおかげで学校の中で友達も作ることができた。インターネットの力で今学校に対して悩みを抱えている人を救うことができることはず。」といった考えでした。

上の話を中心に、今までの中で一番自分の人生のことを話しながら、この会社の中で働きたい思いを真剣に話しました。不恰好でもいいから最後までやりきろう、と思いをぶつけられることのできた面接だったと思います。

面接官の方にも、共感していただける場面が何度かありすごく嬉しかったのを覚えています。そういった満足感もあり、ここまでやりきれたのだから後悔はない、と思いながら帰りました。

その3日後に内定通知の電話がきて、バイト先でボロボロに泣きながら「内定が出ました」という報告をし、社員の方々に拍手していただくという大変テンパった状況になりました。とにかく嬉しかったです。

 

 

このタイミングで社名を紹介させていただきますが、Classi株式会社というEdTechのベンチャー企業で来年の4月から働く予定です。

classi.jp

4月に開催されたRubyKaigi2019でスカラシップスポンサーとして支援をしていただき、懇親会で社員の方々と仲良くさせていただいたのが自分の中で最初のきっかけでした。

お話させていただいた社員の方々が本当に優しい人たちばかりで、これから盛り上げていこうとする意気込みも懇親会の中で伝わってきて、すごく温かい雰囲気のある会社だなあという第一印象でした。

その上で、カンファレンスにスカラシップスポンサーとして関わっている姿などからも、自分が軸として考えていた技術コミュニティへの貢献を意識している企業さんという条件を満たしており、魅力に惹かれる点が多くありました。

また、選考を受けている期間の中でも、面談やインターネット上で社員の方々の人格を知る機会が多くありました。

そういった交流をする中で、人としてもエンジニアとしても尊敬できる社員さんが何人もおり、人事や広報の方々も本当に親切な方ばかりで「私もこういった素敵な優しさを身につけられる人になりたい」と強く感じさせられました。

内定をいただくことができ、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。社員の皆さま方、来年4月からよろしくお願いいたします。

 

 4,まとめ

来年からは東京に行くため、あと1年足らずで京都を離れることになります。

京都を中心とするコミュニティの方々に本当に支えられたと感じており、寂しい気持ちもあります。社会人になってからまた恩返しができるように、これからも末長く交流させていただけると幸いです。

(寂しさが募った結果1~2か月おきに京都に行くこともあり得そうな気がしていますが……。毎年恒例の忘年会は絶対に行きます。)

 

破滅もしないようにやっていくぞ!!!(無理やりな破滅ブランディング)

東京の方々と飲みに行ける機会をこれからすごく楽しみにしております。8月末に開催されるbuilderscontokyo2019で東京に行く予定なので、参加される方はぜひ飲みに行きましょう!

twitter.com

 

 

宣伝というか予定的なもの

Twitterや別の記事でも告知していますが、9/22(日)に開かれる技術書典7で以下のような自分がWebエンジニア就活エッセー本を出す予定です。

 

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上記の就活絵日記のログが無限にあるので見せれる範囲で掲載しつつ、

(具体的な企業名やセンシティブと判断したエピソードを掲載することは今の所予定していません。大体このエントリで取り上げているような話がメインです)

エンジニアコミュニティ交友録(自分が以前参加したカンファレンスを始めとして、京都、沖縄でのコミュニティを実地取材する予定です)や個人でのWebサービス開発の流れやアイデア出しについても紹介するつもりです。)

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最後に、就活中に関わった企業の方々、応援やアドバイスをしていただいた方々、本当にありがとうございました。

一人前のエンジニアになっていけるようこれからも技術に向き合いつつ、アウトプットをし続けていきたいと思います!

 

追記

就活本、電子版の販売を開始しました!BOOTHで500円で売っております〜。

kiryuanzu.booth.pm

*1:吃音のことを理解してちゃんと話を聞こうとしてくれる優しい人事さんも多くいます

BOOTHで京都エッセー本を電子販売したら様々な人に買ってもらえて嬉しい

以下のエントリの続編みたいな話です。

C96にリモート参加して京都エッセー本を出した - 桐生あんずです

「情報を売る側」になってみて紙・電子媒体の違いについて思うこと - 桐生あんずです

 

夏コミで京都のエッセー本を出したのですが、20部中8部ほどしか人の手に渡らなかったのが少し寂しい気持ちにもなり、当日中にBOOTHで電子版として販売をしました。

kiryuanzu.booth.pm

 

その後、約2日で14人ほどの人に買っていただきかなりびっくりしました。コミケの時よりかなり多いですね。

 

あまりお金の話を進んでしたくはないのですが、コミケの時に出た赤字もBOOTHでの売り上げによってすぐに解消され黒字になることができました。

中にはブースト(金額を上乗せして送金する機能)していただいた方も何人かいて、暖かい気持ちになりました。インターネットはやっぱりすごい。

利益のことは深く気にせずアウトプットの楽しさ第一で活動しているつもりですが、やっぱりすごく嬉しい出来事です。

このお金を技術書典の印刷費に当てて来月も頑張っていこうと思います。

エモの塊みたいな話になってしまいますが、インターネットを経由することで自分だけが作った本を買ってもらう体験は実は初めてだったのでかなり新鮮な気持ちで、買っていただけるたびにテンションが上がっている状況でした。

 

改めて本の内容について説明させていただくと、京都・西陣の中にある場所をトピックに取り上げつつ自分の個人的すぎる身の上話を展開しているエッセー本なのですが、届いた感想を振り返ると、京都に住んでいた方や私と交流のある方には楽しんでいただけた模様で大変安心しました。

特にくら寿司の章が好評な印象です。(くら寿司の魅力について語るというよりかは、宅飲み前の集会所にしていたり、いつも金欠だった元彼との外食先がくら寿司ばっかりだったみたいな話ですが。他の話も大体そういうノリなのでそういうのが好きな人は楽しめるかもしれません)

 

 

 

というように嬉しい気持ちになった昨日今日でした。

購入していただいた方々、本当にありがとうございます!!!

ラグナロクマスターズ(https://ragnarokm.gungho.jp/)の話をするためのマストドンインスタンス(通称: らぐますとどん)を立てた #ラグマス

桐生あんずです。タイトル通りの話です。

 

はじまり

ここ2ヶ月くらいラグナロクマスターズ(https://ragnarokm.gungho.jp/)というゲームにハマっています。ラグナロクオンラインという17年ほど続いているオンラインゲームのリバイバルスマホゲーという感じです。

 

 

 

昔一緒にROをしていた仲間も数人ほど再集結し、ゲームの雰囲気もうまくリメイクがされながら懐かしさも残っていて楽しくプレイし続けられています。プロンテラのBGMが全く同じでビビります。

www.youtube.com

 

そんな風にゲームを続けていると、Twitterで無限にラグマスの話をする人間になっていることに気付いたので、ここまできたらラグマスの話を呟くためのマストドンインスタンスがあったら良いんじゃないかと衝動的に思いました。

Twitterのゲーム用アカウントを作るなどの方法もあるのですが、サーバー周りの勉強も兼ねてインスタンスを立ててみることにしました。

ragmastodon.online

 

作ったときの流れ

「とにかく自分が立てたインスタンスが動いているのを見てみたい!」という勢いで調べてみたところ、ConohaがMastodonの構築が簡単にできるテンプレートイメージを用意しているのを知りました。

support.conoha.jp

以上のURLとMastodonの公式ドキュメントを見ながら進めたところ、なんと数時間ほどで作ることができました。すごい。

やったこと

Conohaのテンプレートイメージでは必要なソフトウェア類のインストール(rbenvのインストールやnode.jsのインストールなど)とPostgreSQLの設定が済んでいるのでnginxの設定からスタートできます。

あまり流れが分からないまま始めるのも不安なので、公式ドキュメントでどんなライブラリをインストールしているか眺めておくと良さそうでした。どんな用途でライブラリが使われているかも書いてあって優しい。

nginxの初期設定をした後に、Let'sEncryptでTLSの証明書を取得・設定します。その前に独自ドメインDNSの設定もします。

Google Domainsで買ったドメイン名をConohaのDNSに登録します。ここら辺読みながらやるとスムーズでした。

support.conoha.jp

登録した後は、Google Domainsの管理画面からネームサーバーとカスタムリソースレコードを設定します。

Let's Encryptの設定が完了した後、ついにMastodonの設定ができます。設定の流れもドキュメントを読みながらだとサクッと進められました。

自分が入れたマストドンのテンプレートイメージに入っているrubyのバージョンが2.6.3の一方でConohaのドキュメントに書かれているRubyのバージョンはは2.6.0だったのでドキュメントの記述をコピペでファイル作成したところ、最初動かなくてヒエ〜となることがありつつも、無事にMastodonデーモンを有効化・起動することができました。

 

とりあえず適当に呟いている状況です。自分が立てたインスタンスが見られるのが新鮮すぎて動くだけで感動している状態。

gyazo.com

 

という最初の一歩は踏み出しつつも、カスタム設定も何もしていない状態でどう運用していけばいいんじゃ〜と困惑しながら、昨日作ったばかりのインスタンスを暖かい目で眺めつつネットの文献を漁っています。

探していたところ、ラグナロクオンラインマストドンインスタンスを作られている方の記事を発見したので興味深く読んでいました。

qiita.com

ro.puyo.jp

 

とりあえず、これらを見ていると

1,インスタンス内のルールを明確化する

2,口コミなどをしてもらいながら人を増やしていく(宣伝活動を頑張る)

3,気軽にゲーム(ラグマス )のことを呟ける雰囲気作りを用意する

ことが大事な気がします。要は適切なコミュニティ運営を進めていくことが鍵になりそう。頑張ろう……。

 

まずはちゃんとカスタマイズしつつ、勉強の為にも作ったわけなので技術的にちょっと工夫した独自機能なども入れられたらと思います。やっていくぞ!!

 

という感じです。

ラグナロクマスターズをいまやられている方、これからやろうと考えている方、もしご興味ありましたら、ragmastodon.onlineに登録していただけると幸いです!!!!

 

「情報を売る側」になってみて紙・電子媒体の違いについて思うこと

先ほどコミケに参加した記事を書いた時に、「『自分が生み出した情報』を紙の本として売ることと電子データで売ることの違いってそもそも何があるんだろうか」とぼんやり考えていて、細かく言語化できなくてモヤモヤしていた。

それでもなんとなくTwitterの方で良いから言語化したいなーと思ったところ、以下のようなツイートとして吐き出された。

 

 

何が言いたいかというと、コミケ*1の場合、「情報そのもの」を売るための場というよりかは「情報を含めた体験(コミュニケーション)」を紙媒体の物体を経由して売り買いしている場のように感じられることが年々増えている。

 

どこかでその状態を「承認を金で買っている」と表現している話を見たことがあるのだけれど、さすがにそこまでくすぶった状態として見ることは私はできなくて、自分が作ったモノを形にして、それを売って人に読んでもらったりこちらが買う場になるのはやっぱり楽しいとイベントに参加する度に思う。

 

それでも、数年前よりITの世界にのめり込むようになり、価値観が変わりつつあるのか、もしイベントで紙媒体のみで情報を売っている場面に出くわした時に「ネット通販対応や電子化してより多くの人に読んでもらう場を形成した方がより効率的なのでは?」となんとなくソワソワとした気持ちになることが増えてしまっている。

その中で、そういったコミュニティの様子をなんとなく観測しているとイベントの中のみで紙媒体の本の販売を行う方がより情報の機密性が高まり参加者同士で内容を楽しんだり、コミュニケーションを深める機能があるように感じられる。(ただネット通販・電子化することによって起こるリスクを未然に防いでるだけかもしれないけれど)

 

ただ、自分の場合はネット寄りの志向のせいなのか「その情報が公開可能のものであるならば、できるだけより多くの人に見られる場で公開していった方が面白い」と考えがちでもし今後もイベント向けに同人誌を個人制作する機会があるならば、ほぼ同時のタイミングでBOOTHやnoteで公開していく手段を進んで取っていく勢いでいる。

(今度技術書典で出す本も、イベントで紙の本を売りつつ電子版も同時販売する方向にしたい気持ちがかなり強い)

 

そのようなネットへの公開志向が強い人はITエンジニア界隈になんとなく多い気がしていて、OSSコミュニティの発展が関わっているのだろうかと理由を考えたりもするけれど、まだハッキリとは分かっていないので誰かと深く話したい気持ちもある。

即売会の種類によって文化圏はかなり異なってきそうなので、もし東京に行って即売会に立ち寄ることが増えたなら、様々な界隈の人から意見を聞いてみたい気もしている状況です。

 

自分の中の気持ちとして、「紙媒体を経由して情報を表現することも楽しいけれど、やはり電子媒体経由の情報も価値がある場面は多いはず」というのが根本にあって、「紙か電子か」で二極化できる話では到底ないんだろうなと思っている。

また、この記事では「情報を売る側」として紙と電子の双方の力について主に考えているけれど、買う側になった時目線でも語れる話が多すぎて、すぐに答えが出なそうな気がしている。

(とりあえずのところ、技術書とマンガに関しては電子で買って通勤中や就寝前の時間にiPadiPhoneでだらだら読む体験が大好きです)

 

そのように、答えは見つからないけれどその違いに対してもっと考えていきたい気持ちが年々と膨らんでいる状況でした。

*1:他の同人誌即売会に売る側で参加したこと経験がほとんどないので『即売会』という大枠としては考えていない想定

C96にリモート参加して京都エッセー本を出した

経緯です

 

 

大学の期末レポート課題で「あなたの住む街を探検し、『わが街らしさ』を10 個発見してレポートにしてください。また、必須要件としてまちで出会った方に突撃取材を行ってその内容も記事にしてください。」という夏休みの自由研究のような課題が出たのですが、それを大学のレポートだけに収めるのも勿体無い気がしたので、本形式のデータに作り直して東京にいる方々に印刷してもらい売っていただくというリモート参加っぽいことをしました。

 

 

前日のギリギリ宣伝にしてはかなり拡散してもらえて嬉しかったです。

しかし、題材的に狭すぎる範囲のターゲット層かつ宣伝不足だったのか人の手に渡ったのは20冊中8冊ほどでした。また、直接ではないと思うけれど、一緒に出していた方々の本のクオリティが高めだったり目を引きやすいものだったのも関係してそう。

前日に作ったクオリティのレベル本だったので仕方ないのですが、そこら辺もうちょっと意識して作ってももっと楽しかった気がしています。

それでもあの狭い範囲の内容で10人近くの方に目を通していただけたのはかなりありがたいことだと思う。手にとっていただいた方々本当にありがとうございました。

 

また、せっかくなのでBOOTHの方でも電子販売を始めてみました。登録時に早速2人の方が買っていただけて嬉しかったです。

kiryuanzu.booth.pm

 

そんな体験をしつつ、9月の技術書典では普段より多めの部数を刷ろうと考えているので、本がたくさん残って在庫の取り扱いに困るという事態はできるだけ避けたい……という焦りも出てきて、頒布物情報の登録フォームを眺めて書けそうな部分は記入を進めるなどしていました。

とりあえず以下のような感じで進めています。良い本が作れるよう頑張るぞ!!!!

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