桐生あんずです

日常やプログラミングについて書いています。

RailsGirlsKyoto9thのオーガナイザーをやったら本当に素敵な体験ができた

 

桐生あんずです。タイトル通りのお話です。

 

1,はじめに

2018/12/8~12/9に「RailsGirlsKyoto9th」という、女性のプログラミング初心者向けのRails勉強会を主催させていただきました!

railsgirls.com

去年の3月に開催されたRailsGirlsKyoto7thでは参加者として関わらせていただきましたが、1年半の時間が経ち、今度はまさかのオーガナイザーの立場として関わらせていただくことになりました。

kiryuanzu.hatenablog.com

 

本当に素敵な体験をさせてもらったので、色々語りたいことがあるのですが、せっかくなのでまずは今回オーガナイザーとしてどんなお仕事をしたのかをお話してから、そこから今回の良かったことや思ったことについて書かせていただきます。

ではよろしくお願いします!

 

2,オーガナイザーとして主にやったこと

企画立ち上げ

実は去年の12月くらいからオーガナイザーをやってみたいという気持ちがじわじわと産まれていました。

でも、どこからスタート切ればいいんだろう?と思いつつ、今年参加したRubyKaigiやLT発表をさせていただいた大阪Ruby会議01でお会いした関西のエンジニアの方々に「RailsGirlsKyoto9thやってみたいです」となんとなく話を降るようになり、共通の知人内で「あんずさんがRailsGirlsをやろうとしている」という話が出始めるようになった時、こんなことがありました。

 今年の9月に参加したKC3という関西の情報系学生サークルの交流イベントで女の子たちと話したことがきっかけで一気にスイッチが入り、7thの際に運営側として関わっていらっしゃったid:nyanco15さん(当時のオーガナイザー)とid:Pasta-Kさんに連絡を取り、開催日をガッと決めて本格的に始動しました。

立ち上げのまでの流れはこんな感じです。やけに長くなってすみません。そしてモチベーションスイッチをつけてくれたKC3さんありがとうございました。

 

1,2ヶ月ほどかけてせっせと準備をし、そしてあっという間に当日に……

 

1日目はみんなで飾り付けをしました

開催場所は、7thの時と同じくNota.Incさんのオフィスをお借りしました!本当にありがとうございました。

RailsGirlsは2日間構成で、1日目は夕方からスタートし参加者とコーチの方で一緒にRailsの環境構築をします。

その合間や終わった後に、アイスブレイクとしてみんなでパーティの飾り付けを行いました。実は7thの時もやっているので、プチ恒例行事となりました。

風船を膨らませてマスキングテープで壁にくっつけたり、折り紙でリングや折り鶴を作ってテーブルや液晶の上に飾ったりしました。

 

7thの時は風船をちゃんと膨らますことができていたのに、肺活量が減ったのか9thの時は頑張っても全く膨らまなくてしょっぱなからオーガナイザーの情けないところを見せつけてしまうというお恥ずかしい場面もありました……。

 

オープニングの挨拶

www.slideshare.net

こんなLTスライドを2日目前夜にせっせと作っていました。(結果的に睡眠時間が3時間になりました。)

うまく話せるかちょっと不安でしたが、RailsGirlsの魅力の断片を伝えることはできたとは思うので、話すことができて良かったです。

 

ロゴデザイン制作依頼とロゴグッズの作成

RailsGirlsイベントの看板ポイントにもなるロゴですが、京都のフリーランスのデザイナーさんのid:kewpie_designさんにロゴ制作を依頼させていただきました。

 京都のお寺の円窓のデザインを取り入れて、宝石のルビーのデザインを組み合わせることで、京都とRailsGirlsの雰囲気を醸し出した本当に素敵なデザインだとすごく思います!

id:kewpie_designさんとは、実は偶然にも7thの時にフォローしていただいた頃から親交が始まり、今現在もずっと仲良くさせていただいてもらっているのでこうやって一緒にRailsGirlsのイベントに関わることができる機会に恵まれ、個人的にすごく嬉しかったです。

グッズ作成に関しては、

  • ステッカー
  • Tシャツ(GMOペパボさんスポンサー)
  • アクリルロゴブロック(GMOペパボさんスポンサー)
  • 吸着ターポリン(GMOペパボさんスポンサー)
  • アイシングクッキー(Nota.Incさんスポンサー)

の上記5つの作成をさせていただきました。こう見るとめっちゃ多くてすごい。グッズスポンサーを担当していただいたGMOペパボさん、Nota.Incさん本当にありがとうございました!

 

 

 

どのグッズも本当に可愛くて、実物を見た時に「作ることができて本当に良かった…!!」とちょっと感動しました。

アフターパーティでアイシングクッキーの実物が公開された時は、みんなで「えっめっちゃ可愛い!!!!」としばらく盛り上がっていました。

イベントは終了しましたが、ペパボさん作成のグッズに関しては、railsgirlsのsuzuriページにて閲覧・購入することもできます!

Rails Girls Japan ( railsgirls-jp )のオリジナルグッズ通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

様々な方々(スポンサー・コーチ・スタッフ等)とのやりとり

今回は、7thの際にもスポンサーになっていただいたNota.Incさん、はてなさん、HappyElementsさん、9thでは新たにLINEさん、GMOペパボさんにもスポンサーになっていただきました。本当にありがとうございます。

スポンサーLTも本当に大盛りあがりでした。

 

 

 

イベント準備期間でスポンサーさんやコーチの方々を集める段階の際、ちゃんと集められるかすごく不安だったのですが、7thから親交のあった方々やRubyKaigiや他の技術イベントで知り合った方々にスポンサーの繋ぎをしていただいたり、コーチとして参加していただいたり、たくさん協力していただきました。

今まで好奇心と勢いで参加していたイベントばかりでしたが、そこで縁が生まれた人たちとこうやって新しいイベントを一緒にやる展開が発生するのは、言い方がアレですがめちゃくちゃエモい気持ちになりました。

もちろん今回のイベントで新しく知り合えて仲良くなることができた方々も何人かいて、これからまたみんなでご飯に行ったり、ITイベントでお会いできたりする機会のことを考えるとすごく楽しみです。

 

スタッフとして参加していただいたid:nyanco15さん、id:spring_akiさん、id:mas-higaさんにも様々な助言をいただきました。初めてでわからないことばかりで迷惑をかけたこともあったと思うのですが、それでもずっと暖かく見守っていただき本当にありがたかったです。

 

全体的に楽しいイベントになりました

 7thの時にもやっていたくす玉でお祝いの風景です。みなさんすごく嬉しそうでした。毎回楽しそうにくす玉を持ってきてくれるid:Pasta-Kさんのプレイングもめっちゃ良かった。

 関西RailsGirls恒例のカヌレカヌレおじさんことid:mas-higaさん、ありがとうございました!参加者やコーチの中はカヌレを初めて食べる人もいて、「えっこんな食感だったの」とびっくりする人もいて面白かった。

 

アフターパーティもみんなでワイワイしました。

学生同士や先輩エンジニアさんと一緒になって就活の話をしたり、エンジニアのキャリアに興味を持ったことを熱意持って語ってくれる社会人の方、インターネットのすごい人の面白情報を共有する会や、新しい勉強会を立ち上げるぞ!!とムーブメントが発生したり、とにかく大盛り上がりでした。

オーガナイザーはいろんな人に励まされたり褒められたことで、嬉し泣きしかけて二回ぐらい涙ぐむアレな人になってました。中締めの言葉をやらせていただいた時も、感極まって泣きかけてました。泣きすぎや。

最終的にはスマブラをする会になりました。めっちゃ楽しかったので自分もスイッチとソフト欲しくなりました。

 

会の雰囲気は全体的にこんな感じです。もっと詳細が気になる人は私に直接聞いてください!!!

 

やってみて思ったこと・考えていたこと

会の報告だけで5000字になっていて既にそこそこ凄い文章量になっていますが、後少しだけ語らせてください。

 

RailsGirlsのオーガナイザーをやりたいと思ったのは「私が参加したRailsGirlsで味わった素敵すぎる体験をいろんな人にも味わってもらいたい」というのが最初のきっかけでした。本当に素敵すぎたので。

 

ただ、その当時はRailsGirlsの中で重要になってくる「女性向け」「初心者向け」という要素について深く考えることができていなかったと思うので、本格的に準備を進めるにあたって一度深く考えてみました。

このイベントは魅力的なコーチの方から直々にプログラミングを教えていただいたり、Web業界についての面白さもたくさん教えてもらえる大変の貴重な場なので、性別が男性の人であっても、その恩恵を受けて問題ない部分はあるのかもしれない…、と少し唸りつつ考えていたら、RailsGirlsOsaka5thでコーチとして参加していたid:JunichiItoさんがこのような記事を書かれていました。

blog.jnito.com

 

イベントが終わった後のアフターパーティ(懇親会)で、Rails Girlsに何度も参加されている女性コーチの方に「女性限定じゃないとダメなんですか?男性も参加できるようにしちゃダメなんですか?」と尋ねてみました。 すると、以下のような回答が返ってきました。

(注:すいません、以下の回答は若干うろ覚えなので、回答してくれたコーチの意図を正確に反映できていないかもしれません)

・日本のITエンジニアの世界は、まだまだ比率的に男性の方が圧倒的に多い

・いろんな勉強会や初心者向けのイベントもあるが、そういった場所でも男性が多いので、(主催者がいくら「女性でもOK」と強調しても)女性にとっては敷居が高い

・たとえば、逆の立場になって、料理教室に通うことを考えてみてほしい。料理教室は通常、女性が多い。

・「女性の中に男性が1人」という状況でも、躊躇なく参加できますか? ・そんなときに「男性のための料理教室」というイベントがあったら、気軽に参加しやすいと思いませんか?

なるほど、たしかに料理教室の例で考えると、「男性のための料理教室」の方が僕にとってはハードルが低いように感じますね。

Rails Girls Osaka #5 に参加して、女性限定イベントであることの意味を考えた #railsgirlsosaka - give IT a try

 この記事に書いてある「男性のための料理教室」という言葉を見て、すごく腑に落ちました。

 

自分の場合、今までのネット体験のせいで年上でも異性でも遠慮なくドカドカと話しかけてしまう性格なので、「男性が多いコミュニティに行きづらい女性の心理」について深く考えられなかったことにも気づきました。

 

今回の参加者の方々に直接聞くことはしませんでしたが、「初心者の女性かつプログラミング未経験」という、参加者の対象を限定した条件だったからこそ、安心して足を運んでいただいた方々はいらっしゃったかもしれません。

 

私の友人で、RailsGirlsのコーチ経験のあるid:hidesysさんもアファーマティブ・アクションに観点を置いてわかりやすく考えを述べていらっしゃるので興味のある方はこちらもぜひ。

hidesys.hatenablog.

 

最終的に何が言いたいかというと、RailsGirlsという場の特性のおかげで、ITエンジニアの道に興味を持ち始めた女性は確実にいると感じています。

私自身も、7thに参加したことでWeb業界に強く魅力を感じ、プログラミングやWebサービスにハマり続けて気づいたらこんなことになっていました。

また、それは別に私が特に珍しい存在なわけではなく、RailsGirlsがきっかけでエンジニアの道に進んだ人、進もうとしている人をイベントで実際にお会いすることが何度もあります。

そういった事実を踏まえると、RailsGirlsのコミュニティが支えになっている人たちは確実に存在していて、今後もIT技術者の女性を増やす場として回っていくのだと思います。今回その一端を担うことができていたとしたらすごく嬉しいし、今後も色んなポジションで盛り上げていきたいです。

オーガナイザーもすごく楽しかったのですが、教えるのも大好きなので機会がある時はコーチの立場も経験してみたいです。

 

今回オーガナイザーをしたことは、エンジニアとして技術的に成長する話とはまた違うと思いますが、様々な立場の方とコミュニケーションを取りつつスケジュール調整や会計管理に気を配り、イベントの運営をやり切ったことは本当に頑張ったなあと思える自分がいて、ちょっとだけ自信の糧になりました。

とは言いつつ、本来は不器用でまだまだ未熟な大学生だと思うので、1人の力では絶対にできなかったと思います。

今回の会がここまで素敵なものになったのは頼り甲斐のあるコーチ・スタッフの方々、学習意欲と好奇心に溢れた参加者さんたちと一緒に作りあげることができたからだと強く感じています。

という風に、オーガナイザー自身もすごく楽しいイベントになりました。参加者の方々、コーチやスタッフの方にも楽しんでいただけていたら、本当に嬉しい限りです。

ありがとうございました!!!!!

 

 

合わせて読みたい

 

nyanco15.hatenablog.com

7thでオーガナイザーをしてくださったid:nyanco15さんの記事です。今回もスタッフとして様々なサポートをしていただきました!!!! id:nyanco15さんのサポートがなかったら、適当になりすぎて破滅していた時があったかもしれません。

また、会期中のNotaオフィス環境の平穏は主にこの方のおかげによって保たれていた気もします。本当にありがとうございました。

次また京都でRailsGirlsがある時も一緒に何かできたら嬉しいです!

 

blog.hokkai7go.jp

今回、フリーコーチをやっていただいたid:hokkai7goさんの記事です。朝のコーヒータイムの時にいつまでたってもおにぎりを食べ終わらそうとしない私を心配してくれたり、アフターパーティでは沢山褒めてくださったりで、ちょっとだけパパみのある人だ…!!と心の中でこっそり感じていました。ありがとうございました。

日本酒好きな人集めておざぶいきましょう!

 

-化粧再入門-「化粧のやり方がわからねえ」となった時にやっている5つのこと

 

桐生あんずです。

ここ最近ブログが書きたい&化粧とコスメの話がしたい衝動に駆られてるので書きます。

 

0, 前置き

私のTwitterをフォローしている方々はなんとなく分かると思うのですが、最近めちゃくちゃ化粧にハマっています。

 

 

 

 これには実は1つ理由があって、先週二重整形しました。

元々一重かつアイプチ仕様で、どんなに頑張っても「化粧薄めですよね」と言われて厳しい気持ちになる目の形でした。

しかし、二重になって今まで通りのメイクをしたら鏡の前にめちゃくちゃメイクの濃い人間が立っていました。

「これはヤバい」と思い、メイクのやり方を模索する毎日が最近始まりました。

 

自分の中では重大案件だったわけで、去年から続けているサークルクラッシュ同好会アドベントカレンダー1日目で発表するぞ!!とこっそり息巻いていました。

よくよく考えたら他の人からしたらそうでもないだろってことに段々気づいてきたのと、早く化粧について話がしたくなってしまったので、この記事で情報を初公開することにしました。

アドベントカレンダーの方には一重・アイプチコンプレックスの話と二重になってからの心理面における変化について書きます。興味ある人読んでね。12/1公開です。

 

1, はじめに

今回はタイトル通り、化粧のやり方について困った時どうしているかの話をします。

タイトルの「化粧のやり方がわからねえ」というのは、「コスメの使い方自体が分からない」というより、「どんなコスメを使ったら自分に合った化粧ができてるのか分からねえ」という文脈のお話です。

 

私のケースを挙げると、上述の「一重から二重にアップデートしたら、今までの化粧のバージョンだと対応しなくなった」問題により急速に対処しなければいけなかったわけなのですが、正直一重アイプチ時代も「これ本当に合ってるんだろうか」と思いながら模索してきた日々だったと思います。

そんな中である程度様々なプロセスを辿っていくうちに、「これをやると良いのかもしれない」という行いが自分の中で見えてきたので今日はそれについて箇条書き形式で書いていきます。

個人的な主観・経験で書いている話なので参考になるかは自信があまりありません……。

むしろ、この記事を読んでいただいてから、「○○をやれ!!!!」とブクマコメントやTwitter引用等でアドバイスをしてもらえるのをめちゃくちゃお待ちしたい気持ちで書いています。

では始めていきます。

 

2.1, まずはとりあえず試してみる

まずは、道具がないと始まらないのでとりあえず試してみています。

「試す」といっても、2つのケースがあると思っています。

  • ケース⑴

1つめのケースとして、まだあまり使ったことがないけれど、試してみたいジャンルのコスメを、キャンメイクやKATE等の定番のプチプラコスメブランドで買って入門するような「試す」のやり方があると思います。*1

最近だと、マット型のティントを試してみたくて、キャンメイクのリップティントマットのローズを買いました。かなり発色が良くて夜までずっと取れなくてびっくり。エチュードハウスのティントもお勧めされたので、そっちも試してみたい気持ちになっています。

多分この道を辿っていく人が多いと思うのですが、初めて触るジャンルのコスメを実際に使うと、自分の顔に起きる変化や効果にワクワクしますよね。

そこから、気に入ったら買ったコスメを使い続けるのでも良いし、もし新しいものに試したくなったら、別ブランドの同じジャンルのコスメや別系統の色を使ったものにも手を出して新しく試していく面白さがコスメ集めの楽しみの1つになっている気がしています。

 

  • ケース⑵

2つめのケースの「試す」は、ケース(1)の後半で述べている「入門レベルまでには達したから同じジャンルの別ブランドのコスメも触ってみたい」の状態まで来た時の話です。

つまりは、とりあえず入門レベルまでには達したけど、今のやり方が自分に合っているか微妙かもしれないのでやり方を変えてみたいという欲求も起きてくる時期です。

 

自分の場合は、一重のコンプレックスが強すぎたこともあり、「いかに自然かつ大きな目になれるか」を重点的に考えてきたせいで、アイプチ・アイテープコスメに対して試行錯誤をずっと繰り返してきました。

3年間ぐらい様々なアイプチを試しまくって、最終的にはガールズメーカー エタニティアイテープ を貼ってからアストレア ヴィルゴのアイビューティーフィクサーWPを塗ってその後KATEのダブルラインエキスパートで二重線と涙袋を強調することで擬似二重を作るのが、一番目が大きく見えてかつごまかしやすいという結論に至りました。

その結論に達して1年間ほどそのやり方を続けてきたのちに結局二重整形したのですが、その話は今回の本題から逸れるので違うところで書きます。

 

微妙に言いたいことが逸れてきていそうで怖いのですが、要は「これケバくないかな」「これ不自然じゃないかな」というような入門してから新たに発生してきた事象をどう対処するかを考えていきながら「試す」ということがケース(2)の状態です。

 

ケース(2)を完全に対処するには、もちろん新しくコスメを買っていくのも大事ですが自分の判断だけでただ様々なものを「試す」だけでは難しいところなので次ではそれらの問題に対して取り組むための話を2.2の章からしていきます。

 

2.2 「ぶっちゃけ今のメイクどう思う?」って聞ける人に聞いてみる

これを読んでいる方、「自分のセンスではこのメイクは人前に出せるとは思うけれど、他の人から見たらどう映ってるんだろう」って思ったことはありますか。私はたまにあります。

そういう時は、とりあえずお互い色々と気を遣う心配がなさそうな人たち*2にぶっちゃけてもらう方法をとってみています。

これは場合によってはかなり辛口なコメントをされてそこそこ精神的なダメージ(今までの自分のアイデンティティーの崩壊など)を受ける場合があるので、「自分のメイクに気になる部分はあるけれど今は傷つきたくない時期だ」という人にはお勧めしません。多分。

 

先日二重整形施術してダウンタイムも終了した後に、前の目の形を知っていてかつ二重整形したことを知っている人に会ったので「ぶっちゃけ今の見た目はどう思う」と聞いたら、

二重線がはっきりするようになったから前よりメイクが濃いように見える

「その目自体は問題ないと思うけれど、今のままだと目が強調されすぎるからアイライナーしなくていいと思う

すっぴんの方が違和感ない

赤っぽいアイシャドウしていると濃く見えるから薄いピンクでいいと思う

という感じなレビューをされました。(他は全部分かるんですが、「すっぴんの方が違和感ない」という発言は普通は喜ぶべきのはずなのに化粧を評価してもらいたい状態だと微妙にショックがあった)

ただし、レビューをした人の価値観によるものなので「そういったように見えることもある」という風に受け取るぐらいが良いと思います。

今回の場合だと、今の化粧だとそういう風に見られることもあるかもしれないから、もっと違和感のないナチュラルメイクも覚えていこうという教訓が得られたような感じです。

 

人の価値観は皆それぞれなので、この方法が完全に正しいかは難しいところですが、自分のメイクに悩んでる時にお世辞無しの「ぶっちゃけ」を入れてもらうことによって、見えてくるものがあると思うのでやってみると結構面白い気がします。

また、辛辣な「ぶっちゃけ」を受けたとしても、「でも私はこのメイクがやっぱり好きだ!!!」と開き直ることがあってももちろんいいと思います。

人からの印象を操作するためのメイクも大事ですが、自分が好きなメイクをすることも同じくらい大事だと個人的に思います。

 

2.3 Twitterでコスメについて呟く

ここ数年感じていることなのですが、コスメについて悩んでいること・やってみたことを呟くと高確率でコスメが好きそうな人からリプライ(空リプも含む)・いいねをいただきます。毎回大変優良なアドバイスをいただけるので本当にありがたい。共感してもらえることもあるので承認も満たされます。最高の現象っぽい。

最近、どんどん社会人女性のフォロワーさんが増えている(学生から社会人になったフォロワー含む)、みんなコスメに詳しくて本当に強いなと思って眺めています。(もちろん大学生からコスメにめちゃくちゃ詳しい子もいます)

私も早くこの留年大学生活を卒業してコスメ集めが趣味のOLになりてえ……。

 

2.4 デパコス系の店舗でアドバイスをもらう

ちょっとハードルが高く、コストがかかる時もあるのですが、プロの視点からアドバイスをもらえるので、2.2の行動よりもパフォーマンス力が高いかもしれません。

ただ、化粧についての知識が浅い・どこに手を加えたら良いのかわからない時にいくとどういったアドバイスをいただいたら良いのかわからなくなってきてしまい、未だに個人的にハードルが高い印象です。皆さんどうしてますか。

 

それでもとりあえず、まずは実践だと思い、MARRY QUANTに今日行ってみました。

今回は「何を聞いたら良いのかわからない状態」になることは避けるために、正直に「先日二重整形をしたんですけど、一重の時のメイクとは大きく違ってて、どうしても濃くなってしまって困ってます。特にアイシャドウとアイライナーがわからないので、その2点についてもしよければやり方とお勧めの色を教えて欲しいです。」と店員さんに伝えました。

開口一番で二重整形の話をしてくる女、微妙に異常っぽい気がするのですが自分のトークレベルだとそうするしかなかった。

とりあえずその後はデパコスの店舗によくありそうな椅子に座らされてアイライナー(フェルトペンで描きやすいやつ。確かに今まで使ったプチプラコスメにない質感があるようなないような)を軽く引いてもらい、「まつ毛の間を埋めるくらいで大丈夫ですよ」とアドバイスをいただいた。

アイシャドウに関しては、使ってみたい色を聞かれて微妙に困りそうになったので、「濃いピンクや赤にしすぎると濃い印象になってしまうらしい」と付け加えて話したところ、「ナチュラルメイクにするなら茶色メインが良いかもですね」と言われて、

アイオーブナーのFP-06とアイオーブナーのM-05をお勧めされて、アイホールやキワの説明を受けながら実際に試させてもらったところ確かにナチュラルメイク感ある目の雰囲気になったので購入した。*3

f:id:kiryuanzu:20181117232439j:plain

実際、買ってよかったとは思うのだけれど、いかんせん学生からすると少し値段が高いと感じてしまうため、メイクの見た目自体を重視するのなら、人やネットからのアドバイスを参考にしつつプチプラコスメで自分がやりたいメイクを構成していくのがコスト的には優しい気がしている。

 

本当にデパコス初心者すぎて文脈を理解していないだけかもしれないのですが、コスメをどんどん好きになっていくと「○○のブランドのコスメを買って快感に浸る」というステージが存在しているのをなんとなく感じています。

 

私のレベルだと、「デパコスに興味はあるけれど、何も考えずに買ってしまうとコストがかかりすぎるのと、それに相応するリターンがよくわからなくて手が伸ばしにくい」という状況になっているので、コスメ集め自体がもっと楽しくなってお金に余裕があるとそういった欲求が発生する可能性があるんだろうなと思っています。

早く大学を卒業してコスメ集めが趣味のOLになりたい。(2度目)

 

2.5 コスメ好きの人たちのエントリや呟きを眺める

「私が使っているコスメ」系のエントリを発掘したり、Twitterだと「#オタクコスメ」などのハッシュタグを検索することで、お勧めコスメ情報が無限に得られます。

最近読んだコスメエントリは以下の記事がめちゃくちゃよかったです。

plan-j.hatenablog.com

こういった風に、「私が普段使っているコスメセット」を見るとめちゃくちゃ勉強になります。自分が使っているコスメがあるとちょっと嬉しい。

ちなみに、インターネットを適当に眺めていると、ジャニオタや舞台オタの人たちはコンサートにいく時にすごく頑張っておしゃれをする層が存在しているようで、めちゃくちゃコスメに詳しい人が一定層いるイメージが個人的に付いてきています。

実際に、ジャニーズ系のグループが好きでよくイベントに行っている1個下の後輩の子は普段のツイートを見ているとコスメについてすごく詳しそうだなと思うので、アドバイスをめちゃくちゃ聞きたい気持ちになっています。(聞きたすぎて12月に会う予定を作りました)

 

あと、先ほど紹介したTwitterから発掘できるオタクコスメ系の画像ツイートも、おすすめプチプラコスメを知りたい時等にすごく参考になります。後、ネタとして推し作品を紹介画像の一部に挟み込むという芸をやっている人をちょくちょく見るんですが、サブリミナル効果っぽくて面白いです。

 

はてなブログに上がってくるコスメ系のブログ記事を読んでいると、自分がやっているメイクとは別世界すぎる(特に肌周りのベースメイクなど)ので、読んでてよくわからなくなってくることもあるのですが、いつかの参考になると思ってちょくちょく読んでいます。

お知り合いの方々のコスメ記事を読むのも「あの人これ使ってるんだな〜」という気持ちになれて楽しいので好きです。

 

3.まとめ

 そんな感じです。二重整形してから化粧に対する考え方がそこそこ変わってきて、「最低限人前に見せられる顔にするためのもの」から「色々なコスメを試して顔の雰囲気を状況に応じて変えて楽しむもの」になりました

記事タイトルに書いてある「化粧再入門」という言葉ですが、上記のような価値観の変化 によって、まさに「再入門」している感覚で楽しんでいます。

人それぞれ楽しみ方があると思うのですが、多角的に情報を仕入れてから、実際に試して自分の顔の変化を楽しんだり、新しいことを試して顔の雰囲気を変えてみる一連の流れが本当に面白くてハマっています。

というわけで早くコスメ集めが趣味のOLになりたいです。読んでいただいた皆さまありがとうございました。

 

*1:ぶっちゃけ入門といっても最近のプチプラコスメはかなり使えるものがたくさんあるので、それでずっと対応することも可能な感じがあります

*2:親、昔からの友人、よく会う人等

*3:これは余談になるのだが、アイホール色になる白カラーのアイシャドウも試していたので、購入を勧められたけれど、ケチな感情が発生して白だけはプチプラで代用したくなり、「白はもう多分あるので〜」と適当にごまかして購入しなかった。その後、会員カードの再発行の手続きで過去に購入履歴を調べてもらう場面があったのだけれど、3年前くらいに本当に同じ白のアイシャドウを買っていたことが発覚してミラクルかよと思った。ただもう買ったのが前すぎて、処分しているか下宿先or実家の奥底に眠っている可能性がある。

パーティを主催とか参加したりして最終的に川に入ったら風邪を引いてる

桐生あんずです。タイトルで完結している話です。

書き溜めてるネタがたくさんあるの色々と記事を投稿したいのですが、まずはリハビリがてらに最近の日常の話を書きます。

 

1,パーティを主催した

先週の金曜日はサクラ荘の毎月恒例パーティの企画者になってパーティを主催していました。

パーティ当日の1週間前にみんなで試作会をして本番での調理方法を確認しあったり、買い出しのスケジュールを組み立てたり、9日間ぐらいで開発したサクラ荘周りのイベントを管理・参加受付できるWebサービスをリリースするなどしていました。

結果的に30人程度の方が遊びに来てくれて、以前からパーティの幹事をしていた子からも「結構人が来ていた方だと思う」と言われたので、成功したんじゃないでしょうか。よかったです。サークラ同好会やシェアハウス界隈、私の知り合いのプログラマー界隈の人も遊びに来てくれて嬉しかったです。参加してくださった方ありがとうございました。

2,パーティに参加した

土曜日はid:hitode909さんとid:corinyouさんの結婚パーティに参加させていただきました。

会場にはインターネットで関わったことのある方や見たことのある方が沢山参加されていて、パーティ中は色々な方とお話しできて楽しかったです。

パーティ中は、お祝いコメントのVTRで様々な方が登場されていたり、3次会でLTが行われて昔の思い出を語る方が何人もいたりで、お二人が本当に様々な方に愛されていることが伝わってくる結婚式で本当に素敵でした。

本当に楽しかったなあという余韻がずっと残ってて3日経った今でもパーティの時の写真を見返して嬉しい気持ちになっています。これからも末長くお幸せに!

 

余談 

Googleフォームの「新郎・新婦との関係」でどう書いたらいいかめちゃくちゃ悩んだ結果「インターネット」と書いたら、名札にそのまま書かれていてビビりました。

f:id:kiryuanzu:20181017224001j:plain

他の人たちは普通に「新郎の同僚」や「新婦の友人」と書いていて変なこと書いたんじゃないかと不安になっていたら、何人かの人も私と同じく「インターネット」と書いていてホッとしました。よかった。

 

3,川に行った

結婚パーティーの次の日は、なぜか人々が鴨川に集結していました。起きた時適当に呟いたらいとおちゃんから「川」というリプライが届いていて、気がついたら体が川に行くように動いていました。

 川では、結婚式で会った人々と再会したり、ハロプロの音楽がかかって幸せな気持ちになってみんなで踊りだしたり、結婚式に参加した方のお子さんがやってきてみんなが吸い寄せられて微笑ましい光景が完成するなどがありました。あと一瞬だけ川に入りました。

その後は、DEN-EN(2日連続3回目)にみんなで行って、昔からいるインターネットの人とお話ししたり、同年代エンジニア女子の子とワイワイするなどしていました。

 

終わった後はカラオケに行って、濃密な2時間を過ごしていました。情報量が多すぎて書ききれません。

 マジで凄まじい会でした。

4,風邪引いた

月曜日から、頭がぼーっとする感覚と妙にしんどい感覚が続いてたのですがプログラミング勉強会とパーティの反省会を行う日だったので頑張ってフロントラインに出向いていました。

ただ、やっぱりそれが致命傷だったのか火曜日は朝から完全に風邪の症状になっていて、それでもずっと楽しみにしていた勉強会の日だったので頑張って外に出たら、完全に終わりになってしまい引き返して病院で薬をもらって今の状況です。

 川に入って数日後に風邪をひいてるの、漫画っぽくてなんか恥ずかしいですね。でも川に行ったのは楽しかったです。

 

とりあえず頓服を飲んで熱が下がって元気にはなってきています。でも頭痛と鼻水と咳が止まらなくて辛いです。早く本調子に戻りたい。

次の記事はサクラ荘Webサービスの設計話か誕生日の話について書こうと思います。

 

Ruby技術者認定試験Silverに合格したので勉強法まとめと感想

桐生あんずです。Ruby技術者認定試験Silverに合格したので勉強法や試験勉強を通して得たことなどを書いていきます。

 

 

1,Ruby技術者認定試験を受けた理由

Ruby技術者認定試験」とはRubyアソシエーションという非営利団体が実施しているプログラミング言語Rubyへの知識や実力を測る認定試験制度です。

www.ruby.or.jp

SilverとGoldに分かれており、Silverは「Rubyの文法知識、Rubyのクラスとオブジェクト、評文のライブラリの知識について」、Goldでは「Silverで求められる範囲(文法、オブジェクト指向、組み込みライブラリ、実行環境など)を更に掘り下げた知識に標準添付ライブラリ知識やアプリケーション設計に必要となるクラスやオブジェクトに関する知識」に関する実力を測るものです。(公式サイトから抜粋)

 

なんでいきなりこの資格を取ろう!と思ったかというと、今年の6月にあったRubyKaigiに参加し様々な発表を聞いてみてもっとRubyの言語仕様や内部構造をもっとちゃんと理解したいと思ったのと、同年代の子達がGoldまでちゃんと取っているのをみて凄いなあと思ったので私も取ってみたいと思ったからです。まあ羨ましかったんですよね。(下の記事にそこらへんの詳細が書いてあります)

kiryuanzu.hatenablog.com

というわけで夏休み中の時間のあるうちに勉強して受験することにしました。

2,勉強法

試験の1ヶ月〜2週間前は、とりあえずRubyKaigiの出張本屋さんで買った公式の合格教本を斜め読みしていました。過去問をやる前に文中の教材ページは全部目を通した方がいいと思い込んでいましたが今思えば非効率的だった気がする。

[改訂2版]Ruby技術者認定試験合格教本(Silver/Gold対応) Ruby公式資格教科書

[改訂2版]Ruby技術者認定試験合格教本(Silver/Gold対応) Ruby公式資格教科書

 

試験日10日前ぐらいになってから、そろそろ過去問をやらないとマズいのではと思い始めたのでネットで落ちている過去問を探して解いたり公式の合格教本のSilver基礎問題30問+演習問題50問を解く活動を始めました。

 

・使った教材一覧

Rubyがミニツク(Ruby技術者認定試験Silver対策問題集)

ネットで無料公開されているRubyの学習サイトです。

公式の問題集ではありませんが、様々な問題が用意されていて難易度も後半になっていくにつれ上昇していくので良い教材だと思いました。特にドリル5では試験でよく出てくるFileクラスやDirクラスの問題を中心に取り扱っていて勉強になりました。

あと4択クイズ形式のWebアプリケーションなのでスマホからでも解きやすくて電車の中でのスキマ時間中によく解いていました。(回答時のUIがちょっと見づらい部分もあるのが気になりますが)

公式模擬問題集

gistで公式の模擬問題集が公開されています。

最初に紹介したミニツクと比べると比較的容易な問題が多い印象でしたが、本番ではこの模擬問題集と似た形式の問題がそこそこ見られました。最初に答えを見ずにやってみて自分の実力がどれくらいなのか測ると良いかもしれません。(自分の場合は確か86点ぐらいでした)

公式の合格教本(基礎問題30問+演習問題50問)

公式で出されている問題集ということもあるのか、本番の試験の問題はこの本で出てきた問題の雰囲気と近いものが多かった印象でした。何回やっても損はないと思います。間違えた部分は該当するリファレンスの部分を読み込んで理解を深めるのを繰り返すのをやるとかなり効率的だと思います。

この教材のリファレンスもよく読み込んでいましたが、逆引きRubyもよく眺めていました。試験直前には家にあったパーフェクトRubyも引っ張り出して覚えることの多いFileクラスの章やTimeクラスの章を読み込んでいました。

 

改訂2版 パーフェクトRuby

改訂2版 パーフェクトRuby

 

 

勉強期間中にネットで合格体験記のエントリを巡回してみたところ、私と同じようにこの3点の問題集を回して試験勉強をしている方がかなり多かった印象を受けました。1発でちゃんと受かりたい方はこの3点を重点的にやることが大事だと思われます。

 ・頻出問題の傾向

過去問を解く内に「あっこういうタイプの問題がよく出てるな」と気付いてきたのでシンプルにまとめておきます。

・Stringクラス、Arrayクラス、Hashクラスまわりのメソッド 

・論理演算子の使い方(特に||や&&について聞かれることが多かった印象)

・クラスとインスタンスや、モジュールの動きやオブジェクトの所属するクラスを問う問題(superの使い方などがよく出る)

・ファイルの読み書きに関するもの("a","a+","r","r+","w","w+"の違いをちゃんと理解しているかなど)

・Timeクラスのメソッド(strftimeメソッドはどんな処理を行うものなのかなど)

・同じ動きをするメソッドについて(mapとcollect、selectとfind_all、findとdetectなど)

・!がついていない破壊的メソッドについて(concat,shift,unshift,pop,pushなど)

受ける方はこれらの内容を重点的に調べて学習していくのがオススメです。

・参考にしたサイト

リファレンスサイトを中心に眺めることが多かったですが、特定のメソッドについての解説や、Rubyについての小ネタをまとめたもの、知っておくとちょっと面白い情報などもちょくちょくリサーチしていました。

www.namaraii.com

リファレンスサイト。すごく見やすくて便利でした。

maeharin.hatenablog.com

最初はこのメソッド群に対しての扱い方に混乱していたのですが、これを読んでスッキリしました。

qiita.com

私と同じでRuby技術者認定試験Silverを受けた方の記事。!のつかない破壊的メソッドを一通り眺めたいときにすごく便利でした。

qiita.com

配列の抽出・検索を行うメソッドについて問う問題がかなり多いのでこういった情報がまとめられているとすごく助かります。

知って得する!55のRubyのトリビアな記法

こんなメソッドもあるのか〜と色々勉強になりました。betweenメソッド良いなーと思ったのですが確かにcaseで代用できちゃいますね……。

map と collect、reduce と inject ―― 名前の違いに見る発想の違い

同じ動きをするメソッドについて名前の違いに見る発想の違いをまとめたもの。手続き型言語関数型言語、どちらに沿っているかどうかということですごく興味深かったです。私もそろそろ関数型言語をちゃんと触ってみたい……。

 

3,合格して得たこと・思ったこと

周りにいる日常的にRubyを書いている人たちを見てると、別にこの資格がなくてもバリバリコードを書けている人はたくさんいるので、「この資格を取れば技術力がグッと上がる!!」みたいな期待はあまりなかったのですが、Ruby歴1年ぐらいのひよっこ学生エンジニアの自分の場合は勉強してみる価値は十分あったんじゃないかなと思いました。

業務中ではRailsを主に触っていて、雰囲気でRubyを書いている感が否めなかったのですが、この試験の勉強を通してRubyのクラスやインスタンスの仕組みやメタプログラミングについて、どんなクラスやメソッドが用意されているかなどを改めて包括的に知ることができたのでRubyの仕様に対して以前よりも具体的なイメージを持つことができるようになったと思います。この経験を糧にして今後コードを書いていくのが楽しみです。

といったように、得られたものはあったと感じているので、業務でRubyを触り始めたけどイマイチよく掴めない方や、Railsで個人サービス開発をしているけれどRubyに対してちゃんと理解できているか不安な人はこの試験に向いていると思います。

株式会社万葉さんも新人研修にRuby技術者試験Silverの受験を組み込んでいるとのことですが、新人Rubyエンジニアの方とはかなり相性の良い試験だと思ったのですごく納得しました。

 

4,まとめと今後の展望

6月のRubykaigiの時に立てた「苦しんで覚えるC言語」の読破とRuby技術者認定試験に挑戦するという二つの課題を達成できたので嬉しいです。

この流れでGoldの方も受けた方が良いと思ったので3週間後の10/5に試験をセッティングしました。「メタプログラミングRuby第二版」をそれまでに読まないとだ〜〜。この流れでどんどんRubyについて深く知っていけそうで楽しい。

今のところ3章まで読んでいますが試験勉強が功をなして書いてあることの意味がちゃんと分かって嬉しい。家に置いてあるEffective Rubyも合わせて読みたい。

 

メタプログラミングRuby 第2版

メタプログラミングRuby 第2版

 

 

Effective Ruby

Effective Ruby

 

 

ただ、受かったとはいえSilverの点が予想よりも結構低かったのでそこは反省した方が良さそう。Goldの方はギリギリ合格にならないように頑張ります!!!

そんな感じです。

 

京都でプログラミング勉強会を2ヶ月程運用し続けていて思ったこと

桐生あんずです。タイトル通りのお話です。

1, はじめに

6月の始まりくらいに「プログラミング勉強会を開いてほしい」という声を友人から受け、色々面白そうなのでやることにしました。気が付けばもう8月に入って、運用方法も定まってきたのでどんなことをやっているか紹介していきたいと思います。

以前から「プログラミングを勉強したい/Webサービスを作ってみたいけど、どう進めたらいいか分からない」という相談を複数の友人から受けており、個別に対応していたのですがそういった人たちを一つの場所に集めて私が以前参加していたid:hidesysさん主催の「1ヶ月でWebサービスを作る勉強会」のような座学と実習を交えたやり方で進めてみたら私でもうまく進められるのではと思い、こういうことは何でも早い方が良いので6/8に初回の講座を開き、始動しました。

2, 基本的な流れと運用方法

 ・講座内容

私がある程度教えられてかつ、参加者側が作りたいもののイメージが掴みやすいやり方を考えた結果、

1, RubyFizzBuzzを書いてもらうなどしてプログラミングの基礎的な流れを掴んでもらう

2, HTML/CSSを学習してもらってオリジナルの静的サイトをマークアップし、パブリックに公開するまで行う(AWS S3で静的ホスティングを行う)

3, ProgateのRailsレッスンやRailsチュートリアルを毎週課題として出しながら、作りたいWebサービスをアイデア出ししてイメージして勉強してもらう。最終的にはオリジナルのWebサービスを開発・完成。

という流れでいくことにしました。

1では私が作ったスライドを見てもらいつつ実際に簡単なコードを書いてもらってプログラミングがどんなものかを知ってもらいます。

2ではHTML/CSS(余裕があればJavaScriptも)について簡単な概要を説明した後、自分でアイデアを出してオリジナルのホームページを作る課題を1~2週間の間でやってもらっています。こちらで個別の教材は用意せず*1、おすすめのリファレンスサイトをこちらで教えたり、参加者各自でHTML/CSSの入門書を買ってもらい基本的に一人で進めてもらいます。

定期的にコードレビューを行って加えた方が良いところや変えたら面白そうなところなどをアドバイスしています。

3の段階は最近始まったところですが、参加者の学習状況によってRailsチュートリアルかProgateかを選んでもらい、毎週1~2章分やってもらうようにしています。一から全部やってもらうのは特にRailsチュートリアルの場合だと大変だと思われるため、Slackの方で専用チャンネルを作って質問を随時受け付けたり、章ごとの注目ポイントについて私がまとめるなどしています。

最終到達目標は「オリジナルのWebサービス開発を行う」と設定しているので、Railsの基本を勉強してもらいつつ実際に集まる際にはどんなサービスを作ってみたいか・どう作っていったらいいかをヒアリングしてサービスのアイデア書き出しやER図を書いていくことなどを一緒にしていこうと考えています。

そんな感じの流れで2ヶ月続けています。上記には書いてはいませんが、勉強会の時間中にRailsGirlsガイドのハンズオンを行うといったこともしてみました。ただ、コーチ1人と参加者5,6人はかなり大変だったため、もしRailsGirlsの教材を使う際は参加者の学習状況に合わせてリモートで個別に質問対応するといった方式を取っています。

ちなみに開発環境に関してはWindowsの方はAWS Cloud9、Macの方はターミナルで基本的に進めてもらっています。

 

・場所

現実で集まれる場所がないと始まりませんよね。大変運が良いことに、知り合いでオープンシェアハウスを運営している方がいて、勉強会参加者の何人かがそこの居住者ということもあり、そこを使わせていただけないかお願いしてみたところ快く承諾してくださりました。ということでそこに集合してみんなでPCを出し合って活動しています。

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勉強会場所として貸していただいているリビングが宴会場と思えるぐらい広い上に大きめなテレビもあるのでそこにHDMIケーブルを繋げてPCの画面を写すことができ大変ありがたいです。もちろんWi-Fiもあります。

・活動時間

できるだけ週一で集まった方が良さそうと思い金曜日の19時~21時に行っています。終わった後も雑談したりゆるくコードを書いたりしながら終電までゆっくりしています。近所のスーパーに半額以下の値段になったお惣菜をみんなで買いに行くこともあります。

・情報共有ツール

 情報共有方法は、日程やリマインドに関してはLINEのグループチャット、講座内容のまとめや個人のアイデア置き場はScrapbox、技術に関する質問対応・アドバイス・雑談に関してはSlack、といったように使い分けています。

3, 大事にしていること

・プログラミングによる物作りの楽しさを知ってほしい

参加している方の中には、「IT系のアルバイトや就職活動のために勉強してみたい」といった方も何人かいられるのですが、個人的には「そういう話は一旦置いといてまずはプログラミングの楽しさとか物作りの面白さとかアウトプットした時の快感さを知ろうぜ!!!」ということをやりたいのを最初に伝えました(私が勝手に言っているだけという部分もあって基本的に考え方は自由ですが)。

 

まずは、オリジナルでWeb制作を行う楽しさをできるだけ知ってもらいたくて最初の個別課題として上記に書いた通りオリジナルの静的サイトを作ってもらうことにしました。

結果として、自身が運営しているVtuberのHP*2や、自分の絵を紹介するHP、昔作った厨二病的なものをHPにまとめてみたいという人など、多種多様で面白い感じになっています。私も自分のインターネット活動のポートフォリオサイトを作りました。*3

そんな風に今後も物作りの楽しさが分かるような実践型の取り組みができたらと考えています。

 

・参加者の学習状況に合わせて柔軟に対応する

参加者は、以前から授業や本でJavaPythonを触った経験のある人、Progateで入門的なことは触ったことがある人、プログラミング自体まだ触ったことがない人など、様々な人がいます。

最初はスライド講義&簡単な実践学習の方式で行っていましたが、「既にある程度の知識がある人たちに初歩的なことばかり座学で教えるのはちょっと勿体無い、それでも基礎的なことをこれから勉強すべき人たちをちゃんと大切にしなければ…」などと色々考えてみて、週一で個人のレベルに合った課題を毎回出す方式を取り入れてみました。

Progate、実はちゃんと触ったことはなかったのですがこれを機に触ってみたところこれは初学者の教材として相性が良さそうだなと思ったので始めたての人にはこれをやってもらいつつ、先ほど話したオリジナルの静的サイトに取り組んでもらっています。

進度が早い人にはRailsチュートリアルを最初から触ってもらっている流れを取り入れてますが、ただやるだけだと厳しそうなのでSlackやリアルで集まる日に重要ポイントや解説などを行っていく必要があると思います。今のところSlackで#rails-tutorialといったチャンネルを作ってそこで重要ポイント情報を流して質問対応を行っている状態です。

今後も新しい人が入ってくる可能性があるのでその度に柔軟にアドバイスできたらなーと思います。

 

・コーチ側が教える立場に満足しないようにする

 プログラミングスクールで3ヶ月ほどバイトしてた時期があるんですが、そこだとカリキュラムの内容に沿って教えるだけで満足して自分で何かを新しく得られない状況に陥っていた部分があったので、それは絶対に繰り返したくないなと思いながらやっています。

今の所、一緒にオリジナル静的サイトの課題に取り組んでオリジナルのポートフォリオサイトを作ってみたり、新しいWebサービスのアイデアを練ってみるなどして自分も物作りを楽しむ流れを作って実際に楽しんでいます。

 

4, やっていて気付いたこと・得られたこと

・基本的には個人で取り組んでもらう感じでも割と大丈夫

参加者が勉強熱心かつ調べ上手な人が多いおかげなのか、割とみんなちゃんと自分で課題をこなしてくれて何か作ってきてくれています。すごく良い振る舞いだなあと思うのでその度にめちゃくちゃ褒めています。

何か作ってきてくれた際には、「ここはこうした方が見栄えがよくなるかもしれない」「せっかくここまで作ったんだし、独自ドメインと独自SSLも実装してみたら面白いからやってみようか」と言った風にコードレビューやアドバイスを行う流れを作り、参加者が更に良いものを作れるようなコミュニケーションを行っていくことで参加者の学習を支援しています。 

 

 

・勉強したいことを一緒になって楽しむこともできる

私が今企画している勉強会自体はRailsWebサービスを作ろうという内容のものですが、参加者の中に機械学習にも興味のある人が多かったため、夏休み中は勉強会がある日の15時から機械学習の入門勉強会もやることになりました。今週からスタートする予定なので楽しみです。

 以下の本を使いながら実践的に学ぶ予定です。 

 

・自分のためにもめちゃくちゃなる

 実際のところ、人々に教えるという取り組みをやってみると予想以上に得られるものがあります。

教える側に立つことで、改めて基礎的な話に振り返ってちゃんと細かく教えられるぐらい復習をしてみたり、教える際にどういった教材が使えるだろうかと模索しながら実際に使えそうな教材に改めて触ってみたり、質問で自分がまだぶつかったことのなかったエラーについて聞かれてこういう現象もあるんだなあと勉強になるなど色々得られています。

また、周囲が物作りしている姿を見て自分も刺激されて何か作りたい気持ちに駆られ、実際に何か作ることができたりと、モチベーションアップの効果にもなっています。

上記のように、参加者と一緒に機械学習を触ることも始められたりと、勉強会を始めていなかったらやっていなかっただろうなあという出来事もあります。

 

5, まとめ

手探りで運用を開始したプログラミング勉強会ですが、思った以上に参加者の方々が積極的に学習に取り組んでくれて何か物を作っている姿を見るとこちらもすごく楽しいし、私も頑張って勉強していこうと思えるので始めて良かったと思います。(みんな吸収力の高い人たちばかりなので何もしていなかったら追い抜かれそう……)

 

また、勉強会を続けて1ヶ月経った際に気付いたことがあります。

講義中、サンプルコードやチュートリアルをただ触らせて終わるのではなくて、その後参加者が自主的に動けるような流れを作って、自分が作りたいものに関する知識の学び方を身につけてもらうことがすごく大事ということです。

 

という気付きもあり、今現在は課題としてネットに公開されているチュートリアルをやってもらいつつも、自分が作りたいもののイメージを見据えて実際に取り組んでもらい、こちらはアドバイスをし続けることで支援していくという方式を取っています。

よく考えたらプログラミングってつきっきりで教えてもらうものではなく、自分で進めて得ていく局面が多いものだよなあと改めて気づかされました……。

教える側がやることとしては、主に学習方法のアドバイスやオリジナルのものを作り方のアドバイスやコードレビューなのかなと今は考えています。あとは、エラー文の読み方やデバッグの流れについてももうちょっとしっかりと教えていきたいです。

 

まだまだ始まったばかりですが、参加者がオリジナルのWebサービスを完成できるよう応援していきたいです。そして私も新しいWebサービス作るぞ!!!

そんな感じです。楽しい活動だと思うので今後も良い感じに取り組んでいこうと思います〜。

*1:コストがかかる(めんどくさいから

*2:https://nugum.net/

*3:今週中にはパブリックに公開したい……

「どもる体」(著: 伊藤亜紗)を読んで思ったこと

 

 

どもる体 (シリーズ ケアをひらく)

どもる体 (シリーズ ケアをひらく)

 

 

5月の後半に出た本で、ずっと気になっていたのだけれどなんとなく時間が取れなかったり近所の書店で探そうとしても見つからなかったので今日になるまで読むことができていなかった。もう電子書籍で読んだ方がいいな、と思って医書.jpにアカウント登録して電子版を購入してみた。

本書で印象的に残った話

 本の大まかな内容としては、「当事者へのインタビューを行いつつ、吃音のメカニズムと向き合い方を身体から探って捉えていく」といったものだ。具体的には、吃音の原因、人間の言葉の発生のメカニズム、連発から難発へ、難発から言い換えへの転換の心理状態、本書に登場する当事者たちの吃音への向き合い方などについて書かれている。

吃音治療のメソッドが書かれた医学書ではなく、吃音のメカニズムを理解しつつ当事者たちがどう吃音を捉えて行動しているかを分かりやすく考察されている。

中でも、吃音のメカニズムとして「身体がコントロールを外れた状態」にあって、自分の言いたいことが頭の中にあっても発声を思い通りに行えない状態に陥っていると説明されているのがすごく腑に落ちた。

吃音はいわゆる連発と呼ばれる、「たまご」と言いたくても「た、た、た、たたまご」と最初の言葉が何度も出てきてしまう状態から始まるとされている。

その状態に対して恥ずかしさを強く覚えたり、コンプレックスを強く感じるようになると「難発」といった、「……っ、……っ、たまご」と「連発」をできるだけ避けて言葉が出なくなる状態がしばらく続きやっと言葉が出る話し方に移行する。この状態になるととてもストレスを感じさせられる状態になると書いてあって、ちょっと共感する部分があった。

その次に、「言い換え」とされる、「たまご」が言えないために別の言葉(例えば、「鶏卵」という言葉が使えるだろう)ですぐに言い換えて吃るのを避けてコミュニケーションを円滑に図る行動に至るようになる。また、言い換えをする際はすぐに発話できるように頭の回転を高速化させて0.0001秒単位で言い換えの言葉を思いつく作業を頭の中で行なっている人もいるとのこと。

この流れに関しては、ネットに置かれている様々な文献で述べられていて多少納得はしながらも「本当にそうなんだろうか」と今まで思う部分があった。だけれど、本書では心理状態と振る舞いを細かく分析しながら連発→難発→言い換えの流れに至る過程が述べられていて大変分かりやすかった。

また、吃音を回避する手段として普段とは違う自分として演技して振舞ったり、メトロノームを使ってリズムをとって発声するといった行いを模索している当事者の人々について書かれていたのが興味深かった。実際にそれで完全に克服できるかは難しいところで、特定の人と会話する時に吃ってしまったり、中々うまくいかない状況が存在するとのこと。

「緊張しているわけではないんだけど特定の人と話すとなぜか吃音がよく出てしまう」といったシチュエーションに関してはすごく分かるものがあった。そういったことが起きるとその人といると緊張しているように相手に思わせていそうで、申し訳ない気持ちになってしまうというのもすごく共感してしまった。

また、吃音について意識しすぎて、言い換えや演技を行うことで普段の自分が出せなくなってしまう、どちらかが本当の自分かわからなくなってしまうことについて「二重スパイ」現象として説明されていたのが面白かった。

その現象から逃れるために「言い換え」をやめて多少変でもいいから「連発」をしてもいいと思うようにし、精神的に負担をかけずに生活を考える当事者の話も興味深い一方で、「言い換えをする自分もまた自分である」だと考える当事者もおり、皆吃音の克服に対して様々な対応を取っていることが最後の前の章と最後の章で言及されていた。

 

吃音は「身体のコントロールが効かない状態」から起きうるものだと考えられるが、吃音を気にしすぎることで、難発や言い換えを行なったり演技を行うような、所謂「乗っ取り」といった状態の流れがあることが本書を読んで強く実感させられたのだけれど、「どこまでいっても言葉がうまく出ないことに自分を振り回されまくるのって身体的にも精神的にも相当負担デカくないか……?」と一応自分も当事者の身でありながらかなり引いてしまった。それが日常的になってるから否応なしに適応しなきゃいけないのだけれど。

上記の本書に書かれた印象的な話を思い返していくと、吃音の症状は表面的には言葉が出ないといったものだが、総合的に捉えていくと吃音症とは「自己との乖離」を擬似的に引き起こし続けるものなのではないかと考えるようになった。

 

自分の吃音について

私も小五の頃から吃音がある。なんでそうなったのかはよく覚えてないけれど、いつの間にか連発が出るようになって、上記の流れ通りに難発が出るようになり言い換えをするようになって今に至る。

吃音についてからかわれることが多かった中学時代が一番症状が顕著に出ていた記憶があるのだけれど、高校に入ってからじわじわと克服が進み、自分に対して自信がつくスキルが得られたり、吃っても気楽に話せる友人が増えていったことで、ある程度吃る癖は残っても「話せる時は話せるし吃る時は吃るものだから色々考えすぎても仕方ないな」と普段考えるぐらいにはなった。*1

そんな風に捉えるようになってはいるけれど、実際のところ未だに現実の場で自分の吃音について話すのも話されるのもまだちょっと苦手です。話す時は基本的に空気が微妙に暗くなるし、話される時はどう反応を返したらいいか分からなくなるからだと思う。また、許容はしつつあるけれど、多分まだある程度のコンプレックスになっているのだと思う。

本書を通して、自分の吃音のことも意識して共感しながら読むことが多かったのだけれど、一方では実際のところ「体のコントロールが効かない」という土台は一緒でも、吃る頻度が全く違ったり、吃音に対しての捉え方が違ったりで、もし本に登場されている当事者の方々と実際にお会いできたとしても強い仲間意識が湧くといったことはないかもしれない、と感じている。

本書の中で当事者の一人として出てくる京都大学卒の八木智大さんとお会いしてお話したことが実はあるのだけれど、彼の吃音の傾向と対策方法と私の吃音の出方は全く違うように思えて、確かに医学的には同じ「吃音症」として診断されるのだとしても「同じ辛さと悩みを持った人」と感じられることはあまりなかった記憶がある。

なので、皆それぞれ、自分一人で自己の吃音と向き合って精神的な負担を減らしたり、克服していく道しかないのだと思う。

でも、自分以外にいる一個人の吃音者と関わることである程度の知見は得られると思うので、本書において「演技」について強く興味関心を持たれている当事者として描かれていた東大スタダリングの山田舜也さんとは一度お話をしてみたい気持ちになりました。

 

まとめ

全体的に自分との距離感が近い本であったので多少学術的な話が多めではあっても理解しながら読めたと思います。

読み終わってからすぐに「あっこれは感想書きたい本だな〜」と思って本を読んでからすぐにPCに向かって無我夢中に感じたことを書きちらしてしまいました。

デリケートな話題だとは思うのである程度真面目に書きましたが、この本を読んで吃音を客観的に捉えながら素で思ったことは「えっなんで人と話すためだけにこんな言い換えとか話しやすい演技とか毎回めんどくさいことずっと考えさせられなきゃならないんだ!?!?!?よく考えたらめっちゃだるくないか!?!?」ということでした。

吃音と約10年ぐらい付き合うようになって無意識にそのようなことをやっていましたがよく考えたらめちゃくちゃだるいしすごいし頑張ってますね。(褒めてくれる人がいなそうなので自分で褒めちぎる)

そういったストレスから逃れるためにも本書では「二重スパイ」の状況から逃れて自分から敢えて吃ることを避けないで、自分に負担をかけずに生きることを選ぶ人がいることも納得しました。

自分の吃音の向き合い方は今後も変化したりしなかったりだと思いますが、できるだけ吃音のことを考えてもだるくならない生き方を考えられたらいいなあと思いました。そんな感じです。

 

おまけ

本書の著者である伊藤亜紗さんが公開中の「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」のレヴューをされていました。というか、今日この記事を発見して「早く『どもる体』読まなきゃだな」と思い本書を読んだのでした。

wired.jp

この記事では、「どもる体」を持った志乃ちゃんの周りにいる人々、所謂「どもられる体」の人たちの振る舞いについて言及されています。

人が吃っている姿を見て色々な対応をする人が世の中にいると思うんですが、「落ち着いて」「ゆっくり話して」と気にかけてくる人や、どもる姿を見て面白がってツッコミを入れる人もいたり、本当に色々な人がいると思います。

よく吃る側からみて「そういったことを言われるとちょっと傷つく」みたいに思うことが時折あります。でも、よく考えたら「どもられ」る人々はどもる人と関わるたびに普段あまり行われないコミュニケーションの場に遭遇しているとも言えるんですよね。

だからこそ、そんなイレギュラーな状況において完全な正解のコミュニケーション対応を常にできる方が難しいし、それに対して考えすぎてしまうのも良くないな、と最近思うようになりました。

この記事でも述べられてますが、そもそもこれらのコミュニケーションに完全な正解はないんですよね。皆人それぞれ言われて気にしないことと傷つくことがある気がするし、突き詰めていくとそれは吃音の枠を越えた話になってくるのだと思います。

 

志乃ちゃんは自分の名前が言えない」、原作が本当に好きなので早く映画見に行きたい。京都だと、京都シネマで8/18~に上映開始とのことです。(宣伝)

 

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

 

 


*1:これは、症状の度合いというよりは自己の吃音に対する捉え方が変化したとも考えられる

ゆるゆるライフハック第二弾 −生活習慣を色々改善してみる−

桐生あんずです。タイトルの通り今回は生活習慣を色々変えてみたお話です。

下が第一弾の記事です。ここでは部屋の中で役割分担を決めてみた話について書いています。

kiryuanzu.hatenablog.com 

 

変えたいこと

私は結構ふとした時に忘れ物をすることが多いです。また、よくあまり考えずに目についたところに物を置いてしまって忘れたり行方不明になってしまうケースが多いです。

例えば、カバンを持たないでコンビニに行った際に、財布や家の鍵をカウンターに置いたまま帰りそうになったり実際忘れて店員さんに届けてもらったことが何度かありました。あと逆に商品やお釣りをもらわないまま帰ってしまいそうになることもよくあります。

もう一つ例を上げると、家の中で大事な物が行方不明になる事件が発生しやすいです。帰った時、家の鍵をこたつの中になぜか入れてて探すのに10分かかって家を出るのが遅くなることが冬に頻発します。同じようにクッションの下になぜか置いていたりよくわからない場所から発掘されることがちょくちょくあります。

そういった不注意現象が多発しているので、どうにかして事前に防げないかと思い色々対策を考えて実践してみました。

以下が実践内容です。

1, 部屋の床に物を置かないようにする

とにかく床には絶対余計な物を置かないルールを実装してみました。床にゴミや本、大学のプリントなどの小物類は、ちゃんとすぐに処分したり本棚にしまったりファイルに入れておくようにしました。

特にスマホはよく使うわりに適当に床に置いて探すのに5~10分かかるようなことをしてしまうので、テーブルの上に置くようにしました。

また、ベッドの上にもよくメガネやスマホを適当に投げて探すのに時間がかかるので、このマイルールを適用して余計なものを置かないようにしました。

やってみた結果

めちゃくちゃ効果がありました。今まではつい部屋の掃除を怠ると本や大学のプリントやペットボトルが散乱してしまう悲惨な状態が発生していたのですが、このマイルールを意識するだけで部屋がめちゃくちゃ綺麗になります。スッキリしすぎて怖いレベルです。

「そんなにずっと意識してるとめんどくさいんじゃ?」みたいな意見もありそうなんですが、小学生の時によくやっていた「白線からはみ出したらゲームオーバー」みたいな遊びの感覚で物が落ちてるのを目にしたら条件反射で捨てたりテーブルにすぐ置くといったように身体に染みつかせていくと意外と癖になっていきます。

癖になりすぎて、知り合いのシェアハウスのリビングでゴミが散乱しているとすぐに掃除を実行してしまいたくなる身体になってしまったのはやりすぎな感じな気がしますが…。

応用編

これを応用して「自分の持ち物は使う必要がなかったら適当な場所に置かずすぐカバンにしまう」というマイルールを実装して、大学や友人の家等で実行するようにしたら、ものを忘れそうになることが極端に減りました。身についてくると「こんなところに置いてるのヤバいのでは」といった切迫感が発生して自然に身体が動くようになってきます。

 

2,重要な物は定位置に置く

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元々ベッドの横にあった棚を玄関スペースへのドアのすぐ横に置いて、そこに鍵やバスの定期券を必ず置くようにしました。出かける時にはここを確認して忘れないようにし、帰った時はそれらの重要物を定位置に戻すルールを作りました。

やってみた結果

これもかなり効果があって、鍵と定期券を忘れることが全くなくなりました。今までは適当に置いていたせいで探すことになるタイムロスがあったり、「ちゃんとカバンに鍵入ってたっけ」と確認してつい手間取ってしまいがちだったのですが、ここに置くことであるかないかをすぐ判別できるようになりました。いい話。

 

3,重要なものはポーチに集めて入れておく

上記の2つのマイルールを作ったことである程度のことは改善されてきました。だけど、外で重要物を扱う時にまだ心もとない感じがありました。

普段はリュックサックで行動しているのですが、それに加えて小さなポーチを下げてみることにしました。

実家で買い物をしていた時に手頃な見た目でしかも1900円のものを見つけたので、まずはものの試しということで買ってみました。

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この中に、財布やスマホ、定期券、自転車の鍵などすぐに使うことのあるような重要物をとにかく突っ込んでみます。

やってみた結果

最初はどうなるか不安でしたが、思った以上に生活が向上しました。何が楽かというと、リュックサックだと会計の時に財布を取り出したり、バスで定期を取り出す時にも一手間かかるのですが、ポーチの中に入れておけばすぐに手が届くし、使った後もすぐしまうことができます。

不注意を防止することにももちろん役立っていると思いますが、それよりかは外で行動する時にスムーズに動けるようになったのがかなりのメリットだと思います。

ただ一つデメリットがあります。

見た目がダサくなる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

他にやってよかったライフハック

・Todoistでタスク管理

別にTodoistの回し者ではないのですが、Todoistでタスク管理を始めてみました。

https://ja.todoist.com/tour

タスクを「仕事」「プログラミング」「プライベート」といったように振り分けて管理することができるのがすごく便利。しかもPCとスマホ両方で使えます。

今まではiPhoneに元々入っていたリマインダーアプリでしのいでいたんですが、さすがにそろそろ限界な気がしていたのでこれを機に導入しました。当たり前ですがとても便利。*1

・B5ノートを一冊だけ用意してアイデアや仕事の細かいフローをメモする

生活習慣を直していくために色々本を読んでいたんですが、このライフハックが紹介されていて結構いいなーと思って実践することにしました。

今まではアイデアが出た時はルーズリーフやメモパッドにメモしていってファイルに挟んでおく方法をとっていて、メモがどこにあるかわからなくなることがそこそこあったので、そこらへんの問題が改善されそうだなと思います。

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今は大学が夏休みなのでノートに書くことはプログラミングのことがメインですが、もう1冊用意して後期受ける授業の板書を全部そのノートにまとめておくと良さそうな気がしています。大学の授業にいくのはめんどくさいけどそれを実践したいという気持ちだけで少し大学に行きたいです。

 

まとめ

思ったよりもボリューミーになってしまいました。 

こうやって実践していて気付いたのですが、一回ルール化してしまうと今まで深刻に悩んでいた不注意でも思ったより簡単に改善ができます。

そう考えると、じゃあなんで今までやらなかったんだろうとなるんですが、「ミスをしても自分で深く気にすることがあまりなかった」ということが一番の理由なのかなと思います。

これは私だけではないと思うんですが、ある人がつい気にしてしまうラインの話があったとして私からみると「別に気にしない」と思うような事柄だったりで、つまりは「何かを気にするライン」が下の方にあることが多かったのかなとマイルールを作って習慣化するようにする中で気づいていきました。

そういった性格のおかげで、悪いことを深く考えずにすぐに行動を起こして得することはたくさんあったと思うし、逆に先ほど書いたような不注意を起こしてしまうもよくあって両極端だなあと思いました。

 

そんな風に今まで生きてきて、私自身はこのままで良くても、来年社会人になる可能性があり、もしすぐに社会に出なかったとしても何も対策を打たずに不注意を連発して今後の生活や仕事に支障が出ることがあったら思うと、今のうちにある程度直した方がいいのではと考えるようにになりました。

あと、当分先の未来になると思いますがもし結婚したり子供ができることがあって、こうした不注意を続けてパートナーを幻滅させてしまったり子供を危ない目に合わせてしまうようなことがあったらやっぱり嫌です。これは考えすぎかもしれませんが。

そういった将来のことを考えてみて、もし根本的に直すことは無理でもある程度事前対策を打つこと自体はやってて損はしないんじゃないかなと思いました。

親や友達に相談すると、「そんなに深く考えなくてもいいし、あなたはあなたのままでいいんだよ」と言ってくれて、許容してくれる人もいます。すごくありがたいし、そういった人たちのおかげで今までずっと自分らしく生きることができていると思います。(これは現在進行形ですね)

そういうこともあり、確かに自分の不注意は良くないけど気を付けすぎて今までの自分の良さが失われてしまうのも良くないと思うので、表面的に生活で困っていることがあったら直していこう、とゆるく考えるぐらいの気持ちでライフハックしていったらといいと思っています。

そんな感じのライフハックのお話でした。このエントリを読んで参考になった方がいたら幸いです。

 

 

*1:ちなみに一瞬だけWonderlistを使ってみたんですが、もうすぐサービス終了するとのことでやめました。Todoistにタスクをインポートできたので助かった。